今日は午前中に1本と午後にもう1本(計2本)ご紹介いたします。
*******
朝日新聞(2024.12.25)に「ひと」と題するコラムがありました。
文中の小鹿里代さん(85)
歴代首相も通った国会内の理容師、ハサミを握り67年
ちょっと印象的でしたのでご紹介いたします。
福島県川内村の農家に生まれた。郡山市で理容師の資格をとると、18歳で父親の後押しで国会内の理髪店へ。上京してアパート暮らしを始め、それから67年、ハサミを握り続けてきた。
「かっこいい髪型にしてやったら、みんな子どもみたいに笑うんだ」。政治家たちは権力闘争と無縁の穏やかな時間をここで過ごした。1972年の自民党総裁選で「角福戦争」を争った田中角栄氏と福田赳夫(たけお)総理も常連だった。田中氏の財布はいつも一万円札でパンパン。百貨店でアクセサリーを買って来てくれた。
20代後半で長男を出産しいったん退いていたが、衆院事務局から頼まれ、閉店する店を継いだ。その際、保証人を買って出たくれたのが福田氏だった。「どっちも優しくて、ちょっと人見知りでね。よく似ていたよ」。首相在任中にがんで入院した池田勇人氏からは、病室に呼ばれた。髪を切ってあげた後の、照れくさそうな「ありがとう」が今でも耳に残る。
この先もどんな政治家に出会えるか、見ていたい。それでも元気な内に趣味の書道や温泉旅行を楽しみたいと、25日の接客を最後に引退を決めた。
この年末、馴染の政治家や議員秘書、官僚たちが、それぞれの思い出をかみしめながら店に集う。上京する時、「お偉いさんばかりの国会で働くなんて無理だ」と止めた村の人たちに言いたい。「国権の最高機関は、本当に最高の場所だったよ」
文・写真 藤原慎一 氏
NHK newsでも紹介されていました。
私もいろいろなことで何度か、衆・参の議員会館の地下道を通って国会議事堂内に入いりました。もちろん議員会館に入るにも手続きや身分証明も必要で、お会いする議員の了承も得て置かなければなりません。地下通路で議事堂に行くにもガードマンがいます。
議事堂内には土産物の売店もあり、歴代総理の茶わんや似顔の菓子も売っていましたね。食堂も安く、見たことがある大臣や議員などが利用していました。そんなに高くはありません。たしか半地下にあったような記憶です。もちろん我々も利用できます。(許可が必要ですけど)
もちろん、この床屋(理容院)もありましたが、美容院は無かったような気もいたします。
国会審議中の大臣や議員の顔とは違った、温和な顔も本当の顔なんでしょう。
女性の国土交通大臣は宝塚出身ですので、大臣室は大臣席(執務台)の上も胡蝶蘭で一杯でした。
ふと、この雰囲気を思い出した議員会館や国会議事堂と各省庁でした。
*朝日新聞さんには、何の了解も得ずに拝借しています。
yuki76