関連ブログ記事・・・2024/6/1~2付「平日朝通学時間帯の美祢線代行バスに乗車(その1)(その2)(その3)」
河川改修とのからみで復旧工事着手のメドが全くたたないJR美祢線ですが、2024/10/1~2025/3/21の間、「復旧後の利便性向上に向けた調査・実証事業」として代行バスが増便されます。増便分は全て従来の代行バスより所要時間の短い快速便です。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240925_00_press_minesenbus.pdf
https://www.jrminesen.com/pdf/202410_minesen_panf.pdf
快速便の厚狭~美祢間はノンストップで、所要時間は従来便より9分も短くなります。これは、厚狭と美祢を最短距離で結ぶ(その代わり厚保・四郎ヶ原・南大嶺の各駅とは大きく離れている)国道316号を経由するためです・・・GoogleMapはこちら
一方、美祢~長門市間は快速便も従来便と同じ国道316号経由であり(他に道はない)、途中於福・長門湯本に停車することもあり、従来便よりも3分しか短縮できません。長門湯本駅への往復寄り道を止めればもっと短縮できるはずですが、そうすれば利用が増えないと踏んだのかも。
さて、当ブログでは、平日朝通学時間帯の設定を中心に解説します。
<下り>
厚狭発8:00→美祢着8:25のノンストップ快速便は、その3で触れた美祢駅の北700mほどの場所にある私立成進高等学校の通学用です。現在は厚狭発8:34→美祢着9:08の代行バスの利用が多く全日制高校としては遅い時間帯の登校となっていますが、この快速便に乗れば40分以上早く登校できることになります。車両が路線バスタイプでなくリクライニングシートの大型観光バスであれば通学生としてはこの上なしですが、果たして? 一方、美祢青嶺高校生は、美祢~重安間のほぼ中間にある高校の前に停車してくれる厚狭発7:40の便を利用し続けることでしょう。
<上り>
美祢発7:15→厚狭着7:40のノンストップ快速便は、その2で触れたように美祢市街地から山陽小野田市・宇部市などの高校に通う通学生が集中する美祢発7:03→厚狭着7:37の代行バスの利用分散のための設定です。これまでより10分以上遅く家を出ることができる一方、厚狭着は3分遅いだけなので、山陽線への接続は下り下関方面(7:47発)・上り宇部方面(7:50発)とも今までの代行バスと同じ列車に間に合います。
次の美祢発8:35→厚狭着9:00のノンストップ快速便は、9分後の8:44に美祢駅を出る代行バス(厚狭着9:18)を補完する存在に相当しますが、朝の遅い大学生の利用があるとしてもそう実数は多くないはずで、下りの快速便で使用したバスを折り返し厚狭発9:38の長門市行快速便に充当させるための半分回送運用なのかもしれません。ちなみに、土休日ダイヤではこれに相当する時刻で長門市始発7:50の厚狭行快速便が運行されます。