関連ブログ記事・・・2024/10/1付「国道219号の八代市坂本町内における工事規制についてなど」
上記ブログ記事で
>2つの出先機関は「宅地かさ上げなど住民の生活にかかわる部分が含まれていれば八代河川国道事務所の担当、純然たるインフラ復旧は八代復興事務所の担当」と分担している模様で、
と書きましたが、前者に相当する個所の2024/11時点の進捗状況が、2024/12/4付で以下のURLにおいて公開されました。
このうち、これまでの輪中堤・宅地嵩上げの進捗状況について【令和6年11月末時点】の資料中には国道219号の工事やJR肥薩線の線路敷を利用した仮設道路に関する内容も多く含まれているので、これらをピックアップして紹介します。
1.八代市小川・段・横石地区の工事進捗状況
「R6球磨川小川地区排水樋管新設工事」が2024/9に開始されました。工事に関連して、県道158号から分岐してもともとの集落に向かう道路が新たに建設され、一部は国道の山側にあるJR肥薩線の線路敷を転用していることが空中写真からわかります。
2.八代市合志野地区の工事進捗状況
この地区を貫く国道219号について、前回ブログ記事で書いた「上流側では川沿いに立派な幹線道路が建設中・下流側では坂本中学校に近い側に仮設道路が建設中」の状況が続いています。道路そのものはいずれも供用開始に向け舗装工事が完了に近づいているようですが。
3.八代市上葉木地区の工事進捗状況
「R5球磨川掘削及び上葉木地区宅地かさ上げ工事」により、川沿いの木造三階建て旅館「鶴之湯旅館」を建物ごと嵩上げする工事が進められており、建物の屋根はブルーシートで覆われています。背後のJR肥薩線のトンネル区間を、旅館前を通る県道158号の迂回路として活用中です。
4.八代市西鎌瀬地区の工事進捗状況
「R5球磨川西鎌瀬地区外宅地等嵩上げ受託合併工事」により、国道219号より低い場所にある宅地の嵩上げに向けた準備が進められています。「施工状況 ( 令和6年11月末 時点 )」の写真では、国道上に工事車両が停車していることが分かります。
5.芦北町白石地区の工事進捗状況
「R5球磨川白石地区宅地等嵩上げ及び掘削工事」により、地区の家屋群の山側を通っていたJR肥薩線の線路敷が嵩上げ工事中の迂回路として整備されています。
6.球磨村神瀬地区の工事進捗状況
一連の宅地嵩上げ工事の中では最大規模かつ真っ先に着手されており、まさに実際の嵩上げの最中のようです。ただ、球磨川沿いの国道219号は宅地より相対的に高い場所(=堤防上)を通っているため、国道自体は嵩上げの対象外になるようにも取れます。
7.球磨村淋地区の工事進捗状況
「R6球磨川箙瀬地区掘削及び淋地区宅地かさ上げ工事」が2024/6に開始されました。宅地の山側を通っていたJR肥薩線の線路敷が嵩上げ工事中の迂回路として整備されています。
8.球磨村中園地区
球磨村役場のすぐ近くです。「R5球磨川松本地区掘削外工事」は2024/6/末に完成し、国道219号の球磨川に面した側の構造が強化されました。
9.球磨村友尻地区の工事進捗状況
8で見える橋の対岸、JR肥薩線一勝地駅の前後です。こちらでも、集落の山側を通っていたJR肥薩線の線路敷が嵩上げ工事中の迂回路として整備されています。