ハウルの動く城を見ました。
全体としては、非常によくできています。アニメとしての品質も高く、テンポのよいストーリー展開、魅力的なキャラクタ。何も考えずにずっと楽しく見つづければよいのですが、そういう見方で納得できないのが、私の天邪鬼なところ。
ということで、ここからは大きくネタバレしますので、まだ見ない人は、まず映画を見に行ってから、続きを読んでください。(見て損はしないレベルには達していると思います。)
で、この話は典型的なラブストーリーで、お約束通り、ハッピーエンドになるのですが、特にストーリーの運びが強引過ぎるというか、ご都合主義的過ぎて、見ているほうは、ついつい、いろいろと「ずるい!」と感じてしまいます。
で、ここからそのずるいところを列挙していきます。
・冒頭の主人公登場の場面で、一緒にハウルの動く城も登場します。
ハウルの動く城は、町の人達に、「美女を捕まえて心臓を奪う。」と怖れられていますが、その割に、町の近くを城が徘徊していても、ちょっと怖がるだけで、普通にパーティに行ってしまいます。町の人にとって、あの城は、まるで遠くの幽霊みたいなものなのでしょうか?
町の人と、ハウルの城の関係が微妙。
・主人公が、町の衛兵にナンパされる場面。衛兵は、主人公を前から知っている風であったが、その辺について、何の説明もない。衛兵の士気は低く、真面目に戦争していないのだろうか?
戦争と町の人の関係がよくわからない。
・荒地の魔女が、主人公に呪いをかける場面。なぜ、主人公が選ばれたのか?
まー、これは後で、いちおう、主人公はハウルと運命的な関係があることを示唆するシーンが出てきますが、荒地の魔女は、それを知っていたのですかね?
・主人公が町にいられないと感じ、自ら出て行く場面。主人公は、弁当にフランスパン一個とチーズ一塊を持って行きます。これは二日分くらいの食糧にしかならない。主人公はそんなにすぐに目的地にたどり着けると思っていたのだろうか。いや、主人公は飢え死にすることなく、野宿もなしで目的地にたどり着いたんですけどね。どうして、この時点でそれがわかったのでしょうか?
・今日の泊まる所を用意してくれと言った主人公に、案山子がハウルの動く城を連れてくるシーン。後でわかりますが、ハウルの動く城を動かしているのはカルシファーで、ハウルとの契約にもとづいて動かしているので、どうして案山子があっさり連れて来れたかがわかりません。
・サリマンが懸命に探し、荒地の魔女が執拗に付け狙う動く城になぜ主人公があっさり入れたのか.....
これは、まー、ラブロマンスなんで、主人公がハウルにとって特別な人だったからでヨシとしましょうか。
・カルシファーが主人公の脅しにあっさり屈服してしまうのはなぜ?
主人公は冗談で自分のことを「世界で一番怖い魔女」と言ってますが。
主人公が水をかけるぞと脅していますが、その程度の脅しでおびえてしまっていいの?すごい魔力を持っているはずの悪魔が。
・ハウルは、自由が欲しいためにと、戦っているどちらの陣営にも属さず、かと言って隠棲するわけでもなく、積極的に魔法を使って、両方の妨害を続けています。これは、どうして?
単純に力を使いたいから?
でも、その割に、サリマンも荒地の魔女も両方を恐れています。なぜ危険を冒して戦うのか、一切説明がない。
・主人公の大掃除のせいで、髪の毛の色が変わってしまったハウルが、絶望のあまり自死しようとするシーン。まー、髪の毛の色くらいでそこまで思い詰めるのは、多少エキセントリックですが、そういう性格であるとの設定で大目に見ましょう。
それより、そのハウルにむかっ腹を立てて城を飛び出した主人公が、マルクルに頼まれて、ハウルを救いに戻るシーン。主人公はハウルを浴室に運び込んだ後、マルクルに「後はよろしく」と言って浴室の扉を閉めてしまいますが、マルクルは主人公に、ハウルを浴室に運んで欲しかっただけなの?というとても大きな疑問符が頭に浮かびました。
・主人公がサリマンに会いに行く場面で、荒地の魔女も一緒に呼ばれていますが、荒地の魔女はなぜ、うかうかと敵地に呼び出されたのでしょうか?
