京成電鉄は2024/9/25付でグループのバス事業・タクシー事業・茨城県内における事業(バス・鉄道・百貨店など)の再編についてまとめて発表しました。
まず、バス事業の再編について解説します。
このブログ記事を書いている時点で、千葉県内および東京都内でバス事業を営む京成グループの事業者は19社にも上ります。(他にタクシー中心でバス事業を行う2社あり=後述)
https://www.keisei.co.jp/keisei/kanren/index.php
この19社のうち、京成グループの出資比率の低い小湊鉄道(社名に鉄道とつきますがバス事業がメイン)・東京空港交通および独自の位置づけを持つ東京BRTを除く16社が再編の対象となり、以下の手順で最終的に5社に統合されます。
1.バス事業の中間持株会社の設立(2024/11/1付)
バス事業を統括するために「京成電鉄バスホールディングス」を設立します。リリース文には(当社 100%子会社の昭和タクシー有限会社を商号変更します。)とありますが、このブログ記事を書いている時点で千葉県内あるいは東京都内にタクシー事業を営む「昭和タクシー有限会社」という企業は存在しない模様で<京成グループと縁遠い北海道十勝地方の清水町、埼玉県白岡市、広島県府中市、福岡県北九州市などには存在しますが>、おそらく休眠会社を活用するものと思われます。
2.中間持株会社体制への移行およびバス事業会社の再編(STEP1)(2025/4/1付)
京成バス以外の対象各社がエリアごとに統合再編され、「京成バス東京」「京成バス千葉ウエスト」「京成バス千葉セントラル」「京成バス千葉イースト」(いずれも京成電鉄バスHDの子会社)となります・・・下記の社名のうち緑字は、バス部門が京成電鉄本体に属していた1990年代後半~2003年の間に地域子会社として設立されたもの
京成バス東京は東京都葛飾区周辺がエリア<一部埼玉県に乗り入れ>の「京成タウンバス」がそのまま社名変更したものですが、これはあくまでも次の再編の布石です。
京成バス千葉ウエストは市川市・浦安市・松戸市・鎌ヶ谷市を中心に路線バスを運行する会社となり、東京ベイシティ交通・京成トランジットバスのほか、もともと新京成電鉄のバス部門を分社化した松戸新京成バス・船橋新京成バス(鎌ヶ谷営業所のみ)が統合されます。
京成バス千葉セントラルは船橋市・習志野市・千葉ニュータウン・千葉市西部を中心に路線バスを運行する会社となり、千葉海浜交通・京成バスシステム・ちばレインボーバスのほか船橋新京成バスの習志野営業所管内が統合されます。
京成バス千葉イーストは千葉市以東の広大なエリア(銚子市まで含まれます)で路線バスを運行する会社となり、千葉交通・千葉中央バス・成田空港交通・千葉内陸バス・ちばフラワーバス・ちばシティバス・ちばグリーンバスが統合されます。このエリアでは京成グループのタクシー会社である京成タクシー佐倉が佐倉市内で、京成タクシー成田が印西市周辺と銚子市内で路線バス(後者の通称はちばこうバス)を運行していますが、こちらの動向については未発表です。
3.バス事業会社の再編(STEP2)(2026/4/1付)
京成グループ最大のバス事業者である京成バスが地域ごとに分割され、上記4社に合流します。
奥戸営業所・東雲車庫・金町営業所・江戸川営業所管内<いずれも東京23区内>・・・京成バス東京へ
松戸営業所・市川営業所管内・・・京成バス千葉ウエストへ
新都心営業所・習志野出張所・新習志野高速営業所・長沼営業所管内・・・京成バス千葉セントラルへ
千葉営業所管内・・・京成バス千葉イーストへ
なお、東京BRTは現在京成バスの100%子会社ですが、この再編と同時に京成電鉄バスHDの100%子会社に変わります。