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戦略の基本は『やらないことを決めること』と言われます。
有名なのは、グーグル創業者のラリー・ペイジがスティーブ・ジョブズにアドバイスを求めた際、
「やらないことを決める。それが経営だ」とジョブズがアドバイスしたというエピソード。
さて、話は変わってISOWAの戦略展開。
現在10くらいのチームがそれぞれテーマを持って活動しています。
今日、これに関連してミーティングしていて、すごい報告が飛び出しました。
「『〇〇〇プロジェクト・チーム』の議論の結果、『〇〇〇をやらない』
という結論になりました」
「○○〇をどう作るか」というテーマだったのに、「〇〇〇は作らない」ということです。
すごいですよね、これ。 究極の『やらないこと決め』です。
もうひとつ印象的だったのは(と言っても、自分で言ったことですが )、前工程の
プロジェクトが後工程のチームに [ push ] するのでなく、後工程が前工程に要求する [ pull ]
するというプロジェクト・チーム同士の関係性。 [ push ] では [ push ] した情報、成果が
真に後工程で活きない、利用されない、放置されることがままあります。
そうではなく、後工程が自分たちが欲しい情報を前工程に要求すれば、必然的に因果論理が担保
され、戦略のストーリーが維持される。
今日の議論は、戦略づくりの肝を実感しました。
[pull ]は、引き寄せ、繋がる
みたいな感じでしょうか。
矢印の方向も重要ですね。
戦略は、すがた、かたちを変えながら成長(展開)して
いくんだな〜と感じた時間でした。
あわせて [ push ] で情報提供することにより、さらに異なった視点での要求が発生する可能性も捨てきれません。
AがBに要求するけど、ストーリーとしては
やっぱりB→Aなんだよ。
トヨタ生産方式も、押し込みでなく、引き取りが
原則だけど、モノの流れとしてはB→Aだから。
その通りですね。
でもまずは後工程の要求に応えたいですね。
後工程に「何が必要ですか?」と御用聞き
するといいのでしょうね。
これぞ、言われなくても『協力する』。