変身 タァー！

夏前から、我が家の大改造を行ってきました。

我が家と言っても、家ではなく、庭です。
１９６５年くらいまでは、ＩＳＯＷＡの工場は我が家の一角にありました。
と言うか、我が家がＩＳＯＷＡの工場の一角にあったという方がいいですね。

　　　　　　

ここが我が社の事実上の発祥の地です。創業者の祖父はもう２０年前に亡くなっ
たんですが、工場が現在の春日井に移転した後も、祖父が亡くなる直前まで毎日
仕事場として、モノづくりに精を出していた場所で、私自身も子どもの頃からの
思い出がつまった工場です。

その後、会社は現在の愛知県春日井市に移転しましたが、工場の建物はその
まま残っていました。しかしその老朽化はすさまじく、屋根に穴が開き、何か
ある度にその穴から瓦が落ちてきて、段々穴が大きくなるといった始末。
身の危険すら感じるようになってきて、とうとう父も撤去を決断しました。

でもそれにしても、それからが長かった・・・

まずは、工場内に保管してあった必要な書類、道具などを別の場所へ移動。

そして工場の撤去。これが一番大変でした。
梅雨の前、６月から初めて、順番に順番に、少し壊しては、壊した残骸を分別
して、搬出する。空っぽの工場ならいいんですが、工場の中には不要のものは
そのまま残ったままなので、建物の残骸だけでなく、中味まで分別、廃棄
しなけりゃなりません。実に大変な作業でした。

　　　　　　

でも作業に来てくれた大原さん一家とは仲良しになり、夫婦で一緒に喫茶店へ
お茶を飲みに行ったりもしました。

それが終って、今度は敷地の周囲に新たに塀を作る作業。
ついでに物置や、自転車などの簡単な倉庫も作ってもらいました。
ただこれも、長かった～　

そしてやっと念願の庭作り。

ここは我が社の上田さんのお兄さんが植木屋さんっていうことで、ここに
お願いすることにしました。

とにかく我が家は夏、日当たりが良すぎて ２階が住まいの我々はもう暑くて
たまらん！
だから私たちの要望としては、南側に背丈の高い木を何本か植えて、２階の窓
から緑が楽しめ、かつ夏は自宅を木陰で覆ってくれること。これが最優先でした。

街を歩いて、いろんな木を見て、上田さんのお兄さんの植木畑にも何度か足を
運んで、勉強させてもらい、植える木を選定しました。
この上田さんのお兄さんが何とも言えず味わいのある方で、上田さんや息子
さん曰く、

　「思いつきで動く人だから」

の言葉通り、結構想定外のこともありました。でも笑顔の素敵な上田さんの
お兄さん、とても親身になっていろいろアドバイスしてくれたり、我々の
お願いを気持ちよく聞いてくれて、その結果とうとう完成しました。

ここまでの３枚の写真は、すべて同じ場所から撮ったほぼ同じアングルの
写真です。南側の庭の変化がよくわかると思います。

そして下の写真は、東側です。

　　　　　　

もう大満足！　

亡くなった母が実家の改築時に譲り受けたまま、庭の隅でバラバラになって
眠っていた灯篭もすべて立派に復元され、庭に趣を添えてくれています。
きっと母も大喜びしていると思います。

南側に植えた木はすべて落葉樹なので、今は紅葉もほぼ終わりましたが、枝
だけになった木もまた風情がありますね。

来年の春、新緑の季節が、とっても、とっても待ち遠しい我が家です

そして今回の工事を通じても、とても素敵な人たちとの出会いがありました。
やっぱり人生って、人との出会いですね。

協力して下さった大原家のみなさん、そして上田家のみなさんやそのお仲間の
みんさん、本当にありがとうございました。