よんたまな日々

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NASを設置した

2008年07月06日 | ネット生活
NASというのはいいものですよ。

メリットを挙げておくと
 ・ NASに入れておけば、家族それぞれのPCでファイルを共有できる
 ・ ノートPCなどの軽いPCでも負荷をかけずに大量のデータを持てる。
   (逆にネットアクセス用に軽いPCを気軽に使える)
 ・ PCが故障しても、NASが無事であれば、集めたデータは残る
 ・ PCの世代交替が気楽にできる。

ということで、うちでは、デジカメで撮った写真はみんなNASにおいているし、ネットで見つけたツールやドライバー類で面白そうなものもNASにおいています。
うちの場合、家庭用NASが出始めた初期から利用していて、「HDA-i120G/LAN」という歴史的なNAS製品を使っていました。
この機械を歴史的名品だとは思ってなかったのですが、この記事(http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0806/25/news036.html
)で、そう紹介されていてびっくりしました。
つーか、こないだまで、うちでは現役でしたよ。

ちなみに、こいつはネットワークアクセスの部分とHDDの部分を別筐体にしている、試作品みたいな製品で、ネットワークアクセスの部分でもともと処理速度が非常に遅く、そのせいでせっかくの大容量NASなのに、データ書き込みに時間がかかってしまうという致命的な欠陥がありました。当時は、他に選択肢がなかったんで、やむをえず使っていたのですが、最近、大容量低価格の家庭向け高速NAS製品が出回り始めて、機能面、速度面での大幅向上が期待できそうになってきました。でも、現在使用中の機械もあることだし、まだ少し割高感があったので、掘り出し物があれば買おうという程度で考えていました。
ところが、今年の2月から3月頃、梅田ソフマップにDVDメディアを買いに行ったら、偶然3万円を切る製品を発見してしまい、買ってしまいました。それがこれ(HSDH-320GL)です。こいつには、牛男と名前をつけました。うぅ、鈍重そう。
ちなみに、値段と容量だけでなく、iTunes サーバー機能というのにも魅力を感じたことが、買い替えの後押しになりましたが。

4ヶ月くらいうちの押入れの中で眠っていたのだけど、先日CATVモデムの交換を行ったのをきっかけに、家庭内LANの見直しを行い、NASも入れ替えました。

まあ、ご参考までに、導入顛末をだらだらと書きます。作業は二日工程で行って、初日が通常のデータ系の移行、二日目がiTunes の共有化を実施しました。

というわけで、まず初日。
普通ネットワーク機器の導入つーと、まずデフォルトのIPアドレスで機器のWeb 設定画面にアクセスし、基本的なネットワークパラメータを入力し、最後に再起動して初期設定終わりというステップを踏むでしょう。
ところが、こいつに付属しているマニュアルを見ると、PCに管理ソフトを導入し、NAS検索&初期化プロセスを走らせて設定完了というマニュアルになっています。
IPアドレスの設定とか、管理者パスワードの設定とか、共有設定とか、そういう基本的な設定項目がマニュアルに一切なく、マニュアルを読んでいるだけでは、すごく不安になってしまう。設定画面がマニュアルに載っていないだけで、どこかで入力するのだろうと考えて、まずはマニュアル通りにやってみようとしました。

マニュアルによると、まずは、端末PCに管理ソフトをインストールし、NAS本体を稼動して、検索&初期化プログラムを走らせるとのこと。ところが、うちの場合、端末PCは無線LANにつながっていて、NAS機器を有線LAN側に接続するので、本当に検索してくれるか、いきなり不安に襲われてのスタート。で、案の定NASを発見できないとのエラーメッセージが表示されてしまった。
「無線ルーターって、有線との間をきちんとブリッジングしているんだっけ?無線LAN経由でこいつ(NAS)にアクセスしようとしても見つからないんだけど。」
とうちの奥さんに聞いたら、
「NASのアドレスは?」って聞き返されたので、
「まだ振っていない」って回答すると、
「そんなアドレスも振っていないような気持ちの悪いものを家庭内LANにつながないで!」
と拒否されてしまった。
しょうことなしに、NASとPCをイーサケーブルで一対一接続する。両方ともDHCPをあてにしているのに、DHCPなしの一対一接続というかなり気持ち悪い状況。
で、この状態でもやっぱり発見できなくて、「最初の設定をする前にネットにつないで、いきなり検索させるというのは、気持ち悪いなあ。なんかうまいやり方はないだろうか。」
としばらく腕組みをして考えていると、ふと気がつくとさっきまで点滅していた電源LEDが点灯状態に変わっている。
「おや!」と思って、再度検索するとあっさり発見できました。起動が単にすごく遅いだけだった。NASなんて、ディスクだけだと思っているので、すぐに起動すると思っていたんだけど、そこらへんのノートPCよりも起動が遅いみたいでした。

