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少し前のことですが、ひやく祭有志プラスアルファでの読書会がありました。
最初は『ストーリーとしての競争戦略』の読書会としてスタートしたのですが、
今ではすっかりISOWAの戦略をみんなで勉強し合っています。
このところのテーマが、ISOWAの提供価値を示す:
Σ (X+Y-TOC)
という式を、社員みんなが腹落ちするように言語化することにチャレンジしています。
前回からの宿題として、メンバーみんなで議論して出てきた案は以下の通りでした。
(お客様にとって)TOCは「コストとして出ていくもの」なので最小限に
抑えようという心理になるが、「出ていくもの」がたとえ増えても、それ以上に
「メリット」が増えれば、お客様には「払った価値があった」と思って頂ける。
現場の星育成支援によって私たちが提供しようとするお客様の「メリット」は、
Y:機械の長時間停止の減少、機械への負担減少、ロスの減少、
エンドユーザー様のクレーム減少、オペレーターの急な残業や
休日出勤の減少・・ などの負の削減分
だけではなく、
X:社員のやる気向上、やる気による知識の向上、知識向上による業務の
生産性向上、機械を止めない意識の向上、現場のコミュニケーション増加、
現場の活性化・・ といった正の積み増し分
つまり(X+Y)。
ただ機械の性能は本来のスペックとメンテナンスだけでなく、その機械を操作する
オペレータのスキルとモチベーションにも左右されるので、XとYは単独ではなく
それぞれが作用し合うことで、更にX+Yが増大していく。
だから時間をかけるほど、よりメリットが大きく感じられる。
これは現場の星”候補”が、現場の”星”になる時間と比例する。
この時間軸を表現しているのが『 Σ 』。つまり累計という意味です。
機械の寿命を通しての Σ(X+Y)を極大化して、お客様が『支払った総コスト』
Σ TOCを差し引いても、
「お得だった!」
とYOH(喜んでお金を払っていただく)を実感してもらうこと。
こんな風に表現してくれました。
それを聞いて、ちょっと違和感がありました。
するとメンバーのHさんから、
「『XとYは単独ではなく、それぞれが作用し合うことで、更に
X+Yが増大していく』と言うのは『+』じゃないような
気がしました。むしろ『×』じゃないでしょうか」
「そうだよね」
私の違和感もこれだったんです!
するとオーバーエイジ枠で参加している内のひとり、Nくんが、
「『足す』が『掛ける』になるように、スポンサーが仕『掛ける』、働き『掛ける』
ってことですね」
おお、これすばらしい!
『+(足す)』をスポンサーの力で45度傾けて 『×(掛ける)』にしてもらい、
Σのプラス分を一挙に大幅アップする。
これによって、これまで表現し切れていなかったスポンサーの役割までもこの式で伝え
らるようになった! メチャクチャすっきりした。
さすがオーバーエイジ枠。サッカー・オリンピック日本代表の吉田主将並だ
この日の議論を踏まえて、
Σ (X+Y-TOC)
を再度言語化することが次回までの宿題となりました。
対話の醍醐味を感じる時間でした。
もっと、対話を味わおう!
追伸
ひとつ困ったことが出てきました。
今年まとめたばかりの記念誌なのに、もうその内容、それも肝心な部分が
変わってしまいそう。
う~ん、 さすがに たった1年で、百一周年記念誌は作れないからな~
うれしい悩みです。
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