竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

原発ゼロノミクスと脱原発政治連盟

2013年04月13日 | 原発
昨日、エナジーグリーンセミナーを無事終了しました。
政府の電力システム改革専門委員でもある富士通総研の高橋洋さんと、環境エネルギー政策研究所の松原弘直さんをおむかえして、日本の中での自然エネルギー普及の可能性とそのための課題を、再確認させていただきました。

自然エネルギーの固定価格買取制度は、それなりの成果も上げていますが、基本的には太陽光発電の普及に現状は集中しています。買取価格の評価が正確に行われているとは言えず、欧州のような、もっときめ細かな(種別、規模別)買取単価設定が必要なのに、ざっくりと行われてしまっています。
ものすごく要約的に言うと、大事なものが伸びることができず、よろしくないものが伸びる可能性があるということに。
優先接続などの義務化は事実上守られておらず、風力発電やメガソーラーの系統(送電線)への接続は容易ではないようです。

優先接続とは、自然エネルギーの発電設備は原則的に系統につなぐというもので、欧州ではこれによって風力発電も太陽光発電も爆発的に普及しました。
日本では、固定価格買取制度で条文に明記されているのですが、「電力会社の経営に影響がある場合はこの限りではない」という但し書きがあるのです。電力会社は、この但し書きを楯に、従来同様の接続拒否を行っています。

その接続拒否の理由は、要約すれば系統側の容量がないということです。だいたい送電線に流れ込む電気の5%から6%が限界だと言っています。スペインでは普通に30%くらい入り、最大で60%まで入れた実績があるのですが、日本の電力会社にその能力がないのです。

スペインは欧州とはイベリア半島の細い首部分だけでつながっているので、欧州の他の国のように前後左右での電力輸出入はできません。日本と同じ隔絶されたエリアの中で需給調整を行っています。その制約を逆手に取って、世界的にも最先端の電力需給調整ソフトを開発したのです。それにひきかえ、日本は旧態依然とした給電司令担当者の勘頼みの職人芸で需給調整を行っています。だから風車なんか知らないよ!というわけです。

その需給調整を電力会社の地域独占に任せるのではなく、広域運用をしましょう、そのための広域運用機関をつくりましょう、というのが政府の電力システム改革です。広域運用を可能にするには、運用機関をつくるだけでなく、運用を可能にする地域間連系線の強化や、風車建設に適地である辺鄙な土地(人が住んでいない)まで送電線を新設することが不可欠です。そういった用意もこれから2年の間にやらなければなりません。

お二人の話と、最後の私の自然エネルギーPPS構想の話は、近日中にYouTubeに流しますので、ご覧になってください。
私的には、このエネジーグリーンセミナーが終わり、一段落です。でも、本年度のグリーン電力証書の販売、「えねぱそ」販売は、これからですので気を抜けません。

さらに「もう一つの仕事」がふくらんでいます。
その一、「原発ゼロノミクスキャンペーン」。アベノミクスよりゼロノミクス!と、原発ゼロをめざし、省エネルギーや自然エネルギーを活用して日本の電気や熱や輸送燃料を置きかえていく方が、アベノミクスよりもはるかに経済効果があるよ!ということを訴えるキャンペーンです。

「ゼロノミクマ」というゆるキャラも生まれ、注目を集めています。
http://zeronomics.wordpress.com

そして「原発ゼロノミクス」を政策的に実現するには「政治の役割」が大切です。
自民党が衆議院議席の3分の2近くを占める状況で、もし参議院選挙で自民党が再び大勝すれば、原発推進だけでなくダムや高速道路などの環境破壊事業の増進、TPPへの強行参加、生活弱者の切り捨て、沖縄の切り捨てなど一気に進むと思います。憲法はまず96条の3分の2条項(国会議員の3分の2の賛成がないと憲法改正の発議ができない)の改正などという悠長なペースではなく、一気に憲法9条の改正がはじまるでしょう。

これをなんとかしなければと「脱原発政治連盟」を立ち上げました。
略称は「緑茶会」(グリーン・ティー・パーティ)となりました。
http://ryokuchakai.wordpress.com

おおかたの参議院選挙予測は自民党の大勝、その次が維新の会というもの。
維新の会は公明党に取って代わって、超タカ派政権を自民党とつくろうとしています。
そのカギは、実は参議院の選挙区選挙にあります。121の改選議席のうち73は選挙区なのです。
比例区は48議席ですが、こちらの半分を脱原発派の政党や候補者が占めても24議席にしかなりません。
73の選挙区のうち、33が一人区です。ここでは自民党と維新の会が争ったりします。脱原発やTPP反対、憲法改悪に反対をする政党や候補者間で、1人に絞って闘うならば「一人区をとる」ことも不可能ではありません。
でも、そんなことはとても無理!と闘わずしてあきらめでいるのが、多くの人々の現状です。

可能性にチャレンジしましょう!チャレンジする候補者には市民がしっかり応援しましょう!
というのが「脱原発政治連盟(緑茶会)」の理念です。
候補者応援のために「寄付」と「有権者名簿」を集めます。
会員制で個人会員は年会費一口1万円です。

会員登録はホームページからお願いします。
会費と寄付の振込先はこちら。
ゆうちょ銀行〇〇八支店 普通 7252942 脱原発政治連盟
郵便振替 00150-9-728513 脱原発政治連盟




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