まだまだ残暑厳しいですが、季節は秋になり、窓を開けていると虫の声が入ってきます。
寝ている時に、家内が窓を開けてくれて、夢うつつで聞く虫の声の涼しさよ。
裏の空き地が草ぼうばうで、いずれかの三連休で草刈りしようと思っていたのですが、こういう風情があるなら、もう少しこのままでもいいかなと思いました。
長い夜 窓鳴き明かす 虫の声
愛娘が、最近、我が家の周りで鳴く虫の声を特定したそうで、愛娘にお願いして、もう一度、実演してもらいました。
窓を開けて、愛娘は、虫の声に耳を澄ませた後、おもむろにiPhoneを取り出して、
「Hei.Siri.『チリリ、チリリリリー』と鳴く虫を教えて。」
「声帯模写かよ!」と突っ込んでしまいました。
でも、Siriも、この質問に対して、
「ハマコオロギの鳴き声を再生します。」とか、キチンと探して、それっぽいのを返して来るのな。
愛娘はこの方法で、ハマコオロギ、エンマコオロギ、クツワ虫を特定したそうです。
「ほら、同じ声」
とドヤ顔でiPhoneを私の耳に押し付ける愛娘。
それでは今日最初の曲、「涙そうそう」二宮愛さんで。
そんな愛娘が楽しみにしていたアーニャの円盤、第二集が届きました。
今回は、イーデン校にギリギリ補欠合格して、ベッキーと仲良くなり、ライアンと喧嘩しながらもハートを鷲掴みするところまで。最後の話でヨルさんの弟が偽装家庭の新居に遊びに来ますが、ロイドとヨルがキスをするかどうかは次回に持ち越し。
楽しみにしていた娘は、テレビで円盤の映像が流れ、夕飯にパパが買ってきた鶏唐がテーブルに並ぶと、
「パーティーだ!!」
と大喜びしましたが、ヨルの弟が秘密警察の仕事をするシーンで、しっかり寝室に逃げていました。残虐な拷問シーンが苦手なので、怖い雰囲気がするだけで、さっといなくなります。
でも放送が終わると、すぐにリビングに戻って来て、デザートの梨をうまそうに頬張っていました。
二曲目は「夕暮れ時は寂しそう」。石川ひとみのカバーで。
アーニャの円盤見終わった後、まだもう少し秋の夜長を楽しみたくて、録画ライブラリーの中から、「笑わない数学」を見ました。今回は確率論。
今回はこのモンティ・ホール問題を紹介していました。本当に直感に反するので、ずっと疑問に思っていた問題。一緒に見ていた奥さんには、なぜ直感に反するのかを説明するところからでした。
笑わない数学、理解出来そうなところは徹底して噛み砕いて説明してくれるので、わかりやすいです。モンティ・ホール問題理解しました。
ちなみに、アンディー・ウォーホールとは何の関係もないので、悪しからず。
さて、後半。ブラウン運動の微分方程式が出てくる辺りから、いつも通り中身に踏み込まず概念だけ紹介して、歴史的意義の説明になります。
確率微分方程式の解法を示し、解けないと言われていた方程式を解いた阪大の伊藤先生が紹介されます。家内が、
「阪大って言っているよ。」と私の顔を見ますが、「大きな大学だから、知らない先生のほうが多い。」と連れない私。
金融系の課題から始まった確率論は、純粋数学となり、一度現実世界から離れますが、伊藤の功績から、再度株価と資産価値のリスク評価のための方程式として、金融工学で利用されます。
伊藤先生がご存命かどうかは番組からは分かりませんでしたが、パソコンがなく、大量の書籍に壁が埋もれた、アンティークな書斎から、伊藤先生が前提条件を知らずに結果だけを用いることの危険性について警鐘を鳴らす場面が流れ、その後のリーマンショックでの衝撃的な映像を流して番組は幕を閉じます。
うちの大学の大学院には一時期、金融工学科が置かれましたが、伊藤先生の話、ちゃんと聞けやと思いました。
それにしても、科学技術の軍事利用には嫌悪感があまりないのに、金融系の利用には感情的反発をする俺にもちょっと、感情的過ぎるやろと思いました。
さて伊藤先生のアンティークな書斎が随分気に入った家内に、教養課程にいた頃の数字の先生で変わり者の先生の話をしました。
私の大学には、図書館下食堂という学生向け食堂があり、学内最安値で、貧乏学生の強い味方でした。
