よんたまな日々

サッカーとゲームと本とおいしい食べ物

深い京都

2006年09月17日 | サッカー
西京極で京都-東京戦をやるというので、見に行きました。
うちを10時過ぎに出て、阪急のデパ地下で弁当を買って、阪急梅田駅に到着したのが11時頃。
14時キックオフの試合で、指定席券を持っていながら、この時間帯にここに立っているのは早過ぎないかということで、特急京都行きに乗ってから、急遽行き先を変更。まずは、四条河原町まで行って、賀茂川沿いに散歩しながら、その辺で買った弁当を食べることにしました。
河原町の商店街を歩いていると、ランチのうまそうな店がいっぱいあって、わざわざ弁当を買ってこなくてもよかったと反省しました。次回からデーゲームならば、お昼は河原町で食べて、西京極に行くようにしましょう。でも、指定席じゃなくても一時間前に入れば何とかなるから、12時に京都に着いていれば、お昼食べて一時前には西京極に行けそうです。
梅田からの所要時間で行けば、実は万博公園球技場に行くのとあまり変わらないくらい近いかも。恐るべし、阪急特急(もしくは急行)という感じですね。

うちの奥さんが買ってくれた指定席は、メインスタンドのセンターライン寄り一番前というすごい席で、これぞまさしく倉又裏という場所でした。西京極は陸上トラックがあり、ピッチまでの距離が相当長く、しかも最前列なので視点が低く、サイド方向の距離感がつかめない状況になっていて、試合自体はかなり見辛かったです。
京都は前半の早い時間帯にPKで先制点を奪い、そこから守備的なサッカーを展開。ボール支配はほぼFC東京ながらも、ラストパスがことごとく跳ね返され、非常にストレスの溜まる展開でした。幸いにして、京都の時折繰り出すカウンターも得点には結びつかず、1-0で東京は4連敗となりました。
試合自体は凡戦かなと。当方、東京を応援するというモチベーションがあり、90分間短く感じましたが、絶好調のG大阪の試合と比べると、FC東京の攻撃の単調さには強く不満が残りました。

試合後にスタジアムを出て、うちの奥さんの希望で、再び賀茂川沿いを散歩しました。台風が近づいているということで、雨が心配だったのですが、逆に曇天であることが幸いし、川からの涼しい風を受けながら、気持ちよく散歩できました。
途中、僕の体調が急に悪くなり、二人でトイレを一生懸命に探し、京大の何かの施設のトイレをお借りするというハプニングがあったものの、出町柳までは無事到着しました。
アメフトの練習や楽器の練習をしたり、本を読みふけったりする学生達を眺めながら、涼しい河原を散歩しているうちに、早く仕事をリタイアして、京都で趣味に生きるという暮らしへの憧れが強くなりました。

一乗寺にうまいラーメン屋が集まっているエリアがあるというのを雑誌で見て、そこへ向かおうとしていたのですが、出町柳に着いたあたりで、僕が徒歩での移動に疲労リタイア。万歩計を見ると、この時点で既に1万6千歩歩いていました。
出町柳の駅前のカフェで、甘い物を食べながら、少し休憩し、出町柳から叡山電鉄に乗って、一乗寺駅に向かうことにしました。
叡山電鉄は、無人駅が多く、「ワンマン」と書かれた電車に乗り、駅に到着したら運転手に金を払うシステムでした。他に乗客はいっぱいいたのですが、このノリが、過疎地のローカル線という雰囲気で、田舎に来たという感じがしました。
駅前は、いかにも駅前商店街という感じの小ぶりな商店街になっていて、雰囲気としては、東京郊外(しかも23区からは小一時間離れている)の各駅停車駅を降りたところというのが一番近い感じがしました。
店と店の間に普通の家や駐車場があり、普通のスーパーがあり、クリーニング屋さんや、ショートケーキの店が並んでいて、とても平凡な印象を受けました。
果たしてこんな普通の住宅地に、うまいラーメン屋さんがあるのかという不安に、グルメガイドを握り締めながら歩きましたが、何とか目的地にたどりつけました。

この辺りで一番有名な店は天天有ですが、こちらは既に長い行列ができていました。もう一軒うまそうだなと思っていた高安は、店構えがすごくPOPで、若者が店内にいっぱいいてラーメンをすすっていたのですが、ちょっと入りづらい感じがして、スルー。3軒目の鶴はしに行きました。
鶴はしは、店構えが国道沿いによくあるような昔からの普通のラーメン屋さんという感じで、しかも僕たちが着いた頃は、他の客が入っていなくて、店の人がカウンターで夕飯を食べている様子でした。
これがグルメ本に載る店?という不安を抱えつつ、店に入り、注文しました。
うちの奥さんがとんこつラーメンで、僕は普通のラーメン。
出てきたラーメンも一見普通の店で出てくるような外見で、店選びを失敗したかなと思いながら、一口食べて、最初の一口から普通のラーメンとは味が違うので、びっくりでした。
スープの味が深くてまろやかで、やや太めの麺に絡めて食べると、本当に幸せな気持ちになりました。
僕は体調があまりよくなくて、ラーメンのような脂っこいものを食べるのはちょっとどうかなという気持ちだったのですが、ここのラーメンを食べているうちに、そういうこともすっかり忘れてしまい、夫婦そろってスープまで完食しました。

外に出ると、国道沿いの道は街灯が不十分で結構薄暗く、どう見ても都会という感じではないです。しかし、驚くほどレベルの高いラーメン屋があり、妙にしゃれたカフェや、気合の入った洋食屋さんが店を出していて、何とも不思議な感じです。
うちの奥さんは昔の吉祥寺がこんな感じだったと言っていました。

帰りに再度駅前の商店街を歩いて帰ったのですが、途中気になる本屋があり、入ってみました。こげ茶色に塗られた木材を組み合わせた骨組みと凝ったライティングが目立つ本屋だったのですが、店内も期待に違わず、哲学系や建築系、アートや音楽、サブカル、宗教系を中心に変な本をかなり手厚く集めた凝った品揃えで、ついつい長居する羽目に。
店の名前は「恵文社」。本だけでなく、食器や文房具も売っていて、ことごとくうちの奥さんの趣味に合ってしまったようです。

もし、TOTO で一山当てて、引退して暮らすなら、やっぱり京都のこういうところかななどと話しながら、満足して帰ってきました。
帰りの阪急線の急行の中では二人とも爆睡していました。

すごく疲れましたが、収穫の多い一日でした。

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2 コメント

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Unknown (susan)
2006-09-17 07:52:29
はじめまして。

TBありがとうございます!

大阪も私にとって興味深い町ですが、一乗寺、本当に素敵な町ですよね。普通なのに、ね。

しかし、ラーメンが美味しいところとは知りませんでした。鶴はしさん、記事を拝見していて、本当に美味しそうで、次回一乗寺を訪ねたら必ず訪れようと思っています。ものすごく美味しいトンカツ屋さんも近くにあるらしいですし(一乗寺宮ノ東町の「とん吉」)、一乗寺はホントに深い!

私も昔吉祥寺に住んでいました。奥様によろしく(^_^)
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コメントありがとうございます (h_tutiya)
2006-10-08 07:14:25
同じ場所を訪問し、同じようにうれしくなったという記事を拝見し、うれしく思ってTBしました。

特にコメントもせず、単純にTBしただけだったのですが、早速ご訪問いただき、コメントもいただきありがとうございます。

普段、気持ちに余裕のない日々を送っていますので、ブログの更新やいただいたコメントに対するお礼などすごく遅れていますが、今後ともよろしくお願いします。
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