もしかして、荒地の魔女は戦争に協力したかった?しかも、かごを運ぶ使い魔の魔力が奪われた時点で、通常は危険を感じると思うのですが、何であんなに必死になって階段を登ったのでしょうね?
まー、あそこは、主人公が魔女に対して優位に立ち、しかもその優位を思いやりという形で返すという一つの大きな見せ場なのですが。
・主人公は、サリマンとの論争の最中に元の姿に戻ります。これ以前でも、気持ちが若い女性になったときには、元の姿に戻るシーンが何度か出ていて、何かの伏線だろうかと思っていたのですが、どうも、そんな感じではなかった。
・サリマンとハウルの最初の戦いで、どうして主人公はハウルの目を咄嗟に塞ぐことで、ハウルを救えたのでしょうか?そもそも、サリマンの狙いは、主人公にハウルの本当の姿を見せることにあったのでは?
・サリマンの前から、ハウルと主人公が逃げるときに、どうして主人公は、荒地の魔女もヒンも連れてきたのでしょうか?両方ともこれからトラブルメーカーにしかならなさそうなのに。
・ハウルが城を引っ越した際に、主人公の住んでいた家にハウルを重ね合わせます。このとき、既に主人公の住んでいた家は、空襲で焼けていたから、そういうことをしていいの?
つーか、外から見ると、やっぱりその家は、主人公の家が突然復活したように見えるのでしょうか?
・その実家に、主人公の母(?)が尋ねてきて、破壊工作用の品を置いていきます。これに荒地の魔女が反応して、中に仕込んであった虫をガルシファーに食わせますが、これは本来の破壊工作の意図に沿ったもの?それとも、虫が無事に動き回って破壊しないといけなかった?
また魔女へのプレゼントの葉巻は、事前に魔女とサリマンが手を握っていた証拠なのでしょうか?しかし、魔女とサリマンもまた敵対していたのでは?
・ハウルが主人公達を守るため、命を懸けて戦っているのを見て、戦いをやめさせようと、主人公はガルシファーを連れ出して城を破壊しますが、主人公を助けるために城を破壊するという発想はぶっ飛び過ぎなのでは?
また、城が壊れたのを見て、ただちにガルシファーに城を再生させようとしますが、それもやり方として中途半端なのでは?
・荒地の魔女は、そのタイミングまで、どうしてガルシファーが心臓を持っていることに気付かなかったの?
・その場で、ガルシファーの心臓を奪うことが、カタストロフィーの引き金になるのはわかっている上、奪ってもどうにも事態を展開できないのに、どうして荒地の魔女は、そこで心臓を奪ったのか?
・主人公が炎に包まれる荒地の魔女に水をかけたのは、それまでの行動と矛盾しますが、まー、これは何となくわかるような気がします。
・ガルシファーを追って、謎の扉に踏み込んだ主人公。その後を、主人公を救うべく追いかけるヒン。ヒンは、そこで扉を閉めて、サリマンに報告すれば、大手柄で、サリマン側のハッピーエンドになるはずなのに、あえて主人公を救いにいったのは、既にヒンが主人公の側につくことを決意していたせい?
そして、この後、一気に大団円へと向かうのですが
・案山子の正体が、そんな大人物だったと、何の伏線もなく、そこで明かすのは、ずるいでしょう。
・案山子を元に戻す呪文が、恋する乙女のキッスであるにしても、別の人に恋していてもよいとするのは、相当掟破り。
・あんなに心臓に拘った荒地の魔女が、あっさりと心臓を諦めるのも不可解。
・心臓をなくすことで、消えてしまうかもしれないガルシファーが、何の根拠もなく主人公を信頼してしまう展開もずるい。
・そして、魔法使いの弟子であるマルクルがずっと付いていながら、全ての判断を主人公に委ねていて、何のアドバイスもしないのは、魔法使いの弟子として問題なのでは?
