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続いて、中越地方の中心都市であり新潟県第二の都市である長岡市、および柏崎市周辺の営業区域を紹介します。
1.長岡市とその周辺
長岡市は平成の大合併で周辺の10市町村を編入し、市域は日本海沿い(旧寺泊町)にまで広がりました。そのため、長岡市域は6つものタクシーの営業区域にまたがっており、おそらく全国最多です。旧市町村単位で記すと、以下のようになります。
もともとの長岡市域=長岡交通圏
旧栃尾市域=長岡市F
旧三島郡越路町域=長岡交通圏
旧三島郡三島町域=長岡市D
旧三島郡与板町域=長岡市D
旧三島郡寺泊町域=長岡市D
旧三島郡和島町域=長岡市D
旧南蒲原郡中之島町域=長岡市C
旧刈羽郡小国町域=長岡市E
旧北魚沼郡川口町域=長岡市G
旧古志郡山古志村域=長岡交通圏
となります。
うち長岡市Cはその3で書いた通り旧南蒲原郡栄町および下田村の区域(現在は三条市の一部)が該当する三条市Bと合わせて実質的な交通圏を形成しており、長岡市Dは三島郡出雲崎町のみが該当する三島郡と合わせて実質的な交通圏を形成しています。また、長岡市Gは魚沼市(平成の大合併前の北魚沼郡に属した7町村のうち川口町以外が大同団結して成立)と合わせて実質的な交通圏を形成しています。
なお、古志郡は昭和の大合併後は山古志村のみが所属していました。また、「長岡市B」は現在存在しません。
2.柏崎市とその周辺
やはり平成の大合併で領域を拡大した柏崎市域のタクシーの営業区域は、以下のように3つに分かれます。
柏崎市A・・・もともとの柏崎市域
柏崎市B・・・旧刈羽郡西山町の区域(刈羽郡で残る柏崎市隣接の刈羽村とともに1つの実質的な交通圏を形成)
柏崎市C・・・旧刈羽郡高柳町の区域
ということで、平成の大合併前の刈羽郡が3つのタクシーの営業区域(刈羽村と西山町、高柳町、小国町<現長岡市>)に分かれていたことがわかります。柏崎市を挟んで郡域が分断されていたり、間に山地を挟む故の区域設定だったのかもしれません。
(つづく)