自前 de 仮想現実 by 新入社員

２週間ほど前の日経新聞に、

　　　　　　　　　　　　

仮想現実（ＶＲ）技術についての記事がありました。

グーグルがスマートフォンでＶＲを見るための段ボール製の組み立て式ゴーグル
『グーグル・カードボード』。



段ボール製です。しつこいですが　笑

２０１４年の発表以来、ＶＲの無料コンテンツが充実し、今やニューヨーク
タイムズが報道映像にも活用しているという記事でした。


この記事を読んでいて、

　「そうだ！　新入社員に段ボールの加工技術の難しさ、
　　コツを憶えさせるために、カードボードを作らせたら
　　いい経験になるな。
　　ついでにＶＲ映像が見られるまで準備してもらい、
　　自分でも体感してみよう！」

とひらめいて、身近なところでちょうど営業研修中だった、技術系新入社員の
Ｙくんに、カードボードの製作、ＶＲ用のアプリとＶＲ映像のダウンロード、
そして視聴できるまでを手掛けて欲しいと依頼しました。


するとＹくん、まずはグーグルのスペック通りのカードボードをキットからでは
なく、段ボールのシートから自作し、レンズも百均で虫眼鏡を購入し、それを
バラシ、組み立ててくれ、視聴できるところまであっと言う間に完成させました。


でもここからがすごいんですよ。聞いて下さい。

作り上げて、自分で視聴して、気付いたことがありました。
それは、

　「磯輪社長はメガネを掛けてた！
　　メガネを掛けた人だと、このデザインでは顔にフィット
　　しないので、映像がきれいに見えない」

ということでメガネを掛けた人でもうまく装着できるようにデザインを変更し、
それに伴いレンズの焦点距離も変わるので、それにあったレンズを調達し、
とうとう完成してくれました。


それでＶＲ映像を視聴したのですが、こんなにすごいものが無料で見られる
なんて、本当に信じられませんでした。


しかしここでさらに面白い展開がありました。

さすが技術者集団のＩＳＯＷＡ。
ＶＲ用のカメラをすでに持っているＩＳＯＷＡビトがいることが分かりました！
誰あろうＭくんです。

そこでＭくんのカメラを使って社内の様子をみんなで協力してＶＲ化してよと
技術系新入社員３名に指示しました。

そのＶＲ映像をブログで紹介することはできませんが、その映像のひとコマを
静止画としたのが冒頭の写真です。
ＩＳＯＷＡストリートを歩いている映像です。


普通に構えて撮影したのでは、３６０度撮影なので、自分も写ってしまいます。
そこで頭の上にカメラを乗せて撮影したんです。
だから、カメラマンのＳくんの頭とその上にカメラを固定している彼の右手が
写ってるでしょ。
一番左端には、私の机も写っています。


スマホをカードボードにセットして、この映像をゴーグルを通して見ると、
ＩＳＯＷＡストリートを歩きながら進む上下、左右３６０度のＶＲ体験が
簡単にできてしまうんです。

ＶＲ用カメラと言っても、Ｍくんのものは安いもので数万円とのこと。
だから画像の解像度はニューヨークタイムズの映像と比べるとからり粗く
なりますが、それでもこんなことがたった数万円で実現できるとは！
本当にすごい世の中、すごい技術ですね。


せっかくだから新入社員たちには、

　「この技術を使って、何か新しいＩＳＯＷＡのプレゼンを
　　考えてよ」

というテーマを与えました。


新しい技術と、若い力。
これからのＩＳＯＷＡがますます楽しみです。


Ｙsくん、Ｙmくん、Ｓくん、ありがとう！