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大峰山の女人禁制

2005年11月10日 | ネット生活
女人禁制の大峰山に、フェミニスト団体の女性が地元住民の願いを無視して入山したそうです。
僕は奈良県の出身であり、小学生から高校生頃まで、父に連れられて毎年登っていた山なので、非常に残念に思います。

ネットニュースの記事はこちら
すでに内田樹ブログでも紹介されていました。この記事です。

僕は女性に対する不当な差別や社会的な役割の固定に対しては反対しています。そういう意味ではフェミニストになるかもしれませんし、雇用機会均等法なども理念としては賛成しています。

しかし、今回の事件は自分の大切な物を土足で踏みにじられたような気持ちになりました。
地元住民ときちんと話し合った上で、彼らが納得して入山させたのならともかく、強引に踏み込んでしまうという方法はひどいと思います。

彼らはイスラム女性の着けているベールを力ずくで剥ぎ取って、恥をかかせておいて、それをさして女性解放と言うのだろうか。

内田樹の論とかぶってしまうが、それでも言いたい。
僕は信仰とは、何もないところに社会的ルールでもって、みんなが敬う対象を祭り上げていることだと思っている。広大な吉野山系のごく一部の地元民の聖域を彼らはなぜ荒らさないといけなかったのだろうか。
女人禁制論者のHPをいくつか読んだが、外部の女人禁制のルールを知らない女性の痛みを根拠にしている論が多かった。だが、そういう人は大峰山に来ないで欲しい。郷に入りては郷に従え。特に地元の宗教的な事柄に関しては、そのローカルルールを敬うというのは、国内海外関係なく当たり前のことだと思うのだが。

そういう意味では大峰山が世界遺産を目指していることがこれの背景にあるなら、別に世界遺産にならなくても地元だけで大切にしていけばいいのにとも思いました。

なお、内田樹ブログによると、この件はネット上で所謂「祭り」の対象となっているそうですが、行き過ぎては欲しくないです。力と力の争いでなく、全員が納得できる形にできれば落ち着いて欲しいと思っています。

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