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滝室坂道路の西側=当初は国道57号に直接接続予定だった件について

2023/6/22付ブログ記事「阿蘇外輪山を貫く滝室坂トンネルは、坑口の標高差が200m!」の続きです。

滝室坂トンネル貫通に関する記事は、地元紙・熊本日日新聞よりも読売新聞西部本社版の方が若干詳しくなっています。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20230619-OYTNT50256/

「車両通行が可能になる開通時期は未定としている」背景は、滝室坂道路の西端が直接国道57号現道に接続するのではなく、2023/6時点で全く未完成である県道213号内牧坂梨線の新たに建設するバイパスを介して接続する予定のためかもしれません。東端は直接国道57号現道と接続します(GoogleMap航空写真参照)。

改めて西端付近のGoogleMap航空写真を見ると、国道57号と滝室坂トンネル西口の間に、2か所のクランクのある工事用道路が存在することが明確に分かります。この工事用道路自体にはストリートビューは当然ありませんが、公道との交差部付近について2022年10月時点のストリートビューの画像が記録されています。その1 その2 その3 その4 その5

さて、滝室坂道路は2013年度に事業化、2018年度に着工されたわけですが、事業化当初の資料を見ると、滝室坂道路の西端が直接国道57号現道に接続するように描かれています。

新規事業採択時評価結果(平成25年度新規事業化箇所)

平成27年度 第2回九州地方整備局 事業評価監視委員会の資料

平成28年度 第4回九州地方整備局 事業評価監視委員会の資料

これに対し、事業着手後の2022年時点の「再評価結果(令和4年度事業継続箇所)」の資料では、現在の状況通りになっています。

中九州横断道路は構想としては「阿蘇カルデラを東西に貫き、2020年10月に完成した阿蘇市と大津町を結ぶ国道57号北側復旧ルート(当ブログの最初の記事である2021/3/1付「国道57号北側復旧ルートに、ようやくバスが運行されるようになります」参照)につながる」ことになっており、それを前提に考えると、合流構造ではなく将来の自動車専用道路としての延伸を前提として国道57号から離しておく方がベターと関係者が考えたのかもしれません。このあたりのプロセスに関して、果たしてネット上で公開された資料はあるでしょうか?

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