
書類を探していて、たまたま別のファイルが目に留まりました。
7年前に調べた、わが社のある機械の「受注・失注」に関する資料です。
社長になって20年。この間、いろんな意思決定をしてきました。
でも振り返ってみると、風土改革については結構大胆な決断を何度もしてきましたが、
それ以外の面では大した意思決定なんてしてないんです。小さな意思決定の繰り返しです。
ただその中でも、
「あ~、今になって思えば、あの時の意思決定って結構いい決断だったな~」
と思えることが一度だけあります。
今回目に留まった資料というのが、その判断をした時の元になったデータなんです。
そこで、あの時の議論の経緯がもう少し分かるようなものは何かないだろうかと、
資料の日付を元にその頃の会議の議事録などを探してみたら、見つかりました。
その議事録を読んで、その時の様子がよりリアルに蘇ってきました。
これに味を占め、過去にさかのぼって会議の議事録を眺めてみると、
「ああ、あの頃、こんなこと考えていたんだな」
「結局、今と同じようなこと言ってるじゃん」
「大騒ぎしたけど、あれは一体何だったんだろう?」
時代の渦中にいると冷静じゃいられなかったこと、大問題だと思っていたけど
結局杞憂だったこと、想像以上に大きなことに繋がってしまったこと、などなど。
そう思っていて、ふと、
「あれ~ これって・・・
逆・タイムマシン経営・・・?」
「新聞・雑誌は10年寝かせて読め」とあったけど、自社の資料も「10年寝かせて」
読んでみると面白い!
同時代性の罠を取っ払い、そこから抽象化させることまでできる自信はないけど、
本と実際の経営がつながるっていうことを、ここでも感じることができました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます