ドンブラザーズ、鎌倉殿の13人、スパイファミリー

今週の暴太郎戦隊ドンブラザーズ。

鬼頭はるかがバイトし、マスターが元ゼンカイジャー五色介人の喫茶ドンブラに新しいバイトが雇われた。アイドルの卵と名乗り、有名アイドルの妹で、もうすぐデビューだと言う彼女の名前は吉良きらら。

店の客の若者たちのハートを掴み、店内はアイドル親衛隊が集うアイドル喫茶となってしまう。きららに嫉妬した鬼頭はるかはバイトをサボり、自宅で暇を持て余す。

一方の桃井太郎は、相変わらず嘘が付けない。田舎から母ちゃんが来ていて、会いに行きたい同僚が、職場で母ちゃんの大好きなメロンクッキーを盗んでサボろうとしたのを目撃し、所長に聞かれて、素直に同僚の罪を告げてしまう。他の同僚からも総スカンを食らって職場から追い出された桃井太郎は、鬼頭はるかの自宅に呼ばれて、はるか手製のビーフストロガノフをご馳走になるが、ここでもお世辞も言えずに、「不味い」と。

鬼頭はるかに頼まれて喫茶どんぶらのバイトに来るが、きららの嘘も見破り、きららと親衛隊の顰蹙を買う。

犬塚が看病のお礼をしたいとみんなをどんぶらに集めるが、遅刻して現れた本人を刑事が見つけ追われる。どんぶらに入ると見せかけて、路地の塀を乗り越えて逃げた犬塚だったが、どんぶらに迷い込んだ刑事に聞かれて、正直に犬塚の去った方向を教える桃井太郎。これでドンブラザーズ全員の顰蹙を買ってしまう。

嘘をつく練習を勧められ、「私は女です。」と無理に言おうとして、仮死状態になる桃井太郎。どうやっても嘘が付けないことを全員が納得します。

そこへ悲鳴と共に現れるきらら。

今回はアイドルを狙う宇宙鬼怪人。きららは怪人に襲われたと嘘をつくが、猿原の推理でその嘘も見破られてしまう。

涙ながらに、大好きなおじいちゃんの期待に応えたくてアイドルを目指しているのに、全く芽が出ず、嘘をつき続けるしかないことを告白する。

「絶対アイドルになるんだから！」と泣きながら飛び出すきらら。そして、またきららの悲鳴が響くが、「また、怪人に襲われたフリをして。どうせ嘘でしょ。」と鬼頭はるか達が動かない中、一人現場に飛び出す桃井太郎。目の前で怪人に襲われるきららを見て、

「嘘も続けると本当になるのか」と驚く。

今回はロボ形態であっさり怪人を倒したが、抵抗を続ける怪人が巨大化。ドンブラザーズも初めての合体。巨大ロボに変身。慣れぬ巨大ロボにお供達の連携が上手くいかず、苦戦し、何度か解体しそうになるが、暴虐モモレッドがお供を無理矢理従わせ、何とか勝利。

戦いの後、嘘が付けない自分に悩む桃井太郎とソノイが出会う。ソノイは桃井太郎に、昇ってきた満月を指し、

「我々は月が光ると言う。でもそれは嘘だ。太陽の光を反射して輝いているに過ぎない。でも、私は光る月が好きだ。太陽は眩しすぎて直視できないが、月ならその姿が見れる。」

その言葉に何かを掴んだ桃井太郎。母ちゃんに会えないまま、母ちゃんが田舎に戻る日も働いている同僚を無理に連れ出して、仕事中に母ちゃんに会わせに行きます。そして、母ちゃんとの再会を喜ぶ同僚に、メロンクッキーを投げ与えます。

「あんた、いい友達持っているね。」と喜ぶ母ちゃん。

桃井太郎は、嘘を吐かず、黙って仕事をサボり、黙ってメロンクッキーを準備することで、嘘の吐けない自分と折り合いを付けたのでした。

嘘のつき方と言えば、鎌倉殿の13人。おっとその前に一曲行きましょう。

凪原涼菜ちゃん。「こいかぜ」。

さて、嘘の吐き方と言えば、鎌倉殿の13人。奥州の藤原秀衡に庇護された義経だが、ほどなく秀衡が死去。奥州の様子を探りに行きたいという義時に、頼朝は、

「自ら義経を討つな。国衡、泰衡は仲が悪い。彼等を仲違いさせて義経を討たせ、それを名目に奥州藤原を討つ。」という素晴らしい非業の一手を指示します。

「悪どいと思うか、悪どいよのう。」と大義の為に敢えて悪虐な手法を採ることを義時に吐露する頼朝。頼朝の意図を理解し、自らの手を汚して、奥州離反を図ることを決めた義時は、下手人善児を連れ、奥州に入ります。そこで見たのは、野心を捨て、ひたすら農作業に打ち込む義経。彼は自分の野心が奥州を滅ぼすことを知っており、心の底から一農民として余生を過ごす覚悟を決めていた。