・一度、自由になって、戻ってきたガルシファー。それまで、ガルシファーの能力を使うために、いろいろなものを支払ってきた主人公達ですが、これからはただでガルシファーの能力が使いたい放題になるのですかね?やっぱり。
・そして、ハウルの動く城は完全に元通りに。つーか、あの城って、やっぱあの形にしかならないんですかね?なんか、カラスの巣みたいに、材料によっていろいろな形になりそうなんですけど。
というわけで、わけのわからない自信に衝き動かされて、ひたすら動き続けた主人公がなぜか、常に成功への道にいたる判断をし続けて、ラッキーにもゴールインしてしまう、幸せなストーリーです。
つーか、こんな幸運が世の中にあるんでしょうか、つーか、幸運だけに頼り切る物語展開でいいんでしょうか?宮崎先生。
まー、1回見ただけなので、私の見落とし、誤解、ストーリーがきちんと拾えていない、原作ではきちんと説明しているが映画のためにはっしょった部分など、いろいろとあるでしょう。
この駄文を最後まで読んで、私に正しい知識を授けようという奇特な方がいらっしゃれば、ぜひ教えてくださいませ。
ちなみに、公式サイトはこちらにあるようですので、興味のある方はどうぞ。
全体としては、非常によくできています。アニメとしての品質も高く、テンポのよいストーリー展開、魅力的なキャラクタ。何も考えずにずっと楽しく見つづければよいのですが、そういう見方で納得できないのが、私の天邪鬼なところ。
ということで、ここからは大きくネタバレしますので、まだ見ない人は、まず映画を見に行ってから、続きを読んでください。(見て損はしないレベルには達していると思います。)
で、この話は典型的なラブストーリーで、お約束通り、ハッピーエンドになるのですが、特にストーリーの運びが強引過ぎるというか、ご都合主義的過ぎて、見ているほうは、ついつい、いろいろと「ずるい!」と感じてしまいます。
で、ここからそのずるいところを列挙していきます。
・冒頭の主人公登場の場面で、一緒にハウルの動く城も登場します。
ハウルの動く城は、町の人達に、「美女を捕まえて心臓を奪う。」と怖れられていますが、その割に、町の近くを城が徘徊していても、ちょっと怖がるだけで、普通にパーティに行ってしまいます。町の人にとって、あの城は、まるで遠くの幽霊みたいなものなのでしょうか?
町の人と、ハウルの城の関係が微妙。
・主人公が、町の衛兵にナンパされる場面。衛兵は、主人公を前から知っている風であったが、その辺について、何の説明もない。衛兵の士気は低く、真面目に戦争していないのだろうか?
戦争と町の人の関係がよくわからない。
・荒地の魔女が、主人公に呪いをかける場面。なぜ、主人公が選ばれたのか?
まー、これは後で、いちおう、主人公はハウルと運命的な関係があることを示唆するシーンが出てきますが、荒地の魔女は、それを知っていたのですかね?
・主人公が町にいられないと感じ、自ら出て行く場面。主人公は、弁当にフランスパン一個とチーズ一塊を持って行きます。これは二日分くらいの食糧にしかならない。主人公はそんなにすぐに目的地にたどり着けると思っていたのだろうか。いや、主人公は飢え死にすることなく、野宿もなしで目的地にたどり着いたんですけどね。どうして、この時点でそれがわかったのでしょうか?
・今日の泊まる所を用意してくれと言った主人公に、案山子がハウルの動く城を連れてくるシーン。後でわかりますが、ハウルの動く城を動かしているのはカルシファーで、ハウルとの契約にもとづいて動かしているので、どうして案山子があっさり連れて来れたかがわかりません。
・サリマンが懸命に探し、荒地の魔女が執拗に付け狙う動く城になぜ主人公があっさり入れたのか.....