この状態で、二台の機械が持っているアドレスはDHCP割付失敗時の、「169.254.X.X」になったままで、NASとPCの間の通信が確立されてしまいました。これは、本番運用のアドレス体系とは異なるので、設定変更が必要。
まあ、IPアドレスさえ振られれば後は何とかなるさと、Webにアクセスして、設定画面からIPアドレスを変更するも、何度やっても、再起動後に元のIPアドレスに戻ってしまう。
既にPCで検索成功して管理ツールがそのアドレスを捕まえているせいかと、管理ツールを見ると、管理ツールの中にIPアドレス変更メニューを発見。これで、IPアドレスを変更して、正しいアドレスを割り当て、ようやく家庭内LANにつなぎこむのに成功しました。Web設定と、管理ツールの設定画面と二つあるのが、ややこしいなあ。
デフォルトがDHCP割り当てになっているんですが、NASにDHCPからアドレスを割り当てるなんて、そんないい加減な運用をする人って、多いんですかね?
昔からネットワークを触っている身としては、工場出荷時のデフォルトアドレスがあり、それでアクセスして、自分の家庭内LANのアドレスに変更してから使用するという流れのほうが理解しやすい。
DHCP設定のままで使っていると、長期間NASを止めていたら、NASに割り当てられていたアドレスを他の端末が持って行く可能性もあり、NASアドレスが別のものになっていてアクセスできないなんて悲劇も起こり得るのに。
うちの場合も、デフ夫とプリントサーバーとブロードバンドルーターと無線LANアクセスポイントくらいは固定アドレスにしていますよ。他の機器からIPアクセスするんで当たり前だと思うんですけど。
まあ、とりあえず、設定用に使ったノートPCも従来通り無線LAN経由でアクセスさせて、新しいNASに昔のNASから吸い出したデータを落としておいて、それでとりあえず初日の作業は終了としました。

続いて、二日目。
マニュアルのどこにもiTunes サーバーをON にする機能が見つけられなくて、ネットで検索。BUFFALO のFAQのページでようやく見つけました。
FAQを見ているとバージョンアップがいりそうな記述があったのですが、最新バージョンをPCにダウンロードして、リリースノートを見てもそれらしい記述がない。どうやら、FAQのバージョン情報は他機種のものであったようです。
というわけで、バージョンアップせずに、その機能を設定する画面を表示してみると、既にONになっていました。がっくし。
じゃあ、これで使えるわけだと、PC側でiTunes を起動してみると、見事に共有デバイスとして認識しておりました。パチパチ。
ちなみに、iTunes の設定で、「共有ライブラリを探す」設定をONにしておく必要がありますので、要注意。
で、そこに、自分のPCのミュージックライブラリーからコピーしようと思っても、できない。
さらにCDからも共有ライブラリに入れられない。
「あれ?じゃあ、どうやって共有ライブラリに曲を入れるんだ?」
と結構悩みました。

悩んでいるところで、うちの奥さんが来て、要求要件の整理に乗ってくれましたが、いろいろと話した上での結論が、コピーワン制限があるから、そんなのできませんという。
「じゃあ、何のために共有するんだ?」と根本的な疑問を投げつけたら、「私はそれができないから、iTunes サーバー機能なんて使う気にはならないね。」
と冷たいお言葉。
ちなみに、このとき、うちの奥さんは少々酔っていました。酔うとますますクールになって、致命的な痛恨の一撃を繰り出してくれます。ククゥ。

でも、めげずに、ネットでいろいろと情報検索。
バッファロー以外にもiTunes サーバー機能を実装しているところはあるので、そういうところのページまで踏み込んで調べていると、自分のライブラリと共有ライブラリを統合することで、共有ライブラリに曲を入れられることがわかりました。
また、統合する際に、共有ディスク上に統合先フォルダーを設置するので、そこで、共有ライブラリ上に個人個人でフォルダーを置けることも確認できました。

というわけで、まずは、そのHPのURLを紹介します。
http://www.iodata.jp/promo/hdd/products/review/itunes/page03.htm

また、リンク先が消えてしまった場合にそなえて、肝心なところを引用コピーしておきます。

手順
1) iTunesを起動し、[編集]→[設定]→[詳細]タブをクリック。
2) [iTunes Music]フォルダの場所 の[変更]ボタンから、接続したGiga LANDISKの[iTunes Music]フォルダを選択し、[OK]をクリック。
3) [詳細設定]→[ライブラリを統合]を選択。
4) 「ライブラリを統合すると、ライブラリに含まれるすべての音楽が[iTunes Music]フォルダにコピーされます。この操作は取り消せません。」というメッセージが表示されたら[統合]ボタンをクリック。
5) ファイルのコピーが開始されるので、終了まで待つ!
6) 転送が完了したら、曲のパスが Giga LANDISKに変わっていることを確認する。  (曲を選択し、[ファイル]→[プロパティ]で表示)
7) 問題なく再生されることを確認したら、ローカルディスク内の“iTunes Music”フォルダを削除する。(不安があるうちは削除しないように!)

ということで、僕のノートVaio のiTunes のデータは、全て牛男に持っていかれてしまいました。
でもまあ、無事、共有ディスク内にiTunes データを移行することに成功。
とりあえず、当初の目的は達成できました。

作業が終わって、今のNASの問題点を振り返ってみたので、以下、列挙。
・ローカルにライブラリがなくなってしまったので、NASが落ちている時にiTunes が使えない
・起動が遅い(未確認)
・アクセスするのに専用ソフトを入れないといけない(未確認)
・稼動時の動作音が比較的大きい。ファンの唸りでなく、ディスクア
 クセス時のキュルキュル、カリカリという鳥の鳴くような音

元々iTunes がCドライブにデータエリアをとって、そこに大量のデータを置いてしまうのが嫌だと思ったことが、NASのiTunes サーバー機能を使ってみようとしたきっかけ。同じように思っているかたはぜひNASをお試しあれ。

今後確認してみたいと思っているのは
・本当に他のPCからこの共有iTunes ライブラリにアクセスできるのか?
・本当に各PCで共有iTunes ライブラリに個別のエリアを設けることができるのか?
・このNASのバックアップの仕方
くらいですかね。


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