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山田洋次監督の『東京家族』。ロードショーで見逃したけど、テレビで放送された
ものを録画して、観賞できました。
タイトルは原作同様『東京物語』だとばっかり、ずっと勘違いしてたことにまず
気付きました。
前半はとてもゆっくりとしたストーリーの展開で、本当にほのぼの、しみじみさせて
くれます。
それが後半に入ると、急に現代の都会人共通の切実な家庭問題がクローズアップ
されてきて、ちょっと胸が締め付けられたり、苦いきもちになったりします。
それでも主人公一家のふるさとの瀬戸内の島でのご近所がごくごく当たり前の様に
助け合う様子を見ると、煩わしさというネガティブな捉え方でなく、ポジティブに
絆と捉えることがこれからの世の中ではとても価値あることだと教えられたような
気がします。
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出色だったのは、お母さん役の吉行和子の演技。
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とても可愛らしく家族の結節点を演じていて、サイコーでした。
人の心を和ませる表情、仕草、語り口。
実に自然に演じ切っていて、感心しました。
いい映画でした。
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