
先日、日経新聞を読んでいて、

こんな記事が目につきました。

みなさん、知ってました?
陶器で有名なノリタケは、スリランカに工場があり、ノリタケ製陶磁器の90%を
ここで作られているってことを。
もう20年前になる1996年9月に、この工場を訪問したことがあるんです。
一番最初の写真がその時の証拠写真なんです。
なぜ私が20年も前にノリタケさんのスリランカ工場を訪問したのか?
それは、このスリランカの工場に段ボール工場が併設されていて、
「段ボールの品質が悪いので、指導して欲しい」
とA段ボール様が依頼され、そのO社長から同行の要請を受けたからなんです。
出張直前に、首都のコロンボでテロによる爆発事件が勃発し、
「決行するか、中止するか?」
で大いに悩んだんですが、結局、O社長と一緒に出掛けたんです。
シンガポール経由でコロンボに入り、現地の方に、
「テロって、どこで起こるんですか?」
と聞いたら、
「どこで起こるか分からないから、テロって言うんです」
と言われて、返事に窮したことを、今でもよ~く憶えています。
コロンボで泊まった時、
「危険だから、決してホテルから出ないように」
と言われていたけど、夕方こっそり一人でホテルを抜け出して、海岸まで散歩
しました。
ものすごい雑踏で、物乞いの子どもたちが近づいてきて、テロの直後だったことも
あって、相当ビクビクしながら、やっとたどり着いた海岸。
そこに広がっていたのは、夕陽が沈むインド洋。
ちょっと感動しました。

そこから、新聞の記事にもあるように、ボロボロの車で4-5時間、人や像(!)
を、まるでゲームの様に、かき分け、かき分け、揺られに、揺られ、車にしがみ
ついて、とうとう前を見るのが怖くなって、観念して目をつむって、内陸高地に
あるノリタケさんの工場に着きました。

写真は当時のものでなく、最近の様子です。
当時は、もっと混沌、ケイオス。
到着した時は、もうぐったり・・・

当時は、内戦の最中だったので、記事にもある通り、人里離れた Center of
nowhere の工場なのに、まるで要塞のような高い城壁で囲まれていました。
そして駐在していた数名の日本人スタッフは、24時間365日(ほどでは
ありませんが)この城壁の中で暮らしていると聞いて、本当に頭が下がり
ました。
この記事を読んで、こんな20年前のことが急によみがえってきました。
このブログを書こうと、当時の写真を探し、出てきた冒頭の写真をよくよく
見てみたら・・・

壁に掛かっていた3枚のポートレイトの中央が、如水会名古屋支部の前・支部長の
ノリタケの佐伯大先輩じゃないですか!
もちろんこの当時、佐伯先輩にスリランカ工場を訪問したことは報告しま
したが、まさか 大先輩の写真があったとは・・・!
何だか『 Back to the future 』のよう。
ご縁、人の輪を、改めて感じちゃいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます