その2を上げてから、このお見合い50連敗の敗因と意味について考えている。封印したい黒歴史なのだが、「逆転人生」とするためには、解決した課題を言語化し、明らかにしておきたいという欲求に駆られている。
この話も結構エグい話になるだろう。それを公開するのは、コロナ禍で、孤立を深め、結婚願望強まりながら、諦めようとしている若者と、結婚の意味を考え直しているベテラン夫婦に贈りたいと思っているからである。(というエクスキューズ)
以下、敗因は五つ。個別に語りたい。
1. ペーパードライバーであること
見合い期間中は、両親だけでなく、仲人さんからも、
「デートのためにも乗ってください。」
と言われ続けました。
さて、最近のこれだけ多様性重視の世の中で、もうそんな男らしさバイアスなくなったろうと思っていたら、
こんな記事出てる😭
未だにデートは男性が車でエスコートなのですね。
一応、仲人さんにはペーパードライバーOKな人でマッチングお願いしておりましたが、ある時のお相手なんぞ
「私、ジャガー以外の車に乗っている人、興味ないの。」とのたまう方で、セッティングした仲人さんを恨みました。
もちろん、双方NGで。時間の無駄ですがな。
私の場合、うちの奥さんにも、キチンと運動神経ないこと。怖くてペーパードライバーであること。一生、車持つ気ないことを説明しております。
「私も町暮らし派だし、車みたいな余計なコスト+ハイリスクのものを所有する意味ないでしょう。」
うむ、流石、私が惚れた人だ。
2. 身長でサバ読んでいたこと
これは、「私が」ではありません。「母が」です。
ある時のお見合いの相手から
「お父さんも背が高いのですか?」
との質問があり、
「父は170cmあり、当時としては高いほうですね。私は父より背が低くて、どちらかというと低いほうです。」と、答えたところ、
「でも‥」と言いかけて口をつぐみ、不自然に話題を変えました。
その後、お断りの返事があったので、母にこういうことがあったよと話すと、
「なんで話を合わせてくれないの!釣書には、170cmって書いたのに!」と怒り始めました。
「いや、身長なんて見たらわかるから、普通、嘘吐かないでしょ。」と思わず笑ったら、
「何言ってんのよ。男は170あるかないかで、全然違うのよ!正直に書いたら、いい話が回って来ないじゃないの!!」
と激昂する始末。
私なら逆にそんなところで嘘吐く人は、他の学歴や年収もサバ読んでいるのではないかと信用しませんけどね。
私は本当に身長はある範囲内であれば、どうでもいいので、気にしてなかったですが、そういえばうちの母は私の身長が170に満たないのを、ずっと気にしていて、愚痴をこぼしていました。そういや、中学生の頃から、やたら煮干しや牛乳ばかり食べさせたり、鉄棒に毎日ぶら下がれって言っていたな。ホンマ、余計なお世話じゃ。
「大男総身に知恵が回りかね」「山椒は小粒でもピリリと辛い」なんて言う言葉を私が好んで覚えようとするわけだ。
この記事を書く為にネットで調べていたら、「小男は総身も知恵も丈足らず」とも言うそうですよ。まあ、どうでもいいっす。ただ、私がそういう見栄を張る男だと思って、振った人がいたら残念ですけどね。
3. 私自身の選り好み
まず私は自分がブサイク村の住人であることを良く知っており、選り好みできる立場だと全く考えておりませんでした。
だから、50連敗のうち、こちらからNG回答した人は三人だけでした。
ただ、余りにも連敗が続くので、この記事(https://blog.goo.ne.jp/h_tutiya/e/b41bf914e821e6653a4007ee22252cb6)の「お持ち帰り」上司に相談したところ、思わぬ厳しい意見を貰いました。
「君は相手を選ぶ時に妥協したと思っているだろ。」
「え?結婚って妥協の産物なのではないですか?」
「何を言っているんだ!そういう気持ちは相手に伝わるんだぞ。そしてその程度だと思われたと気付いたら、女の人が断って来るのも当たり前だろう!」
この発言には衝撃を受けました。
でも初対面でいきなり好きになるなんて無理です。ただ、確かに、「この人となら」と思った人はSさんを初め三人くらいでした。それ以外の人にはいい加減な気持ちで付き合っていたとしたら、まあ50連敗も仕方がないかな。お見合い結婚で成功した人に本当のところを聞いてみたいですね。
なお、うちの奥さんに対しては全く本気でした。これを逃せばもう一生独身だと思っていました。あまり余裕がないと嫌われる可能性もありますが、うちの奥さんの場合はうまく行きました。まあ、結果論ですね。
4. 会話の相性
女性経験の少ない理系男性の場合、あるあるネタですね。女の子と何を話したらいいのかわからないって言うのは。
お見合いの場合、相手の背景とかわからないので特に難しいでしょうが、釣書に書いてある趣味について話すのが無難でしょうね。
うちの奥さんの場合、興味のある分野がかなり一致しているのに、考え方が45°ほどずれているので、いくらでも会話が続きました。相性のいい稀有な例ですね。
会話の相性の悪い人というのも確かにいて。Sさん以外の残り2人の気になった人のうちの1人、仮にWさんとします。Wさんはすごくロックな人で、「何でこの人がお見合いを?」と思うような独立独歩な人でした。考え方が非常に面白くて色々な話をしたのですが、私が何かと言うと、小説や映画からの引用をするのが気に食わないらしくて、「ほら、また、インテリ源ちゃん」とよく言われました。インテリジェンスをローマ字読みして人名風にもじって、「インテリ源ちゃん」なんですが、「何で自分の言葉で話さない⁉︎」という苛立ちの混じった表現でした。反教養主義の権化みたいな感じで、私は付き合っていて新鮮だったのですが、会話がこれからというところで止まってしまうので、深まらなかったです。
今の奥さんは、逆に正当な教養主義で、私と喋り方の方向性は同じで、喋るのが楽です。会話の相性は、何か人としての本質がありますので、どうしようもないですな。若き理系男性にアドバイスするとしたら、自分の専門分野の要点だけを分かりやすく喋られるようによく考えておくことと、同じく相手の好きな分野について興味を持って聞ける好奇心と教養を持っておきなさいというくらいかな。
5. クッチャラー
うちの奥さんともお見合いで断られまくったという話をしていて、「何でだと思う?」と聞いたら、出てきたのが、この話。私は食事の時にたまに咀嚼音をさせているらしいです。「これは大抵の女の人が生理的にダメだからね。」と言います。
「お母さんや妹さんに何も言われなかった?」と聞かれますが、自宅では指摘されたことがない。
うちの奥さんと付き合ってすぐに、パスタをフォークで啜らずに食べる方法と、咀嚼音をさせずに食べる方法は厳しく指導されました。大分治ったと思う。
ということで思い付く敗因五つ挙げました。
お見合いではなぜダメで、うちの奥さんとはなぜうまく行けたのかも書いたつもり。
結婚に向けての最大の障壁は実は「嫁さん欲しい」我が母で、それをデトックスする為に、一度結婚を諦めないといけなかった。自立のための必要な手段だったのかもしれません。デトックスについての細かい話はもっとエグくなるので書きません。
それを乗り越えるための準備期間があの七年間と50連敗だったのかもしれません。そう考えると、奥さんと出会う前にこの苦しみを味わって成長出来ていたのはよかったかもしれません。
この話、このブログ記事で初めてしました。誰かの参考になるといいのですが。
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