「仕事でお返しします」

まずは業務連絡。

＞内定者のみんなへ
　　内定者懇親会の様子は明日アップするからね。
　　ごめんね。


さて、本題。


１か月くらい前でしょうか、夕方帰宅しようと車を動かし始めたら、同じく帰宅
しようとする新入社員のＫさんが目に留まりました。

Ｋさんは、ＩＳＯＷＡの最寄駅から電車通勤していて、乗換するＨ駅が私の自宅の
すぐ近くなので、

　「Ｋさん、Ｈ駅まで乗せていってあげるよ」

と声掛け、一緒にＨ駅まで帰りました。


声を掛けた時、Ｋさんの近くに今年の４月からわが社に応援にきてくれている
Ｎくんが歩いていたんですが、

　「Ｎくんは当然車で通勤している」

と思い込んでしまっていたので、Ｎくんには声を掛けませんでした。

Ｋさんを乗せて走り出してから、念のため、Ｋさんに、

　「Ｎくんって電車で通勤してるんじゃないよね？」

と尋ねたら、

　「詳しくは分かりませんが、時々同じ電車になります」

　「　それなら声掛ければよかった・・・」　


家に帰っても、このことが頭から離れませんでした。

　「『社長は、女性のＫさんには声掛けるのに、ボクには
　　　声を掛けてくれなかった・・・』
　　って思われてるにちがいない・・・」

この日の夜は一睡もできませんでした・・・

でも朝になったら寝ていました　　


もちろん早速翌朝一番、Ｎくんを見つけて、

　「昨日はゴメンね。Ｎくんは車で通っていると思い込んで
　　いたので、声を掛けなかったのに、電車通勤なんだってね。
　　ホントゴメンね。今度必ず送るから」

とお詫びしました。


そして昨日の夕方、車で帰ろうとした時、帰宅しようとするＮくんを発見　
とうとう償いのチャンスがやって来た！

大急ぎで車で近寄って、窓を開けて、大声で、

　「Ｎくん、帰るんだろ。前のお詫びに、送っていくよ」

と呼び掛けました。

最初は固辞してたけど、私が、

　「自宅はＨ駅のそばだから、どうせ帰り道だから、
　　遠慮せずに乗れよ」

と粘って誘ったら、やっとその気になってくれました。

　「以前のお詫びがこれでやっと実現できて、本当にホッと
　　した。これでやっと肩の荷が下りたよ」

というところから始まって、いろんな話をしつつ、Ｈ駅へと向かいました。
　あ、念のため、私の車は赤色ではありません　笑　
ガンメタリックです。そこんとこ、よろしく！


これまでほとんど話をしたことがなかったけど、道中、あれこれ話ができ、
Ｎくんともちょっとお近づきになれた気がしました。

Ｎくんの心掛けがいいんでしょうね、いつもより道が空いていて２０分くらいで
Ｈ駅に到着しました。


彼が車から降りる時、

　「これでやっと借りが返せたよ」

と私が言うと、Ｎくん、

　「それじゃあ、ボクは仕事でお返しします！」

　「おお、それイイね～」


とっても爽やかな気持ちの夕べでした。
　でも満月だったかどうかは定かではありません。
私の心の中を表現したイメージです