はなは、だいぶ前から口からの出血がありました。
どこから出血しているのかわかりませんでしたが、歯ぐきのどこかから出血していると思われました。
以前は、はなの歯磨きをしていたのですが、とても嫌がるので、それがストレスになって震えが来て、病状の悪化につながるので、一年くらい前から歯磨きは断念していました。
そのせいかどうか、どんどん歯が抜けるようになり、今は、牙以外数本の歯が残っているだけです。
でも、食べ物は噛まずに飲み込んでしまい、食事には影響がないようなので、仕方がないなと思っていました。
去年の暮くらいから、はなはくしゃみをするようになりました。
鼻水も出ます。
風邪でも引いたのかなとかアレルギーなのかなと思っていましたが、最近、また口から出血するようになり、くしゃみも増え、そのうち食事の時に鼻をフガフガさせるようになりました。
ネットで調べてみると、歯槽膿漏が進むと、その部分から鼻にかけて穴が開いてしまい、そのためにくしゃみが出たり、食べ物が鼻に回ってしまったりする事がわかりました。
口腔鼻腔瘻という病気だそうです。
治療法は、歯を抜いて穴が開いている部分を縫い合わせるという外科的なものらしい。
それで、金曜日に病院へ行きました。
はなを病院へ連れて行くとアジソン病が悪化するので、あまり病院へは行きたくなかったのですが、このまま放置もできないと思い、思い切って行きました。
病院で、はなの状態を話すと、やはりネットに書いてあった通り、抜歯して縫い合わせることで穴をふさぐという方法しかないと言われました。
でも、それには麻酔をかけなければならず、それは、かなりのリスクがあると言われました。
若い健康な犬でも、麻酔にはリスクがあるので、はなのように病気を持っている犬にとっては、麻酔による病状の悪化だけでなく、場合によっては死んでしまうこともあるということでした。
それに、はなの場合、歯ぐきがあまりないので、穴の開いた部分を完全にふさぐことができるかどうかもわからないということでした。
先生は、あまり乗り気ではなさそうでした。
でも、このまま放置していて治るということはなく、自然に歯が抜けてくれれば、穴はふさがらないもののこれ以上ひどくなることはないとのことでした。
「どうしますか?」と聞かれ、その場で判断できないので、家に帰って息子と相談することにしました。
息子は仕事から帰ると、すぐに病院での結果を聞きに来ました。
手術の事を話しましたが、息子も
「どうしたら良いかわからない。決断ができない。」
と言います。
麻酔をして穴を塞いだところで、体調が悪化するとしたら、何のための手術かわからなくなるし、もしも、それで死んでしまうことになったりしたら、後悔してもしきれないと思います。
それで、このまま様子をみることにしました。
とりあえず出血がひどくなった時は、抗生物質を飲むことと、歯ぐきの腫れた部分に薬を塗ることで当面をしのぐことにしました。
自然に抜けるのを待つしかないのですが、牙の部分なので、身を守るのに一番大事な歯だからか、そんな状態になってもあまりグラグラもしていなくて、抜けそうな気配はありません。
はなの歯がこんなに悪くなってしまったのは、ステロイドのせいもあり、もともとの体質もあるとのことでした。
ステロイドのせいで、肝臓の数値も悪くなっていて、肝臓の薬を追加して飲むことになりました。
勘九郎は、はなの倍長く生きているのですが、毎日簡単な歯磨きができているので、ある程度の歯は健在だし、クマもハイジも歯の手入れはしていなかったけれど、歯で悩むことはありませんでした。
やはり、はなは薬と体質とが重なり、特別なんだろうと思います。
アジソン病の場合、病気そのもので死ぬことはなくても、一生ステロイドを飲み続けなければならないので、薬の副作用で他に病気が出てしまい、寿命を縮めることになるんだろうなと思いました。
かわいそうだけれど、このまま様子をみるしかないんだろうなと思っています。