磯輪日記

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私をはだかの王様にしないでね

2019年09月08日 20時07分22秒 | ISOWAの風土改革

終戦記念日の頃、放送された、



『昭和天皇は何を語ったのか』という番組。

サンフランシスコ講和条約締結に合わせて、天皇陛下が国民に向けてお言葉を述べる
ことになりました。

天皇陛下はその中に、自らの意思に反して軍部が開戦を強行したこと、そしてそれを
止められなかったことに対する強い反省と責任を盛り込もうと、原稿を準備しました。

しかし、それに対して当時の吉田茂首相は:

 ・戦争責任論が再燃する

 ・講和条約発効という前向きな時節故、過去の暗い記憶は
  ぶり返さない方がいい

と主張し、天皇との間で意見の対立となりました。


象徴天皇制となった今、天皇は政府の意向に従い、政治的な発言は避けるべきと、
天皇の想いを最大限尊重しつつも、政府の考えに従ってもらおうと、その両者を
取り持ったのが、田島道治初代宮内庁長官でした。


番組で、天皇と田島長官の二人のやり取りの場面が何度も登場しました。

天皇の想いは重々分かっているけど、それを「良し」とは言えないどころか、
その正反対の考えを天皇に伝えなきゃいけない。 田島長官の苦渋の面談。



その場面を見た瞬間、ドキッとしたんです。

そのシーンは、どうしても分かってもらわなきゃいけないこと、言わなきゃ
ならないことをわが社のNくんが私に話しているシーンのように見えるんです。


もちろん私とNくんの関係は、天皇と宮内庁長官とは違い、もっとフラット
だけど、私を諫めたり、それとなく導いたりする必要があることもあるだろう。


このテレビのシーンは、そんな時のNくんに見えたんです。


でもそういう参謀がいるから、私も20年近く社長を務めることができたんだと、
このシーンを見ながら、思ったんです。

昔、むかし、

 私の間違い(実際には間違ってはいなかったんですが)を指摘して
 くれたMくんからのメールに対して、お礼を言いつつ、
 
  『私をはだかの王様にしないでね』

と全社員にメールを出しました。

すると、このやり取りを読んだ、社楽のMくんが『社楽まがじん』で、

 『はだかの王様、はだかの庶民』と取り上げてくれたことがあったね。

あれは、本当にうれしかった。14年前のことか・・・


14年経った今、もう一度、ISOWAビトのみんなにお願いしよう。

 ISOWAのために、言いにくくとも、言わなきゃいけないことは、
 「ニッコリ笑って」ぜひ聞かせてね。

 私をはだかの王様にしないでね。 頼んだよ。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ホントだね (磯輪)
2019-09-10 00:20:05
 Mくん

本当に、今の若手はどう感じるのか、
ぜひ読んで欲しいな。
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会社の妻 (磯輪)
2019-09-10 00:19:01
 シンフォニーくん

27年間、会社での妻役、ありがとう!
返信する
14年も前‼ (社楽のM)
2019-09-09 22:00:52
いやぁ、懐かしいですねぇ。
こちらこそありがとうございます。

これを読んで今の若手の方たちは
どのように感じるのでしょうか?
少しばかり興味があります。
返信する
Unknown (シンフォニー)
2019-09-08 23:08:03
こんばんは(*^^*)
理屈は氷山の上、感情は下
「惚れた弱味😊」は、
向き合う礎ですね🤝
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