よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

かもめ食堂

2006年10月23日 | 読書
梅田のいくつかのレコード屋で強烈にプロモーションがかかっていた作品です。
食堂で料理を作っているシーンや、食堂のインテリアなどが非常によくて、プロモーションビデオを見ながら、買おうかどうしようかという話をしていたのですが、夫婦ともどもの友人とお茶した時に、その友人の職場の女性の間で大人気だなどという話を聞いて、とうとう買ってしまいました。

大した事件も起きず、淡々と日々が過ぎる有様は、吉本ばななの小説の前半部という感じです。
いろいろと散りばめてある小ネタもなかなかよくて、ガッチャマンのテーマ曲何だっけとか、おにぎりの具に合う物、合わない物とか。
こういうのって、多分映画館で見るより自宅で家族と一緒にわいわい見るのが楽しいと思います。

主人公が、フィンランドで日本の家庭料理の店をオープンした後、まったく客が入らない状態で、それでも平然とマイペースで暮らしているシーンや、片桐はいりが迷い込んだ後、観光客向けに宣伝すべきだと言われた時に、きちんと反対するシーンなど、主人公の肝っ玉に感心しましたが、そこで自分のやりたいことを押し通してきちんと成功するというのが、客観的なリサーチの結果でなく、あくまで主人公の信念だけのところにちょっとファンタジーが入っているのかなという感じがしました。

だから、僕も血迷って、自分の信念だけで起業しないように気をつけなくてはと思いました。
このストーリーは、自分の好きなことを押し通して起業して成功する物語なのですが、これを見て起業する前に、実際に起業して成功している人の割合をきちんと調べるようにしましょうね、などと余計なことを考えてしまうところが、僕の嫌な部分かも。

多分、これが公式サイトだと思います。


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