これは、まー、ラブロマンスなんで、主人公がハウルにとって特別な人だったからでヨシとしましょうか。
・カルシファーが主人公の脅しにあっさり屈服してしまうのはなぜ?
主人公は冗談で自分のことを「世界で一番怖い魔女」と言ってますが。
主人公が水をかけるぞと脅していますが、その程度の脅しでおびえてしまっていいの?すごい魔力を持っているはずの悪魔が。
・ハウルは、自由が欲しいためにと、戦っているどちらの陣営にも属さず、かと言って隠棲するわけでもなく、積極的に魔法を使って、両方の妨害を続けています。これは、どうして?
単純に力を使いたいから?
でも、その割に、サリマンも荒地の魔女も両方を恐れています。なぜ危険を冒して戦うのか、一切説明がない。
・主人公の大掃除のせいで、髪の毛の色が変わってしまったハウルが、絶望のあまり自死しようとするシーン。まー、髪の毛の色くらいでそこまで思い詰めるのは、多少エキセントリックですが、そういう性格であるとの設定で大目に見ましょう。
それより、そのハウルにむかっ腹を立てて城を飛び出した主人公が、マルクルに頼まれて、ハウルを救いに戻るシーン。主人公はハウルを浴室に運び込んだ後、マルクルに「後はよろしく」と言って浴室の扉を閉めてしまいますが、マルクルは主人公に、ハウルを浴室に運んで欲しかっただけなの?というとても大きな疑問符が頭に浮かびました。
・主人公がサリマンに会いに行く場面で、荒地の魔女も一緒に呼ばれていますが、荒地の魔女はなぜ、うかうかと敵地に呼び出されたのでしょうか?
もしかして、荒地の魔女は戦争に協力したかった?しかも、かごを運ぶ使い魔の魔力が奪われた時点で、通常は危険を感じると思うのですが、何であんなに必死になって階段を登ったのでしょうね?
まー、あそこは、主人公が魔女に対して優位に立ち、しかもその優位を思いやりという形で返すという一つの大きな見せ場なのですが。
・主人公は、サリマンとの論争の最中に元の姿に戻ります。これ以前でも、気持ちが若い女性になったときには、元の姿に戻るシーンが何度か出ていて、何かの伏線だろうかと思っていたのですが、どうも、そんな感じではなかった。
・サリマンとハウルの最初の戦いで、どうして主人公はハウルの目を咄嗟に塞ぐことで、ハウルを救えたのでしょうか?そもそも、サリマンの狙いは、主人公にハウルの本当の姿を見せることにあったのでは?
・サリマンの前から、ハウルと主人公が逃げるときに、どうして主人公は、荒地の魔女もヒンも連れてきたのでしょうか?両方ともこれからトラブルメーカーにしかならなさそうなのに。
・ハウルが城を引っ越した際に、主人公の住んでいた家にハウルを重ね合わせます。このとき、既に主人公の住んでいた家は、空襲で焼けていたから、そういうことをしていいの?
つーか、外から見ると、やっぱりその家は、主人公の家が突然復活したように見えるのでしょうか?
・その実家に、主人公の母(?)が尋ねてきて、破壊工作用の品を置いていきます。これに荒地の魔女が反応して、中に仕込んであった虫をガルシファーに食わせますが、これは本来の破壊工作の意図に沿ったもの?それとも、虫が無事に動き回って破壊しないといけなかった?
また魔女へのプレゼントの葉巻は、事前に魔女とサリマンが手を握っていた証拠なのでしょうか?しかし、魔女とサリマンもまた敵対していたのでは?
・ハウルが主人公達を守るため、命を懸けて戦っているのを見て、戦いをやめさせようと、主人公はガルシファーを連れ出して城を破壊しますが、主人公を助けるために城を破壊するという発想はぶっ飛び過ぎなのでは?
また、城が壊れたのを見て、ただちにガルシファーに城を再生させようとしますが、それもやり方として中途半端なのでは?
・荒地の魔女は、そのタイミングまで、どうしてガルシファーが心臓を持っていることに気付かなかったの?
・その場で、ガルシファーの心臓を奪うことが、カタストロフィーの引き金になるのはわかっている上、奪ってもどうにも事態を展開できないのに、どうして荒地の魔女は、そこで心臓を奪ったのか?
・主人公が炎に包まれる荒地の魔女に水をかけたのは、それまでの行動と矛盾しますが、まー、これは何となくわかるような気がします。
・ガルシファーを追って、謎の扉に踏み込んだ主人公。その後を、主人公を救うべく追いかけるヒン。ヒンは、そこで扉を閉めて、サリマンに報告すれば、大手柄で、サリマン側のハッピーエンドになるはずなのに、あえて主人公を救いにいったのは、既にヒンが主人公の側につくことを決意していたせい?
そして、この後、一気に大団円へと向かうのですが
・案山子の正体が、そんな大人物だったと、何の伏線もなく、そこで明かすのは、ずるいでしょう。
・案山子を元に戻す呪文が、恋する乙女のキッスであるにしても、別の人に恋していてもよいとするのは、相当掟破り。
・あんなに心臓に拘った荒地の魔女が、あっさりと心臓を諦めるのも不可解。
・心臓をなくすことで、消えてしまうかもしれないガルシファーが、何の根拠もなく主人公を信頼してしまう展開もずるい。
・そして、魔法使いの弟子であるマルクルがずっと付いていながら、全ての判断を主人公に委ねていて、何のアドバイスもしないのは、魔法使いの弟子として問題なのでは?
・一度、自由になって、戻ってきたガルシファー。それまで、ガルシファーの能力を使うために、いろいろなものを支払ってきた主人公達ですが、これからはただでガルシファーの能力が使いたい放題になるのですかね?やっぱり。
・そして、ハウルの動く城は完全に元通りに。つーか、あの城って、やっぱあの形にしかならないんですかね?なんか、カラスの巣みたいに、材料によっていろいろな形になりそうなんですけど。
というわけで、わけのわからない自信に衝き動かされて、ひたすら動き続けた主人公がなぜか、常に成功への道にいたる判断をし続けて、ラッキーにもゴールインしてしまう、幸せなストーリーです。
つーか、こんな幸運が世の中にあるんでしょうか、つーか、幸運だけに頼り切る物語展開でいいんでしょうか?宮崎先生。
まー、1回見ただけなので、私の見落とし、誤解、ストーリーがきちんと拾えていない、原作ではきちんと説明しているが映画のためにはっしょった部分など、いろいろとあるでしょう。
この駄文を最後まで読んで、私に正しい知識を授けようという奇特な方がいらっしゃれば、ぜひ教えてくださいませ。
ちなみに、公式サイトはこちらにあるようですので、興味のある方はどうぞ。
とてもおもしろかったです。
多分何回観てもあきない映画です!
またみたいな♪
ハウルの動く城は何回見ました?
