就職力１位を支えるもの

昨年１０月、母校一橋大学で講義を担当し、生まれて初めて「先生」と呼ばれたことは
まだ記憶に新しいところです。

ＯＢが交代に講師を務めるこの社会実践論という講座と、同様の講座であるキャリアゼミ。
この二つの講座の講師を集めての懇親会が東京の竹橋にある如水会館でありました。
大学からも山内学長なども参加して、７０名ほどが集いました。


講義当日お目にかかった大学教育研究開発センター長の筒井先生にご挨拶。


スタートしてほどなく、

　「同期（昭和５５年卒）ですね」

と声を掛けてくれたのがキリンホールディングスのＳさん。
私は、本来だったら昭和５３年卒ですが、休学して、アメリカへ行っていたので
５５年卒なんです。


次に話したのは、グッと若くなって、平成１０年卒の弁護士のＯさん。
結構盛り上がっていたら、そこに、私を講師に誘ってくれた如水会のＮさん
（昭和６０年卒）が加わりました。今日は司会を担当しています。

ＯさんがＮさんに、

　「磯輪さんの講義は学生にもとても人気があったの。
　　Ｏさんは磯輪さんとFacebookでお友だち？
　　磯輪さんのブログはとってもすてきな話がいっぱいよ」

　「どんなことが書いてあるんですか？」

　「それは読めば分かるわよ」

Ｎさん、『磯輪日記』をＰＲしてもらってありがとう。


参加者名簿を眺めていて最も気になった方が、私より1年先輩の出光タンカーのＩ先輩です。
『海賊とよばれた男』を読んで出光佐三のファンになった私としては、どうにも看過
できない社名です。

たまたま私の隣に料理を取りに二人でやってきた方たちと名刺交換してみたら、
その内のお一人がそのIさんでした。願えば叶う。

Ｉ先輩の会社 出光タンカーはまさに原油を中東からタンカーで運ぶことを担っていて、
まさに『海賊とよばれた男』そのものです。いろんなお話を聞くことが
できました。

そしてもう一人の女性。名札を見ると男性らしき名前。でも女性？

　「夫が急に来られなくなって、

　　　『代わりに行ってくれ』

　　と急に言われて・・・」

ということでノーベルファーマという製薬会社のＳ社長の奥様
でした。

　「患者さんが少なくて、大手では採算に乗らない、でも
　　重要な薬を作っています」

すてきですね～　
私の名刺を見て「ブログ読んでみますね」と仰るので、

　「じゃあブログに登場してみませんか？」

と誘ったら「光栄です」ということで、お二人そろって登場して頂くことに
なりました。　めでたし、めでたし。


最初に話した同期のＳさんが「ちょっと、ちょっと」と呼ぶので、行って
みると、若い女性を紹介してくれ、

　「あなたの娘さんと同級生だそうだよ」

　「！」

三菱地所のＹさんでした。ひとみとはとても親しいそうで、

　「ひとみさんからお父さんのことはよく聞いていて、
　　ブログも拝見しています」

今日は『磯輪日記』がよく話題になるな～
早速ひとみにメールすると、

　「よろしく言っておいて」


今夜もいろんな出会いがありました。

最後に、筒井先生がご挨拶で、

　「みなさんの講義は宝の山です。
　　学生が社会に出てからの人生を未踏峰の山に例えれば、
　　みなさんがお話して下さることによって、いろんなところに
　　手がかりを残して下さっています。
　　学生が社会に出ると、その価値に気付くんです。
　　ＯＢが学生に講義するということをやっている大学は
　　いくつもありますが、講義を受けた学生がその後社会に
　　出て、今度は講師となるという循環を実現しているのは
　　一橋だけです」

司会のＮさんも、

　「週間ダイヤモンドで就職に強い大学ランキングで一橋大学は
　　２年連続トップに輝いていますが、その理由のひとつが
　　本講座だと言われていることを紹介しておきます」


そうか、私の話も、一橋の就職力の源泉の一部になっているんだ。
私の講義を聞いてくれた後輩が、将来いい会社をつくってくれ、いつか
大学で今度は自分の後輩に、自分のいい会社づくりを語ってくれる。
そういう循環が生まれることを楽しみにしています。