田中ロミオのAURAを読み終えました。
あちらの世界に行ってしまった人たちの話です。
最後にヒロインが暴走し、あちらの世界への帰還の儀式のために教室の椅子と机で、宮殿を造り始めた場面では、最後にひょっとしたらひょっとしたら、これは劇中では本物として扱われてしまうのかもという期待を抱かされてしまいます。
最後の最後まで気が抜けない面白いファンタジー青春小説です。
この「青春」というのは、相当恥ずかしい意味も含んでいます。
まじめな人には単純にイタイだけの話だと思いますが、ひょっとして自分にもそういう危険性があるのではないかと恐れている人には、楽しめる小説かもしれません。
ここから先は私の事情なのですが.....
最近、ちょっと深夜アニメに目覚めてしまっていて、ついでに「世界樹の迷宮2」にもどっぷりとはまっていて、現実感がやや希薄に...つーか、あちらの世界がだんだん身近に感じ始めていまして、ちょっとやばいなーと思っていました。
何がどうやばいのかというと、仮想現実と現実を混同してしまうやばさじゃなくて、仮想現実のほうがはるかに居心地がいいので、そちらの世界に飛び立ってしまいそうになる怖さというのを感じていました。
現実は危険がいっぱいで、アンテナを張り巡らせて、人の言葉は裏を考えて、自分にとって安全なほうに生き残り戦略をとる必要があるのですが、その危険に対するアンテナを鈍らせて、根拠のない自我肥大幻想に踊らされて勝ち目のない勝負をついついやってしまいそうな、そういう危険のことです。この幻想が気持ちいいのですよ。
AURAには、飛び立ってしまった人たちがいっぱい出てくるのですが、彼らに共通するのは、現実の危険とか人間の悪意とかに、実に無防備なんですよね。
なんだか、昨夜NHKハイビジョン特集で押井守のスカイクローラーの解説をやっていて、僕は単純に「若いって大変だねー。」って思って見ていたのですが、うちの奥さんは、押井さんは、「若者」に仮託して自分を語ってしまうくらいおじさんになったのねと突っ込んでいて、痛く感心しました。
ファンタジーなんてそんなもんなんだけど、ファンタジーに溺れるイタイ人をここまできちんと書く田中ロミオという人は、まー何てすごい人なんだろうと驚きました。
なお、ここで90年代初頭のムーの話が出ていますが、リアルタイムで見ていて、
僕も当時は結構怖いと思いました。
また、異なる世界観を持つ行った人たちの間で、謎のコミュニケーションが成立する状況がこの小説でも描かれますが、テレビで、大槻さんが、UFO実在論者と議論した際に、まさしく互いに矛盾した内容を語り、そこを大槻さんに突っ込まれながらも、実在論者達の間では、謎のコミュニケーションが成立していた奇怪な瞬間もテレビでですが、リアルタイムに目撃しています。
結局、彼らは他人のことなどどうでもいいのだと、位置づけることも可能ですが。
なんだか久しぶりに衝撃の読書体験をしましたので、感激冷めやらぬ間に乱文うぷ
失礼。
あちらの世界に行ってしまった人たちの話です。
最後にヒロインが暴走し、あちらの世界への帰還の儀式のために教室の椅子と机で、宮殿を造り始めた場面では、最後にひょっとしたらひょっとしたら、これは劇中では本物として扱われてしまうのかもという期待を抱かされてしまいます。
最後の最後まで気が抜けない面白いファンタジー青春小説です。
この「青春」というのは、相当恥ずかしい意味も含んでいます。
まじめな人には単純にイタイだけの話だと思いますが、ひょっとして自分にもそういう危険性があるのではないかと恐れている人には、楽しめる小説かもしれません。
ここから先は私の事情なのですが.....
最近、ちょっと深夜アニメに目覚めてしまっていて、ついでに「世界樹の迷宮2」にもどっぷりとはまっていて、現実感がやや希薄に...つーか、あちらの世界がだんだん身近に感じ始めていまして、ちょっとやばいなーと思っていました。
何がどうやばいのかというと、仮想現実と現実を混同してしまうやばさじゃなくて、仮想現実のほうがはるかに居心地がいいので、そちらの世界に飛び立ってしまいそうになる怖さというのを感じていました。
現実は危険がいっぱいで、アンテナを張り巡らせて、人の言葉は裏を考えて、自分にとって安全なほうに生き残り戦略をとる必要があるのですが、その危険に対するアンテナを鈍らせて、根拠のない自我肥大幻想に踊らされて勝ち目のない勝負をついついやってしまいそうな、そういう危険のことです。この幻想が気持ちいいのですよ。
AURAには、飛び立ってしまった人たちがいっぱい出てくるのですが、彼らに共通するのは、現実の危険とか人間の悪意とかに、実に無防備なんですよね。
なんだか、昨夜NHKハイビジョン特集で押井守のスカイクローラーの解説をやっていて、僕は単純に「若いって大変だねー。」って思って見ていたのですが、うちの奥さんは、押井さんは、「若者」に仮託して自分を語ってしまうくらいおじさんになったのねと突っ込んでいて、痛く感心しました。
ファンタジーなんてそんなもんなんだけど、ファンタジーに溺れるイタイ人をここまできちんと書く田中ロミオという人は、まー何てすごい人なんだろうと驚きました。
なお、ここで90年代初頭のムーの話が出ていますが、リアルタイムで見ていて、
僕も当時は結構怖いと思いました。
また、異なる世界観を持つ行った人たちの間で、謎のコミュニケーションが成立する状況がこの小説でも描かれますが、テレビで、大槻さんが、UFO実在論者と議論した際に、まさしく互いに矛盾した内容を語り、そこを大槻さんに突っ込まれながらも、実在論者達の間では、謎のコミュニケーションが成立していた奇怪な瞬間もテレビでですが、リアルタイムに目撃しています。
結局、彼らは他人のことなどどうでもいいのだと、位置づけることも可能ですが。
なんだか久しぶりに衝撃の読書体験をしましたので、感激冷めやらぬ間に乱文うぷ
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