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先週の広島への出張。同行してくれたのはわが社の大阪営業所のNさんでした。
宮島に行く前にお客様を訪問しました。
(こう書くと「宮島訪問が主」と誤解されますね 笑)
そのお客様を訪問したのは、
「日経ビジネスの記事を読んで、ぜひISOWAの
風土改革の話を聞きたい」
とのお話があったからなんです。
とてもうれしかったのは、お客様から何度も『想い』という言葉を聞いた
ことです。ISOWAではこの『想い』という言葉は日常用語になって
いますが、普通の会社ではあまり聞くことがありません。
ところがこのお客様は何度も『想い』、『想い』と言うのです。
それだけでもISOWAの『想い』が伝わっていると感じました。
さてISOWAの風土の変化をお話している時、わが社の昔のことになり
ました。
いろんな制度を導入したり、業務内、業務外のいろんな活動、行事をやって
いましたが、結局はその場しのぎ、その場限りに終わっていました。
そんな話をしていると、同行のNさんが、
「私も昔はやらされ感だけでした」
その言葉で昔のNさんと私の関係性が急に蘇って来ました。
実務のこともろくに分からず、頭だけでアレコレ考えて、実行させようと
していた私。一方のNさんは現場たたき上げ。波長が合うはずがありません
でした。
そんなだったこともあり、思わず、Nさんの言葉に反応して、
「そうなんです、昔のNさんは、私のやることに強烈に
反対していたんです。でも今は違いますよ。
その当時は、私は『Nさんが悪い』と思っていたし、
Nさんも『私が悪い』と思っていたでしょう。
でも人間関係っていうように、問題はどちらか一方に
あったのでなく、私とNさんの『間』が問題だったん
です。
私も自分の考え方、やり方が『やらせ』だったことに
気付き、改めるようになって、今ではNさんもこうして
ISOWAの風土改革の歴史を自らの体験も交えて
お客様に向かって語ってくれるようになりました」
Nさんも、
「そうです。私も相当反対でしたから。
でも今は違いますよ。会社も変わりましたし」
とお客様からも、
「そうじゃなきゃ、ご自分の義理の息子さんをISOWAさんに
紹介したりしないですよね。それってすばらしいですよ」
で私、
「会社の幹部を務めてくれた社員が自分の家族にISOWAの
ことを薦めてくれるって、本当にありがたいことです。
でも薦められたら、誰でも採用するっていうことじゃ
ありませんから。じっくり面談し、ISOWAの理念に
強く共感し、かつ人物もしっかりしているから採用した
のです。厳しく厳選していますので」
これこそ『人が変わる』の実例で、こんな風に変わったISOWAビトを
何人も見てきたので、
人は、自ら気付けば、必ず『赤』から『黄』そしてついには
『青』に変わる
と私は信じています。
それが私を風土改革に駆り立てるエネルギーの源です。
社員と一緒に、その社員に関わる変化の瞬間、感動的な
場面を共有し、それが記憶となっていつまでもお互いの
心に残る。
そういう社員の成長の瞬間にこれからも立ち会える
ような経営者になりたいです。
人を育てるコトなんて出来ない
人は自ら気付いて育つしかないのだ
だから経営者は そういう場 チャンスを提供するしか出来ないなぁ・・・これが今実感していることです。
かつて 経営者オフサイトに参加し始めたころ どうしたら参謀が育つか まじめに考えたのですが
そのとき 中村さんが 自分で決めるしかなれない・・・と言っていたことを思い出します。
その経営者オフサイトに 川畑さんが体験参加されます。