他の方のブログを見ると、何度も観ている人もいるそうですよ。二回目、三回目になると、伏線や説明がきちんと見えてくるかもしれませんね。
もし、何度か観て、違う感想があったりしたら、またコメントしてくださいね。
ソフィーがカルシファーを連れ出した動機について、(あくまでこの人の解釈ですが)納得のいく説明を見出しました。
http://d.hatena.ne.jp/fumiya238/20041127
みなさん、この人の解釈に強く触発されたようで、膨大なコメントが付いてました。
こういうのが見つかるのが、blog のメリットですね。
早速ハウルについてですが。
コメントのリンク先の記事も読ませていただきました。
当方は頭が良くはありませんので、幾分かわからない単語もありましたが。。。
面白い、というのがよく分からなくなるレビューでした。
理屈が判っても、それが即ちハウルのストーリー性を正当化しているかと言うと、そうとも限りませんしね。
自分の率直な感想としては、そこまで煮詰めて分かる面白さよりも、ジブリには分かり易く、子供でも楽しめるような映画を作ってほしいです。
昔からジブリ映画を観てきて、全部好きだけど、その中でもこれが好き、と子供時代から友達と話していた自分の歴史が最近無くなってきている気がして。
やっぱりこれは自分のわがままなのでしょうか|ω・`)
「すごく画面が綺麗で、面白いアニメがあるよ。ちょっとストーリーがご都合主義的だけどね。」
で済んだと思います。
でも、過去の宮崎アニメのキャラが、きちんとキャラとして完結していたのに対し、この映画は、みんな借り物のお人形さんのような感じがしてくるんですよ。
だって、その場にいてたら、普通、みんなが感じる疑問について、誰も質問しないんだもの。
だから、ついつい、いろいろと考えさせられてしまうんでしょうね。
京極夏彦の「鉄鼠の檻」で、そういうちょっと見には、ストーリーが付けられそうな、禅画の組があって、ただ、敢えて普通の解釈をこばむ順番と絵柄に
なっているものがありました。
これを理解するための、キーワードについては、京極堂がいろいろと説明するのですが、結局わかろうとして強引な解釈をすると、かえってわからなくなるという話だったと覚えています。
ただ、「千と千尋」のシュールさは約束の範囲なので、ここは無理にわからなくていいという安心感で見れていたのですが、「ハウルの動く城」もそういうシュール映画なんですかね....
やはり謎は深まるのだった.....
おい、そんなに、いっぱい、たくさんの人を殺しておいて、その程度で戦争がやめられるのかよ。
つーか、そんな戦争なら、最初からするなよ。
という、そこが、もうどうしょうもなく許せない部分ですね。
その戦争で殺された人達がうかばれませんよ。主人公の周りの人は誰も死んでないけど。
こういうあっけない展開は他にもいっぱいあったけど。
コメントのリンク先の記事もよまさせていただきました。
もう、なるほど!!としか言いようがないです。
そして、原作を読んだ今では、いろんな意味で「さすが宮崎駿だなー」と思わされるところがいっぱいあります。
原作もぜひ読んでみてください。
謎はすべては解けませんが、いろんな部分で楽しめますので。
三人グミというのは、3人の隊員でブログを書いているので、そういう名前なのですね。
原作を買うかどうか迷っていたのですが、お勧めいただいたので、早速、今度の週末にでも買いに行きたいと思います。
この映画は、ソフィーの一人視点の映画として見るのが正しいようなので、まずはソフィー攻略からとりかかりたいと思います。
ほぼ完全に曖昧に描かれていた部分をピックアップなさっていますね。
一つ一つ自問しながら読ませていただきました。
3回ほど観まして、私なりに色々と思う所はありました。
けれど、映画は全ての人が何回も繰返して観るものではないですので、今回の描き方はあまりにも曖昧過ぎた印象を持ちます。
それぞれが自由な発想で観られる所がジブリの良さではありますが、やっぱり上映時間内に「なるほど、そうだったのか!」と理解出来る作りであるべきだと思いました。
お返事遅くなって申し訳ない。
ハウルをブログに書く人はすごく多くて、大いに盛り上がっていますね。こんなに盛り上がるのは、作品として不完全だから。もしかして、それが狙い?
みたいな話をうちの奥さんとしたことはあります。
全体としての充実度が大きいだけに、欠落も目立っているのだと思います。2月号のサイゾーに鈴木敏夫プロデューサーインタビューが載っていたので、この感想についても、いずれ書きたいと思っています。
ご意見、ありがとうございます。
pannie さんのブログも拝見しました。そちらの感想は、そちらに書き込ませていただきます。
それでは!