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少し前のこと。
カナダに出張に行っていたわが社の貿易グループのAくんが、帰国して、
「社長、お客様のMJ社長から社長にお土産を託って
きました」
それならそのままAくんにプレゼントしようと思ったけど、聞けば、
Aくんももらったということだったので、とりあえず受け取りました。
でも大きな箱のチョコレートなので、とてもわが家で食べきることは
できません。
会社のリフレッシュコーナーに寄付しようかと思ったその時、ある話を
思い出しました。
それは今年の夏、このカナダのお客様からご注文頂いている印刷機の
出荷前の研修に、同社の機械のオペレータ二人が来日した時のことです。
実際にこの機械のカナダでの据え付けを担当するチームのメンバーが
1週間ほど掛けて機械の操作のトレーニングを行いました。
何かのきっかけで、据付の出張を予定している組立のIくんが、
「ボクの奥さんは、料理も上手いし、パンを焼くのも得意です」
とカナダ人二人に話したら、
「ぜひ食べさせて欲しい」
と言い出しました。
するとさずが元ISOWAビトでもあるIくんの奥さん、それならと
ばかりに山ほどいろんなパンを焼いて、彼らに振舞ってくれたという
話を、Aくんから聞いていました。
「そうだ! 私なんかよりIくん夫妻の方がはるかにこれを
受け取るべきだ!」
と思い、Aくんに、
「『あのお客様からIくんの奥さんにとお土産を預かってきた』
と言って、Iくんにプレゼントしてよ」
とお願いしました。というのも、私が持っていくと、私にもらったもの
だから、Iくんが恐縮するんじゃないかと思ったからなんです。
ところがAくん、私経由お客様からと言ってIくんに渡してしまった
ようで、さっそくIくんからお礼のメールが来てしまいました。
(前略)
> 直接御礼が言えず申し訳ありません。
> メールで失礼します。
>
> 妻も喜んでいました。
> 大変恐縮しております。
>
> 今日、我が家の畑で収穫したサツマイモ、
> ほんのわずかですが、明日お席に置いておきます。
> 今年は不出来で、あまり美味しくないかもしれませんが、
> お料理の達人の奥様のお力をお借りして、
> 美味しく召し上がって頂ければ幸いです。
>
> お気遣い、本当にありがとうございました。
(後略)
そして翌朝、たまたま席にいたら、Iくんがわざわざやって来てくれて、
メールにあったI家のみなさんが丹精こめて育てた自家製のサツマイモを
たくさん頂いてしまいました。
お客様から頂いたお土産を、受け取るのに最も相応しい人に手渡しただけ
なのに、逆にこんなに素敵なプレゼントをもらっちゃいました。
結構たくさん頂いたので、ツノ坊の両親、その他にもおすそ分けし、
残った分で、
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サツマイモの甘煮や、
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天ぷら
にして家族でおいしく頂きました。
それにも増してうれしかったのは、Iくんの奥さんの得意のイラスト入りの
彼女の懐かしい文字で綴られたメモがくっ付いていたことです。
こういうメモが付いていたので、ますますサツマイモが美味しく感じたことは
言うまでもありませんね。
Iくん、そしてSさん、ご馳走様でした!
本当に美味しく頂きました。
色も黄色味がとても鮮やかで、目でも楽しめる
サツマイモでした。
ご両親が育てて下さったものでしょうか。
どうぞお礼を伝えて下さい。
ありがとう!
勢い余って、名前もタイトルも入れ忘れてコメントしてしまいました
もちろん、先ほどのコメントは私達です(笑)
現役イソワビト&元イソワビトIより
今年は雨が多かったせいか、収穫量も若干少なめでした…。
写真を見るだけで、美味しさが伝わってきて、本当にお腹が鳴りました
夫婦でご自宅にお招き頂き、奥様の美味しすぎるお料理&楽しいお喋りに、心もお腹も幸せいっぱいになった数年前を懐かしく思い出しました
社長のお気遣い、とても嬉しかったです
私の拙い絵まで覚えていて下さり、感激です
またお会いできる日を、家族で楽しみにしております