今年のつばめ

今朝、散歩から帰ったクマがソファの上に上って、窓のコーナーを見ています。
どうも落ち着かない様子なので、どうしたのかな？と思っていたら、
「バタバタバタバタ」
という音がします。
「クマ！何やってんの！」
と怒ったのですが、クマは、窓を方を一身に見ています。
そして、何度もバタバタ言う音。
クマがバタバタやっているのだと思っていたのですが、どうやらそうではないらしい。

あれ？もしかしたら、虫かなんかがいて、それをクマが追いかけてきたのかもしれないと思い、近づいてみると、バタバタ音を出しているものはかなり大きなものらしい。
そのものの正体が大きな虫だったら嫌だなと思いながら、恐る恐る行ってみると、それは、ツバメでした。

開けっ放しにしていた玄関からツバメが入り込んできて、出窓のコーナーから出られず、暴れていたのでした。
手の上に乗せても飛び立とうとしないので、上手く飛べないツバメなのかもしれないと思いました。
二階の窓から外に出して、飛べないで落ちてしまったらそれも困ると思い、捕獲して地面に置いてみようと思いました。

当然、野生のツバメはじっと私の手の上に乗っているわけはありません。
飛べないツバメは、いずれ猫にやられてしまうだろうと思いました。
でも、野生のツバメを育てることはできないし、いずれにしても一旦外に出してやるしかないと思い、再び手の上に乗せたツバメを開けた窓から飛ばしてみました。
するとツバメは元気良く空に向かって飛び上がり、一瞬のうちに見えなくなりました。
良かった！
家の中に入ってしまってパニックになっているだけだったようです。

我が家に毎年やってくるツバメ。
今年はまだ姿を見せていません。
ツバメは安定した家に巣作りをするというので、我が家のように生活苦に陥っている家には来ないのかなと思ったりしています。

それにしても、今日手の上に乗ったツバメ。
きれいだったなぁ。
真っ黒な羽は艶々と光り、すそに茶色のストライプが入っていました。

あの暖かい感触が今でも手に残っています。