先日、「落とされたヒナ」のときにも書きましたが、今年はツバメが4回来ました。
今年最初にツバメが来たのは、4月の半ば頃でした。
卵を温めているような様子がありましたが、5月に入ってすぐに巣が壊され、割れた卵が落ちていました。
カラスの仕業かもしれないと思いました。
というのも、その数日前にカラスが玄関のドアに突進しているのを見たからです。
落ちていた卵は1個だけだったので、もしかしたら他の卵は残っているかもしれないと思い、卵を守るために簾を掛けました。
でも、卵は全滅だったようです。
ツバメの巣は、壊れたままの状態で置かれていましたが、それから10日後くらいに巣はきれいに修正されていました。
別のツバメが来て巣の修正をしたんだと思いました。
でも、巣はきれいになったのに、いつまで経ってもツバメが居つくような様子はありませんでした。
それから2週間くらい経った5月の末頃、巣に新たな泥がついていました。
また別のツバメが来たんだと思いました。
というのも、ツバメは自分の唾液と泥を混ぜたものを巣につけることで、自分の縄張りというか自分がこれから子育てをする巣という印にしているように思います。長年ツバメを見てきて、そんな風に思っています。
でも、そのツバメも泥をつけただけで、巣に入っている様子はありませんでした。
それが3回目のツバメでした。
最初のツバメがカラスにやられてから、二度ツバメが来て子育てをしようとしていたのに、止めてしまいました。
一体何なんだろう?何があるんだろう?と思っていました。
そんな時に勘九郎が亡くなりました。
私は、これが原因だったのではないかと思いました。
ツバメは益鳥として人間に歓迎される鳥ではありますが、それだけでなく幸運を呼ぶ鳥とも言われます。
逆に不幸がある家には巣は作らないという話も聞いたことがあります。
私の家に巣を作ろうとしたツバメは、勘九郎の死を予感して子育てを止めたのではないかと思いました。
もしかしたら、玄関先で見る勘九郎の姿に死相を見たのかもしれないと思いました。
そんな話をしたら主人にも娘にも鼻で笑われてしまいましたが、いやいや私はマジでそう思っています。
なので、時間が経てばツバメが来るのではないかと思っていました。
そして思った通り、勘九郎の死からピッタリ2週間後に4回目のツバメが来ました。
そして、卵を産み温め始めました。
ツバメの巣は、4回のツバメが修正を行ったため、頑丈で立派なものになりました。
7月13日、朝玄関のドアを開けるとカラの卵が落ちていました。
ヒナが孵ったと思いました。
空の卵を見てから4日後の7月17日、初めてヒナの鳴く声を聞きました。
7月19日、初めて小さなヒナの姿を見ました。
たまたま親鳥がヒナにエサをやっている姿を写すことができました。
7月22日
ヒナの姿を写すことができました。
親が運んできたトンボが巣に乗っていました。
いつの間にかなくなっていたので、ヒナたちが食べたんだろうと思います。
このほかの日にもトンボが玄関先に落ちていたことがあります。
家族の誰も片付けていないのになくなっていたので、やはりツバメが食べたんだろうと思いました。
7月26日
まだ目が見えないヒナたちは、玄関のドアが開くたびに親がエサを運んできたのと勘違いして、身体を乗り出して大きな声で鳴きます。
7月29日
たった3日しか経過していないのにヒナはずいぶん大きくなり、目が見えるようになったらしく、玄関のドアを開けても全く反応しなくなりました。
この時は、まだ5羽のヒナがいます。
この翌日、1羽のヒナが落とされて死んでいました。
多分、一番手前のヒナが落とされたヒナだったんだろうと思います。
1羽だけ、未成熟な感じがします。
ヒナが落とされた翌日
7月31日
4羽になったヒナたちは元気に育っています。
たまたま親がエサを運んでいるところが撮れました。
ヒナの下あたりに白く見えるのがエサを運んでいる親鳥です。
スマホなので、上手く撮れません。
8月3日
巣立つ前日のツバメたちです。
見た目もすっかり大人のツバメです。
そして、8月4日全員無事に飛び立って行きました。
朝、はなの散歩に出かける時は、まだ4羽のツバメが巣に入っていましたが、散歩から帰ると巣は空っぽになっていました。
卵が孵ってから21日目にツバメは巣立って行きました。
娘の家に来るツバメは巣立った後も夜になると戻って来て巣に入って寝るそうですが、私の家に来るツバメは一度巣立ったら、巣に入る事はないようです。
ツバメにも色々な習性があるんだなと思いました。
でも、夕方になると他所のツバメも一緒に一斉に巣の近辺に集まり電線の上に乗って鳴いています。
昨日の夕方は12羽のツバメが家の前の電線に止まって鳴いていました。
8月に入ったので、ツバメの季節は終わりです。
簾をつけたり、蛇避けの薬を置いたり、ツバメの糞の始末に追われたりという日々が終わりほっとしています。
今までは、毎回6羽のヒナが生まれていましたが、今回は5羽で、そのうちの1羽がダメでしたが、何とか4羽無事に巣立ってくれて良かったと思っています。