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『ヒルビリー エレジー』を読んでいくと、2つの町が登場します。
ひとつは、ヴァンス一家の出身地であるアパラチア山脈の中に位置するケンタッキー州
ジャクソン。ヴァンス自身の心の故郷でもあります。
そしてもうひとつが、ヴァンスが生まれ、高校まで過ごしたラストベルトに位置する
オハイオ州のミドルタウンでした。
この本を読みだした頃、アメリカ出張が決まり、ISOWAアメリカが出してきた
出張計画を見ると、最初の目的地がオハイオ州のシンシナティでした。
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この地図の赤いエリアはラストベルトなんですが、唯一、オハイオ州だけは全土が
ラストベルトとなっているでしょ。
で、
「お、シンシナティか〜」
と訪問するお客様を確認したところ、お客様の所在地が何と ミドルタウン でした!
こんな偶然ってあるんでしょうか!
ちなみにミドルタウンは 上の地図のシンシナティとデイトンのちょうど中間に
あって、そもそも二つの町の中間ということで、ミドルタウンと命名されたと
本の中にも紹介されていました。
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こうして今週の日曜からアメリカ出張に出発しました。
羽田からロスアンゼルスまで10時間半。
ここで乗り換えて、さらにシンシナティまで4時間少々。
真っ先にやって来たのがオハイオ州ミドルタウンでした。
ミドルタウンはシンシナティから車で1時間くらい北へ走ったところでした。
本の中で、いかにミドルタウンが寂れた街かを分かりやすく説明しようと、ヒルビリー
エレジーの作者が、
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メインストリートとセントラルアベニューが交わるダウンタウンの中心でさえ、
閉じた店があり、ショーウインドウのガラスが割れている というような描写をしていた
ので、そこを探して行ってみると、
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もちろんその話は今のことでなく、20-30年前のことだったと思いますが、今も変わらず
ひっそりとしていて、
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ベニアでショーウィンドウがふさがれ閉店した店が数多くあり、ちょうど日本の
シャッター商店街 と同じ感じでした。
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主人公のお父さんがアパラチアからミドルタウンに出て来て、当時、絶頂だった
アームコという製鉄会社の工場も、その後、日本の川崎製鉄が出資し、両社の
頭文字をとって AKスチール として盛り返したそうですが、今でも広大な工場がちゃんと
存在してました。
お客様を訪問したら、お客様の会議室にも 『ヒルビリー エレジー』が2冊備わって
いたので、
「今、読んでます」
と伝えたら、
「あの小説の舞台はここミドルタウンですよ」
と、その話題でしばし盛り上がりました。
ヒルビリーとISOWAの不思議なご縁というお話でした。
本になっているとは知りませんでした
実際の街並みはシャッター通りで淋しいですが
お客様のビジネスはとてもお忙しく
同じ街内でも明暗がはっきりしていました。
お客様が更に繁盛されるように
サポートを継続して行きたいと思います