磯輪日記

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『球児たちの延長戦 25年目の星稜対箕島』

2010年07月25日 19時57分01秒 | オフ・タイム

テレビを見ながら、スポーツクラブのトレッドミルで走ろうとして、テレビのチャン
ネルをいじっていたら、

  NHKアーカイブ
   にんげんドキュメント『球児たちの延長戦 25年目の星稜対箕島』

という番組がやっていました。走りながら見ていて、ドンドン引き込まれてしまい
ました。

この番組のもとになったのは、1979年8月16日の夏の甲子園大会の3回戦、和歌山
代表の箕島高校対石川県代表の星稜高校の試合です。

試合は、9回を終わって1対1の同点のまま延長へ突入。

12回表、40度の高熱をおして出場していた箕島の二塁手がトンネルし、星稜が勝ち
越し。

その裏、2死後、バッター嶋田選手が打席に入る前、尾藤監督に

 「ホームランを打っていいですか」

春夏連覇を目指していた箕島の尾藤監督も、さすがに敗戦を覚悟して、試合後のインタ
ビューへの受け答えを考えていて、思わず、

 「よし!」

すると本当に同点ホームランを打つ。

回は進んで、16回表、星陵が再び勝ち越す。

そしてドラマの16回裏へ。
簡単に二死後、箕島のバッター森川選手が打った球は一塁のファウルフライ。万事休すと
誰もが思った瞬間、星陵の一塁手・加藤選手がファウルグラウンドの人工芝に足を取られ、
転倒。
からくも命拾いしたバッター森川選手が直後に何と同点ホームランを放ちました。

そしてゲームは引き分け再試合を目前にした18回裏、箕島がサヨナラ勝ち。
3時間50分の大熱戦にとうとう終止符が打たれました。

今でも「神様が創った試合」と言われる試合でした。


延長16回裏にファールフライを捕り損ねた星稜の一塁手の加藤直樹さんは、マスコミ
から「あのファールフライを取っていたら星陵が勝っていた」と書き立てられ、本当に
苦しい思いをしたそうです。

しかしその加藤さんに、最高のエールを送り続けたのが、敵方の箕島高校の尾藤監督
でした。監督が贈った色紙に加藤さんは励まされ、やがて野球への情熱を取り戻し、
指導者に。

一方、ホームランを打った森川さんは、ホームランを打った感触が忘れられずに、その後
フォームを崩し、二度と活躍することはできず、念願のプロ入りも果たせず、野球から
遠ざかる。


そんな両チームのメンバーが、25年後に再試合を行うことに。

尾藤監督との再会を楽しみにしていた加藤さんでしたが、尾藤監督がガンの治療のため
参加できなくなりました。しかし加藤さんには、尾藤監督から和歌山名物のおみかんの
差し入れがありました。

その加藤さん、奥さんが買ってくれた人工芝のマットを持参して、自分が転倒した位置に
そのマットを敷くというパフォーマンスを。


あの激闘から25年後の再会まで。これぞまさに人間ドキュメント。
加藤さんの長い間の苦闘に思いをはせつつ、これからのさらなる活躍を応援します。

試合後、25年、そして現在までの経緯も含めて、まさに『高校野球史上最高の試合』
ですね。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ですね (磯輪)
2016-03-19 21:28:40
 のりさん

コメントありがとうございます。

本当にいい番組でした。
と言っても、6年も前のことなので、記憶が定かでは
ありませんが・・・ 汗
返信する
元高校球児 (のり)
2016-03-19 18:01:38
岩もあり 木の根もあり ファーストフライもあれど
さらさらと たださらさらと 水は流れる

良い番組でした。
加藤さんを心配し、色紙まで送る尾藤監督、堅田投手に最後のボールを渡してくれる主審の方。
その時は若くて気持ちの整理がつかなくても長い月日が癒やしてくれる。昔の指導者は人の心の機微をとても良く捕まえてくれる。きっとご本人たちもそんな経験をされているのでしょう。
でもきっと本人たちが一生懸命練習からやってきていたので、こんな事が起きるのでしょうね。

ちなみに尾藤監督はこのあと7年の闘病生活を送られ、2011年3月6日に亡くなられるのですよね。
返信する
見た? (磯輪)
2010-07-26 21:33:56
 なでしこちゃん

見た? よかったよね~
よく、監督が色紙に書いた言葉憶えていたね。
そんな感じだったよね。

30年前の自分の人生を変えたような出来事をギャグに
できるようになるって、すごいことだよね。

30年前の甲子園での入場行進の時、星陵と箕島の
プラカードをもってくれた女子学生が、30年後も
また参加してくれたってことも、泣かせるね。
返信する
素晴らしい試合!!に感動♪ (なでしこ)
2010-07-26 10:29:49
どんどん引き込まれてしっかり見入ってしまいました、ほんとうに感動しまし

ファールを落としてしまっった加藤さんの苦しみは想像を絶するものだったでしょうね。

日の丸を背負って世界中のサッカーファンの見守る中でPKを蹴った駒野選手(箕島と同じ和歌山出身ですね)

も不安やプレッシャーで大変だったでしょうが、石川県 和歌山県民の期待を背負って闘う
加藤さん達球児にかけられた期待は重くて重くて、17歳のまだまだ純粋過ぎる心は押しつぶされそうだったのではないでしょうか?

尾藤監督から加藤さんへの色紙の言葉で心が救われたと言われてましたね。

『岩もあり 木の根っこもあり ファールボールもある。中略
さらさらと川は流れ さらさらと水が流れる 』←色紙の言葉はっきりとは覚えていませんが・・

といった感じの言葉でした。
 何があっても川の水は止まらないでさらさらと流れていく、
苦しみも水の流れの様に時と共に浄化し、風化していくっていう事なのでしょうか?

駒野選手も加藤さんもタイムマシーンがあればあの瞬間に戻ってやり直しが出来たらと思ってしまうのではないでしょうか?

取り敢えず加藤さんは一番に、転ぶ原因となった前の試合で負けてしまい土を持ち帰った中京の選手達の作った穴を埋めるのではないでしょうか?
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