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ツノ坊のお兄さんが横須賀(神奈川県)からご両親のところに
帰省したので、我々も家族そろって出掛けました。
話題が、年末に再放送された『名古屋嫁入り物語』のことになり、
名古屋の結納のシーンから、我々二人の30年前の結納の時の
話になりました。
結納、結婚式など、普通は(笑)人生に一度っきりのことなので、
それが他地域と比べてどうなのかなんてことは、これから結婚
しようとする若者には分からないのが普通。
またそれぞれの地域に文化、伝統があり、そもそも日本国中
どこでも一緒というものの方が珍しいというのが当たり前です。
それが地域を越えての結婚となると、両家の風習に差がある
ことがしばしば問題になったりもする。これも当たり前と言えば、
当たり前かもしれませんね。
同じ様なことが我々の結納、結婚の時にもありました。
名古屋基準では地味な結納品だったのでしょうが、東京基準では
それでも十分すぎるほど立派だったそうです。
でもみなさんのところでは、女性の家が受け取った結納の品って、
その後どうしているんでしょう?
めでたい品なので、おいそれと処分する訳にもいかない。
我々のところでも、ツノ坊の両親が引っ越した時、
「あなたが持っていきなさい」
とツノ坊が一部引き取ってきたりもしています。
今回、ツノ坊の両親宅を訪問した時、ツノ坊のお母さんが、
「『結納の品は縁起物だから、お正月に飾るといい』と
昔言われたので、毎年お正月には飾っているんです」
と見せてくれたのが、水引で作られた鶴でした。
30年前にどんなものを贈ったのか、まったく記憶にありませんが、
そう言われて、30年後に再会し、お正月を祝ってくれる姿を見ると
とてもいいものですね。
こういう風習は大切にしていきたいものです。
私の結納品も山梨の実家で話題になりました。
鶴亀やいろいろな花形の水引もなんとか使えないかと母は考えて、近所の農家から稲束を分けてもらい、それをアレンジして水引をつけ、壁掛飾りをつくり、知り合いに縁起物だからと差し上げました。
夫の実家にはまだ飾ってあります。
みかりん家の結納品の活用度は、わが家より
はるかに高い!
こんな風に転用、活用されれば、名古屋流の
結納品は決してムダではないね。