六甲山上の東側(六甲ガーデンテラス、六甲高山植物園、ROKKO森の音ミュージアムなど)における観光客の足となる「六甲山上バス」ですが、2024年春からいくつかの変化がありました。
1.毎週木曜日限定の経路変更(2024/3/16~)
六甲ガーデンテラスはこれまで基本年中無休でしたが、2024/3/16~7/19の期間内は毎週木曜日が定休日となります。<5/2は祝日のため営業>
これに伴い、六甲山上バスはこれらの日に限り六甲ガーデンテラスに停車しなくなり、六甲有馬ロープウェー山頂駅については到着時刻が2分早く・発車時刻が2分遅くなります。さらに、最終便が大幅に早まります(六甲ケーブル山上駅発は20:35から17:35に、着は20:54から18:03に)。
六甲ケーブルは該当日もいつも通り21:10が最終便ですが、日没後はそこから先に行く手段がなくなるわけですね。もちろん六甲ケーブル山上駅周辺でも夜景は堪能できますが。ちなみに、駅の隣で営業していた「TENRAN CAFE」は2024/3/3限り閉店しています。
六甲ガーデンテラスは阪神電鉄の私有地であり、営業時間外は門が閉まって自動車は入れません。登山道と接続しているので歩行者は入れます。
六甲ガーデンテラスのバス停のある広場は、六甲山上バス以外は入れません。入口前にはマンションの住民専用駐車場にあるようなチェーンが渡されており、六甲山上バスのドライバーがリモコンを操作することによりロックが解除されます。
2.運行会社名の変更(2024/4/1~)
これまで「六甲山観光」だったのが、「神戸六甲鉄道」に変わっています。
これは、2024/4/1付で阪神電鉄グループの六甲山事業の運営体制が変わり、これまで六甲山上の観光施設・ケーブル・山上バスを全て運営していた「六甲山観光株式会社」のうち観光施設の運営事業を切り離し(→新たに設立した「六甲山観光株式会社」に移管)、ケーブル・山上バスなど運輸事業のみを行う「神戸六甲鉄道」に社名変更したためです。
https://www.rokkosan.com/top/release/21379/
したがって、ケーブル・山上バスとも、運行する会社の法人格はそのままです。両社の本社は、六甲ケーブル山上駅の2階にあります。
3.クレジットカードのタッチ決済対応 (2024/4/11~)
2024/4/10付ブログ記事「六甲山のケーブルカー・ロープウェイが2024/4/11からクレカのタッチ決済対応」で書いた通りですが、タッチ決済の読み取りリーダーは乗車口脇と運賃箱にそれぞれ設置されており、乗車時・降車時にそれぞれタッチする必要があります。
ただ、特に乗車口の読み取りリーダーについては、ICOCAなど交通系ICカードやスマホをタッチする客が後をたちませんでした・・・
これまでも六甲山上バスは乗車区間により運賃が異なりましたが、整理券は発行せず、下車時に乗車停留所を運転士に申告した上で該当区間の運賃を支払うようになっていました。クレカのタッチ決済で乗車する場合に限り、申告の必要はなくなるわけです(もっとも実際には各種企画乗車券やフリーきっぷで乗車する客が大半ですが)。
ちなみに、阪急バスと共同運行の「六甲摩耶スカイシャトルバス」も、神戸六甲鉄道(旧六甲山観光)が担当する便は同様に申告制です。こちらも同様に、クレカのタッチ決済で乗車する場合に限り申告は不要になります。