僕は保守的な人間なので、金は自分が使える分くらい稼げればそれでいいと思っている。
それ以上稼ごうとするのは貪欲であり、まじめに働いていれば自分の分相応の収入は自然と入ってくるので、まあいわゆるマネーゲームには批判的なタイプだ。
学生の頃は、本代にも不自由して、古書店を熱心に歩いたクチだが、きちんとした職を持った暁には本代には不自由しない程度の収入は得たいと考えていて、なんとか、その程度の稼ぎは、幸いにして得られるようになった。
なんで、こんな話をわざわざしたかというと、そういうのを考えさせる三つの出来事があったからで。
一つ目、会社の人から、年金を日本版401kにし、一部自分で運用するに言われた。背景はもちろん経済の右肩上がりが保障されないので、企業年金が期待されるレベルを維持できなくなってきて、一部自己責任で何とかしろということである。
マネーゲームなんてやりたくないのだが、預けた資金をそのまま持っているだけなら確実に目減りするので、退職後にはより少ない額しか受け取れないなどと脅されるといろいろ考えざるを得ないのである。
二つ目、先物取引の営業マンが会社にやってきて、いろいろと煽って行った。彼は先物取引のメリットに対しては十分説明したのですが、リスク面の説明が不十分で、聞いていると、銀行に預金を寝かせているだけなんて、金をどぶに捨てているようなものだみたいな気持ちに追い込まれてしまった。
帰ったあと、先物取引のリスクについて、ネットで調べて、彼の説明の不誠実さに呆れて断ることにしたけど、先物取引や株式売買の市場自体はどんどん大きくなっているようなので、自分の働きによる稼ぎ以上のことを求める人が増えてきたのだなと暗い気持ちになった。
いや、他人がやること自体は本当にどうでもいい、勝手にやればいいのだけど、少し前には、金に拘り過ぎることを卑しいと考える風潮があったはずなのだが、すっかり薄れてしまって、そういうことに対して卑しいことはやめろということに説得力がなくなっているのは、残念なことだ。
そして、ホリエモン。Meets だかどこかの雑誌で、彼のような貧しい人間に札束ではたかれたくらいで唯々諾々と従うなみたいな記事を読んで、彼に対して貧しいと思う感性に思わず喝采してしまったのだが、そういうマネーゲームの中でついに死者が出たというニュースを読んで暗い気持ちになった。
エイチ・エス証券副社長は自殺か、M&Aに関与 (読売新聞) - goo ニュース
経済的余裕は幸福のための必要条件かもしれないが、十分条件ではない。経済的余裕を確保するために、時間的余裕や精神的余裕を犠牲にするとそれは結局不幸への道となってしまう。
怠け者と呼ばれようが、僕はバランスのとれた余裕を持った人生を歩みたいものだ。なかなか、憂き世はいろいろな制限があって、そうそう余裕をかました人生にはならないのだけど、常に顔を上げて視野を広げてバランスよく余裕を確保しておきたいものだと思う。
それ以上稼ごうとするのは貪欲であり、まじめに働いていれば自分の分相応の収入は自然と入ってくるので、まあいわゆるマネーゲームには批判的なタイプだ。
学生の頃は、本代にも不自由して、古書店を熱心に歩いたクチだが、きちんとした職を持った暁には本代には不自由しない程度の収入は得たいと考えていて、なんとか、その程度の稼ぎは、幸いにして得られるようになった。
なんで、こんな話をわざわざしたかというと、そういうのを考えさせる三つの出来事があったからで。
一つ目、会社の人から、年金を日本版401kにし、一部自分で運用するに言われた。背景はもちろん経済の右肩上がりが保障されないので、企業年金が期待されるレベルを維持できなくなってきて、一部自己責任で何とかしろということである。
マネーゲームなんてやりたくないのだが、預けた資金をそのまま持っているだけなら確実に目減りするので、退職後にはより少ない額しか受け取れないなどと脅されるといろいろ考えざるを得ないのである。
二つ目、先物取引の営業マンが会社にやってきて、いろいろと煽って行った。彼は先物取引のメリットに対しては十分説明したのですが、リスク面の説明が不十分で、聞いていると、銀行に預金を寝かせているだけなんて、金をどぶに捨てているようなものだみたいな気持ちに追い込まれてしまった。
帰ったあと、先物取引のリスクについて、ネットで調べて、彼の説明の不誠実さに呆れて断ることにしたけど、先物取引や株式売買の市場自体はどんどん大きくなっているようなので、自分の働きによる稼ぎ以上のことを求める人が増えてきたのだなと暗い気持ちになった。
いや、他人がやること自体は本当にどうでもいい、勝手にやればいいのだけど、少し前には、金に拘り過ぎることを卑しいと考える風潮があったはずなのだが、すっかり薄れてしまって、そういうことに対して卑しいことはやめろということに説得力がなくなっているのは、残念なことだ。
そして、ホリエモン。Meets だかどこかの雑誌で、彼のような貧しい人間に札束ではたかれたくらいで唯々諾々と従うなみたいな記事を読んで、彼に対して貧しいと思う感性に思わず喝采してしまったのだが、そういうマネーゲームの中でついに死者が出たというニュースを読んで暗い気持ちになった。
エイチ・エス証券副社長は自殺か、M&Aに関与 (読売新聞) - goo ニュース
経済的余裕は幸福のための必要条件かもしれないが、十分条件ではない。経済的余裕を確保するために、時間的余裕や精神的余裕を犠牲にするとそれは結局不幸への道となってしまう。
怠け者と呼ばれようが、僕はバランスのとれた余裕を持った人生を歩みたいものだ。なかなか、憂き世はいろいろな制限があって、そうそう余裕をかました人生にはならないのだけど、常に顔を上げて視野を広げてバランスよく余裕を確保しておきたいものだと思う。
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