鳥取県岩美町の日本海沿いにある絶景町道(国道178号の旧道)が、8月1日から「道路沿いののり面の岩に危険個所が10か所以上あり、大規模な崩落の危険性がある」として通行止めになりました。復旧には数年はかかる見通しとのことです。
https://www.nnn.co.jp/news/220727/20220727035.html
http://www.iwami.gr.jp/item/12297.htm
私はその前日の7月31日の午後に現地に行きました。通行止め対象区間の一部は既に片側交互通行になっていますが、見るからに危険ですね・・・
通行止め区間の中間部には展望台(すぐわきに西脇展望駐車場あり)が設けられており、SNS映えの風景として知られていますが、残念ながらしばらくは自動車でも徒歩でもアクセスできません。
また、海水浴シーズン真っただ中ですが、その東側にある「陸上(くがみ)パーキング」に鳥取市方面からアクセスする場合も大回りが必要になります。
そして、この町道を通る岩美町営バスの田後・陸上線<土曜休日も運行あり>も、8月1日からは大きく迂回することとなります。通行止め区間には住民がいないためもともとバス停は設置されておらず(=休止バス停なし)、所要時間は最大4分程度延伸するのみですが、バスの車内から絶景は見られなくなります。
「駅からすぐ海」という立地のJR山陰線東浜駅の駅前にあるバス停の待合室にも、迂回の旨の掲示がなされていました。
ちなみに、陸上パーキング(駐車場のほか海の家もあり)から東浜駅前を経て東に1km近く、延々と砂浜が広がっています。
GoogleMapの空中写真はこちら (西側の「西脇展望駐車場」付近が通行止め区間)
一般にはこの砂浜全体が「東浜海水浴場」として扱われていますが、(例=「鳥取市観光サイト」・・・一般社団法人鳥取市観光コンベンション協会が運営)
実際には、東浜海水浴場として開設・運営されているのは東側のほんの一部(GoogleMapで「臨海の丘」とあるバーベキュー場の前付近)のみで、残りの砂浜は海水浴場ではないので監視員も遊泳エリアも設定されておらず、自己責任での遊泳を求められています。
このことは岩美町観光協会も岩美町商工観光課も「聞かれれば答えてくれます」が、ネット上にはこの情報は見当たりません。
東浜駅前付近の「実は海水浴場ではない」砂浜(2021年撮影)。透明度が高く遠浅ですから、泳ぎたくなる方は相当多いでしょうが、溺れてもジェットスキーとぶつかってもほかの遊泳者に頼るしかありません。
厳冬期に連発する大波ですっかり浸食されてしまった砂浜から、陸上パーキング前の「実は海水浴場ではない」海辺を望む。本物の東浜海水浴場よりも毎年人出が多いです。