逆に言えば、安かろう、まずかろうなので、教職員の人はあまり食べに来なかったのですが、その先生だけは、やたら、図書館下食堂で見かけたので、何故なのか気になっていたのです。
ある日の授業で、その理由を語って下さいました。図書館下食堂は、多くのサークルや一部の怪しい団体が机の上にビラを撒いて行くのですが、この裏紙が計算にちょうどよいらしく、散らばっているビラを集めては、ずっと計算しているそうで、それが楽しく、大学にいる間は、授業時間以外の大半の時間を、図書館下食堂で過ごしているそうです。
そう言えば、その先生、図書館下食堂でお見かけしても、大抵食事はされていらっしゃらなかった。
納得するとともに、なんだか仙人染みているなーと思いました。
伊藤先生の書斎とは随分趣向の違う話になってしまいましたが、うちの奥さんは興味深く聞いてくれて、
「うちの大学の先生は、みんな浮世離れしていると思っていたけど、流石にそこまでの人はいなかったわ。」とコメント。
じゃあ、北口和沙さんの歌で「学生街の喫茶店」をどうぞ。
笑わない数学。次回はガロアをやるそうな。ガロアは、群論の基礎を作った人だが、20歳で決闘をして死んでいる。早熟の天才かと思いきや、数学の偉人は、大半がその主要な功績を18歳から20歳の間に達成しているらしい。私はそれを聞いて、今、何か実績を作らなければ、一生成果が出せないと、本当に焦って、大学一回生、二回生の頃は数学を中心に真剣に勉強しました。
「その成果は、たまに笑わない数学の解説ができるようになったことくらいだけどな。」
とちょっと自虐ネタ入れて話したら、
「普通の大学生が一番勉強しない時期にご苦労様。でもおかげで『笑わない数学』で、『ここまでは普通の理系大学生が理解しているところ。ここからは数学の深淵』という区別がついてとても楽しい。あと、解説端折ったところがよくわかるのでいいです。」
と暖かいフォローがありました。
笑わない数学は、数学科の学生が教養課程で並ぶレベルの数学くらいまではしっかり解説を入れてくれる。微分方程式を解くくらいのレベルから誤魔化し始めるけど。
ちょうどよんだが、大学で最後に真面目に学んだあたりまですごくしっかりやってくれる。とても楽しい番組です。
次は「シトロンガール」サディスティックミカバンド。
今日は私は睡眠時無呼吸症候群の診察に行ってきました。今は昼ごはん食べ終えて、お昼のゴロゴロタイム。
愛娘は、ママと公園にどんぐり拾いに行ってます。
朝の地震はビックリしましたね。あれ、震度1の揺れじゃないぞと思いながら、今日、最後の曲。
凪原涼菜ちゃんで、「Paradise Lost」。
虫の声、どの虫か気になりますよね~
わかります(・∀・)ウン!!
私も、階下で鳴く
ピンピンチンチンという
虫の素性が知りたくて調べました。
鉦叩きと言う事で、なるほど~納得でした(ノ´∀`*)
ピッピリリーと鳴く虫も調べましたら
松虫でした(@ ̄□ ̄@;)!!
チンチロリンとは聞こえなくもないけど
私の中ではピッピリリーです(;´∀`)
愛娘の虫の音を擬音語で描写する能力と、それがSiriに通じることに驚いたのですが、流石は俳人翡翠さん、愛娘を圧倒する擬音語描写、見事でございます。
私はそういうのが苦手で、小さい頃、鳥の鳴き声のソノシートを買ってもらったのに、ソノシートに入っている鳴き声すら区別できず、鳥の声は全然覚えられませんでした。愛娘は、シジュウカラとヒヨドリの鳴き声も聴き分けられます。
突然、関係ない話をするのですが、鎌倉殿の13人で、時政父ちゃんが、伊豆に流罪になって、息子の義時と今生の別れをする時に、突然、鶯の鳴き声の話をして、置いてきぼりを喰らいました。
後日、非公式解説動画を見て、源氏物語の初音の巻を背景に、父ちゃんは惚れた女に踊らされて、らしくない政争に明け暮れた自分を自嘲したのだと、やっと追いつけました。
大河ドラマを見るにも教養が必要で、その教養が自分の苦手な音の聴き分けに結びついたりすると冷や汗の父です。愛娘のこちら方面の教育は、ママに任せましょう。
翡翠さん、また遊びに来て下さいね。