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那覇~久米島の高速船は採算ベースに載せられるか?

2024年春から、那覇と久米島を結ぶ高速船航路が、ジェットフォイルを用いて運航開始の予定です。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20230814/5090024591.html

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1204548

https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20230815-OYTNT50010/

1日2往復運航し、所要時間は約1時間、運賃は6000円を予定しています。

使用する船は以前JR九州グループが博多~釜山間で運航していた「ビートル」のうち1隻で、地元資本で新たに設立された「久米島オーシャンジェット株式会社」が6億4000万円で買い取り、改装の上就航させます。同社では乗船率65%で採算がとれるとみていますが、実績のない同社単独では船舶の運航許可を取得するのは難しいため、古くから那覇~久米島間でフェリーを運航する「久米商船」と共同運航を目指しているとのこと。

現在久米島に渡る手段は航空便(那覇~久米島線のほか、片道1便のみ東京からの直航便あり)とフェリーのみです。ジェットフォイルの場合、所要時間では35~40分程度の航空便に劣りますが、市街地から那覇空港までのアクセスを考えると実質的にはそれほどの差はありません。現在運航中のフェリーは1日2往復(月曜のみ1往復)、所要時間は3時間強、運賃は3450円です。

ちなみに、那覇~久米島間には、1987年~2004年の間、久米商船(当時久米島フェリー)が4月~10月の期間限定で高速船を運航しており、所要時間は2時間弱でした。高速船航路の復活については、以前から久米島町のほか地元商工会・船会社などからなる委員会が検討を行っており、2021年9月には普段は鹿児島~種子島・屋久島間を運航しているジェットフォイル「トッピー」を借りてきての実証実験試乗会も行われましたが、2022年3月に「採算が取れず導入は厳しい」いう結論が出ています。久米島自体は観光面で大いにポテンシャルがあるので、「いかに旅行会社に取り込むか」がツボかも。

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