これでは国衡、泰衡兄弟を反目させられないと見た義時は、義経にワザと静御前の最期を語ります。

静御前は、義経と生き別れた後、捕まって鎌倉に連れて来られます。最初は、自らを静御前ではないと否定していたが、尋問する女性陣の

「あなた、本当に義経の子を宿しているのなら、恥を知りなさい。」

「こんな恥知らずが、静御前のはずがない。この人は静御前ではありませんわ。」の言葉にプライドを傷付けられ、

「皆さん、私が静御前です！」と大声で呼ばわり歩きます。

「静御前を名乗る女が捕まったが、本当に静御前か確かめる」ために、鎌倉武士の中で楽の心得のある人間が集められ、衆人の前で静御前が舞を舞うことになります。

義時の入れ知恵で、下手に舞うことにした静御前であったが、楽人たちが

「こんな下手なのが、静御前であるはずがない。」

「せっかく静御前の舞を見れると思うたのにガッカリだわ。」

と楽の途中で立ち上がり、楽器を片付け始めます。舞の途中で転んだ振りをして、その様子を見ていた静御前は、すくりと立ち上がり、澄んだ通る声で独唱を始めます。その声に圧倒される観客達。そこからは、静御前の独壇場。見事な舞で、誰も声を失います。

ここで家内の涙腺崩壊。涙を流しながら、過去の抑圧された女性たちと、京都のイケズ文化について語り始めますが、それは又別の話。

結局、静御前の産まれた子は殺されて、由比ヶ浜に捨てられます。半狂乱になった静御前は、そのまま行方不明に。

その話を聞いた義経は、怒りの余り、近くの藁山を刀でズタズタに切りまくります。この様子を見せたかった義時。

国衡、泰衡兄弟に、義経は鎌倉への怒り深しと思わせて、反鎌倉派、親鎌倉派の反目を誘うのに成功します。

反鎌倉派で義時の策略に気づいた藤原の六男を善児が瞬殺し、結果、泰衡は鎌倉に義経の首を渡すべく、館に兵を向けます。

同じく義時の策略に気づいた義経は、自分の首で、平泉の平和が守れるならと、差し出す覚悟を決めます。

正妻の比企里と娘を呼んで、最期の別れを告げますが、その場で、里は京都で静御前と義経を襲わせたのは、自分の差金であり、静御前を殺すことが目的であったことを明かします。

兄との仲違いを決定付けた襲撃の真犯人が兄ではなかったことを知り、運命の悪戯に怒り狂った義経は、自分の刀で妻子を切り捨てます。

館に義時を呼び、妻子の死骸を見せ、自分の人生を自嘲する義経。

「もし、貴方に鎌倉を攻めるお気持ちがあれば、どのような策略を？」

と訊ねる義時に、書き溜めた地図を開き、義時も、後日その地図を受け取った梶原景時も青ざめる素晴らしい軍略を語ります。

その傍で、死を覚悟した弁慶は、あの立ち往生を思わせる出立で、死地に赴きます。

泰衡の攻撃も弁慶の死も忘れて軍略を語る義経の目は、狂気の煌めきを見せます。

結果、頼朝の手元に届けられる義経の首桶。人払いをした頼朝は、首に向かい、

「よう頑張った義経。お前の口から聞かせてくれ。屋島を、壇ノ浦を。」

と慟哭します。

このシーンは夫婦ともども涙腺崩壊でした。泣いているパパとママを見て、娘は黙ってスマホを持ったまま、寝室へ。

三谷脚本、まだ20回なのに、凄すぎます。

お口直しに。

おじゃる丸のエンディングで椎名林檎の歌声が響いた時はビビりました。

椎名林檎でおじゃる丸エンディング「いとをかし」

さて、重い話だったので、次はサラリとスパイファミリー。

ターゲットの息子、ダミアン・デズモンドを殴って、存在感を発揮したアーニャ。何とかデズモンド家との繋がりを手に入れたいパパは、アーニャにダミアンに謝るようプレッシャーをかけます。一方、アーニャの鉄槌に惚れ込んだベッキー・ブラックベル。すっかりアーニャと友達になり、アーニャにダミアンになんて謝らなくてもいいわよと、邪魔されます。

一方、アーニャの首尾が心配な父は、給食配膳人や、掃除夫に化けて、学校に潜入し、アーニャにプレッシャーをかけますが、これがエスパーであるアーニャにはバレバレ。

父のプレッシャーと、ベッキーの好意による板挟み。更に父の策謀でベッキーと引き離されたチャンスに、ダミアンに謝りに行きますが、ダミアンの取り巻きが心の中で呟く悪ガキのアーニャ悪口やダミアンへの期待まで読んでしまい、過激なプレッシャーに涙でグズグズになりながら謝るアーニャ。その姿に、動揺しまくりのダミアンは、

「お前なんか、嫌いだーっ！」と叫んで逃げ去って行きます。

ダミアンの反応に絶望するダメ父ロイドと、あまりの展開に呆然自失のアーニャ。

ダミアン少年や、それは恋です。

そして、そんな子ども達の心の襞に気付かず、作戦失敗と気落ちするロイド。

更に子供への過干渉に気づき、父親としても失格と落ち込みます。

そういうダメなところも含めてロイドを受け入れるヨル。

フォージャーは英語で偽装という意味だそうですが、偽装家族が本当の家族へ、最初の一歩を踏み出した気がします。

arikaさんのオリジナルソング。

夏の清涼飲料水のCMをイメージした歌だそうです。

「スパークリング」

一週間も半ばを超え、週末までもう少しです。

竹内まりやで「dream of you」。