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会の中でとても印象的なシーンがありました。
写真で大きな背中が写っている技術のTくんがこんなことを言い出したんです:
「ボクは入社11年で、ここまで同期のKくんと同じようなキャリアを
歩んできました。しかし同じことを経験しても、私が気づかないことを
彼はいつも気づくんです。
どうしたらKくんのように気づけるんでしょう?」
自分と同期のKくんを客観的に比べ、自分が足りない点を素直に認め、それを公言し、
みんなにアドバイスを求めるTくん。簡単にできることじゃありません。
みんなで話し合った結果、Kくんが経験していてTくんが経験していないのは大阪での
勤務で、それが原因じゃないかということになったけど、さてTくん、どうする? (笑)
次いで、経営チームで『解す』担当のTさんが
「近年(いい意味で)すごく変わったと評判ですが、どうです?」
とAくん(主催者のOくんの右側)を指名すると、
「自分でも変わったと思います。
前は、『絶対に自分が正しい』としか思っていませんでしたから」
「そうですよね。以前は、対話してるようで、対話になってません
でしたよね。でも今はちゃんと対話してますから」
と褒めているのかいないのか分からないような誉め言葉を (笑)
ふと、変わったのは職場でだけなのか、それとも家庭でも? と思い、
「家ではどう? 奥さんも『変わった』って言うの?」
と尋ねたら、
「『やっと”ヒト”になったね』って言われました」
「『ヒト』? 『人』」
「はい 『人』になったねです」
彼のこの発言は衝撃的でした。
「”人”じゃないと知りつつ、結婚してくれたんだから、
奥さんに感謝しなきゃね」
「そうなんです。本当に感謝しなきゃいけないんです」
Aくんの気づきのプロセスは、何が気づきを阻み、何が促進するかについて、大事な
ことを示唆しているように感じました。
オフサイトの翌日、新入社員参加者のAくんが、Oくん、そして参加者全員に
メールを発信しました。これまでは
「もう少し仕事を理解したうえで、質問しなければ」
と自重していたAくんですが、オフサイトでみんなからアドバイスされ、
> 昨日の経験を通じて、いい意味で「無責任に」、「遠慮しない」
> 大切さをぜひ自分のものにしたいと思い
と 早速行動!
『気づき』をテーマにしたオフサイトの継続をOくんに嘆願しました。
主催者がつくるのでなく、参加者全員でつくっていく。
筋書きのない、結論を求めないミーティング。
その場に相互の信頼関係があるから受け入れてもらえるかもと感じられる。
だから素直になれる。思っていることが、普段より少しだけ言える。
これこそオフサイトです。
いや~、初回からこんなに盛り上がっちゃって、次回はどうなるんだろう?
参加してくれたみなさん、いいものを見せてもらいました。ありがとう!
「そういうところもあるけれど、
もちろんいいところもたくさんある
からね」
と言ったという奥さん、実に最高のパートナー
だね。
ますます「大切にしなきゃ」ね。
『保つ』と言っても、いろいろあるね。
こう考えたらどうだろう?
アンバランスに『保つ』
これ最高のヒューマン・スキルだと思うよ。
今、急に降って湧いたこの表現、我ながら
最高だと思うな。
今日は、Tくんの実家の近くのお客様を訪問しました (笑)
一度や二度のオフサイトで答えがでるほど
簡単な問いではない。
何度も、何度も反芻していく中から本当に
自分が納得できる途が見えてくる。
Never give up!
何だか禅問答のようですね。
新入社員なんだから、とにかく当たって砕けろ!
自分が何合目にいるかも分かりませんが、見える景色が変わってきたこと、
「変わったね」と言って頂けることが励みになっています。
まだまだヒトになり切れていないところもありますので、
全ての出会いやご指摘に感謝の気持ちを忘れず、さらに進化・変化
していきたいと思っています。
また、他の方々の悩みにあったように、「育てる」ことも勉強しなくては、
と日々感じています。
同じ悩みをもった皆さんと、この課題についても取り組み、皆で育って
いけたらなぁ、と考えるきっかけになりました。
ISOWA版進化論、皆で実現したいと思います
始まるまでは、どうなることかと不安でしたが参加メンバーの本音の語りに助けられました。(感謝です)
こういった風土を保ちつつ、これを最大限利用して、業務に生かせるようにしないといけないですね。
ありがとうございました。
(後日参加者へのメールの宛先にAさんやIさん、Soさんがいて安心しました)
オフサイトでの発言は、自分の悩みをさらけ出すことにためらいがなかったといえば嘘になりますが、Oさんや他のメンバーの意見を聞いてみたいと思ったのと、これを言わないと参加した意味がないと思い、思い切ってのことでした。
まさかあそこまで大々的に取り上げられるとは思っていませんでしたが、お陰でみなさんから意見をいただけて良かったです。
まさにコレだ!という答えが得られたわけではないですが、自分の中での答えへの第一歩への手応えはあったと思います。
一人で抱え込まず、吐き出せる場という意味でも参加できて良かったです。
ありがとうございました。
当たり前になってしまうことが「気づき」を阻害する要因の一つではあると思いますが、当たり前にできることが、逆に誰かの「気づき」になるかもしれないという気持ちで、今後も全力で頑張ります!