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吉永小百合主演の『北のカナリアたち』を見てきました。
まだ封切り間もないのに、お客さんの入りが少ないのでビックリ。
冒頭から、川井郁子のバイオリン全開。心を揺さぶるような音が館内に
響き渡りました。
舞台となった北海道の利尻・礼文。
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利尻富士の凛とした威容が印象的でした。
利尻富士と言えば、35年前の大学4年生の夏休み、自動車部の遠征で
稚内から礼文島へ渡った時のことを思い出しました。
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夏なのに、稚内に着いたら、寒くて寒くて仕方なくって、スーパーへ
行って、このオーバーオールを買いました。
髪にパーマがかかっていることを除けば、今とあんまり変わっていないな~
船で礼文島へ着くと、バス組と自転車組に分かれました。
私は自転車を選び、仲間と一緒に礼文島の北端にある久種湖を目指しました。
往きはヨイヨイでしたが、帰りは向かい風が強くなり、バス組にはあっさり
抜かれ、それどころか船が出発する時間がドンドン迫ってきて、景色を楽しむ
余裕など一切無くなり、最後は全員モノも言わずに、必死でただただペダルを
こぎ続けて、やっとの思いで港に帰ってきました。
そんなドタバタの私の思い出とはまったく無縁の今日の映画。
終盤で、吉永小百合の昔の教え子の一人が殺人を犯し、故郷の離島に戻って
きたが、結局逮捕され、内地へ送還されることに。
刑事の特別の配慮で、母校に立ち寄ったの犯人を待っていたのは・・・
このワン・シーンのためにこの映画はあるような気がしました。
みんなが『あの日』の出来事について、言いたくても言えなかったことが
一つひとつ明らかになり、子どもの頃に、吉永小百合先生が出した
「歌を忘れたカナリアはどんな気持ちだろう?」
という宿題への20年後のそれぞれの答は?
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