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ジムの在り処はソウルのロッテワールドホテルでした。
でもソウルに到着早々、えらいチョンボをしてしまいました。
着陸後、税関審査の手前でトイレに入った時に、カバンが妙に軽いことに気付き、
慌てて中を確認して、ビックリ!
着陸ぎりぎりまで読んでいた本を機内に置き忘れてきてしまったんです。
これがただの本じゃないんです。
今月上旬の『ISOWAらしい人事制度を目指して』という『磯輪日記』の投稿
を読んだacbさんからの、
「かつて ブラジルのセムコ社を描いたセムラーイズム
という本を読んで 同じ製造業でここまでできるんだ・・・
と感じたことを思い出しました。」
というコメントに興味を持って、この本を探したんです。
1994年に出版された本ですが、当の昔に絶版となっているので、中古本しか
見つかりませんでした。
あちこち探したんですが、結局見つかったのは、送料込みで5,000円以上する
ものが最安値でした。
でもどうしても読みたくて、出版当時の倍の価格を出して、ネットで購入しました。
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本の底にシミや汚れが見えるでしょ。中古の証拠(?)です。
その本を機内に置き忘れちゃったんです!
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税関の出口にいた女性にそのことを話したら、
「ロスト・バゲッジのカウンターへ」
と言うので、そこでこの話をしました。
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すると係の女性が私の差し出したボーディング・パスを見ながら、書類に記入し
始めました。
もう少し詳しく話した方がいいかなと思い、
「表紙が黄色で、結構分厚い本なんです」
と言おうと思った時、私の隣に女性がやって来て、カウンターで何か手続きを
始めました。
「あれ、私のフライトで、私がいた列を担当していた
スチュワーデスさんじゃないか。
せっかくだから彼女に相談してみようかな・・・」
と思いつつ、彼女の前のカウンターに目をやると、
" Oh, it's my book! "
何とそのスチュワーデス、私が忘れた本を届けに来てくれたんです!
助かった! ラッキー
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もちろんお礼を言ったんですが、何とも愛想の無いスチュワーデス・・・
それに引き換え、ロスト・バゲッジ・カウンターの女性のやさしいこと!
こうして大切な、かつ高価な本は無事手元に戻りました
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「こんなにツイてるんだから、
きっといい出張になるんじゃないかな」
本の中身については、また今度!
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ほとんど苦労せずに戻ってきたのですから。
”何とも愛想のないスチュワーデス”さんの
去り際のヤレヤレといった感じの表情が
とても印象的でした。
私も ヤレヤレ でした。
ホント、無事戻ってきてよかったです。