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剱で亡くなった友人のお姉さんから手紙が来た
GWで行った立山の写真を送った返事だった
彼は色んな人に、色んな物を遺していったと思うけど
彼の死は、お姉さんと私を結び付けてくれたのかもしれない
小学生の頃の同級生の彼は、とにかく顔を合わすと喧嘩
お互い、何をしてもカンに障るみたいで
2人で笑った記憶なんて一度もない
なのになぜか、本の虫だった私が”本読み放題?”と
下心イッパイでなった図書委員に、彼のお姉さんが居て
ただ、本が読みたいばっかりに、図書室に篭っていた私を
”真面目で熱心な”と誤解して、可愛がってくださっていた
でも、2つ年上の彼女は、知り合って半年で卒業してしまい
それ以来、彼が動かなくなって帰ってきたあの日まで
ずっと、会わないままだった
でも「妹が居たらハッチャン(私)みたいな子が良いな」
なんて言ってくれていて、本当に嬉しかった
結婚が決まって、彼女に報告した時も
「私の義妹になるはずだったのにっ!」って
冗談めかしていってくれて、ちょっと嬉しかったりした
#でも、義妹って…いや、ないぞ、きっと…(笑)
彼女は優しくて、美人で、頭が良くて
理想の女性だった
今でもやっぱり、それは変わっていない
彼とも小学校卒業以来、音信不通だった
私立の中学に進んだ彼は、中学、高校、大学…
会うこともなければ、思い出すこともなかった(冷たい? σ^^;)
あの年の正月、10年ぶりに同窓会なんかやるから
思い出しもしなかった彼に逢っちゃったんだ
青白くてヒョロっこかった彼が
日焼して逞しく、すっかり山男(でも街では小綺麗です。念の為)で
正直、誰だかわからなくて、失礼にも「誰?」と聞いてしまった
山になんか登ったことなかった私だけど
山に”居る”ことが好きで、ただ、山道を走っているだけでご機嫌だった私は
なぜか、彼の山の話が楽しくて、ずっと彼と喋っていた気がする
彼と笑って話したのは、後にも先にもあの時だけかもしれない
それから一ヶ月、ほぼ毎日のように電話をしてた
彼にも彼女がいたし、私にも彼氏がいた
でも、二人ともうまくいってなくて、愚痴ったり、慰め合ったり、励まし合ったり
まぁ、ほとんどは喧嘩してたけどね…(--;)
彼氏のことで泣いている私に
彼:「4月になったらそっちに帰るから、俺にしとけ」
私:「ぶわっかじゃないのぉ~っ」
彼:「をっ?本気にしたの??」
なんて軽口を叩いたりして…
友達未満、恋人未満
彼が亡くなって、もう10年が経つ
あの頃の彼よりも、私は大人になっているだろうか?
地獄のような夜と戦って散った彼よりも強くなっているだろうか??
もしかしたら、私は、彼を奪ったその情景をこの目で見てやりたくて
彼が負けた奴に、私は勝ってやりたくて
山に登っているのかもしれない
でも反対に、絶対に遭いたくなくて、彼が負けた奴に勝てるわけがないと
ただ恐くて、逃げ帰ってきているのかもしれない
…お前を超えるくらい強くならなきゃ
帰ってこなかったお前を許すことができないのかな?…
10年の月日はまだ、あの日の苦しみを、悔しさを、風化させてはくれない
こんなに苦しい思いをするのなら、10年ぶりに逢わなければ良かった
たった1ヶ月しかなかったのに
でも、彼に再会しなければ、彼女との縁もそれっきりだった
なら、彼が私に遺してくれたこのご縁を大切にしたいと思う
また、お姉さんと、とりとめもなく思い出話に花を咲かせようかな…
GWで行った立山の写真を送った返事だった
彼は色んな人に、色んな物を遺していったと思うけど
彼の死は、お姉さんと私を結び付けてくれたのかもしれない
小学生の頃の同級生の彼は、とにかく顔を合わすと喧嘩
お互い、何をしてもカンに障るみたいで
2人で笑った記憶なんて一度もない
なのになぜか、本の虫だった私が”本読み放題?”と
下心イッパイでなった図書委員に、彼のお姉さんが居て
ただ、本が読みたいばっかりに、図書室に篭っていた私を
”真面目で熱心な”と誤解して、可愛がってくださっていた
でも、2つ年上の彼女は、知り合って半年で卒業してしまい
それ以来、彼が動かなくなって帰ってきたあの日まで
ずっと、会わないままだった
でも「妹が居たらハッチャン(私)みたいな子が良いな」
なんて言ってくれていて、本当に嬉しかった
結婚が決まって、彼女に報告した時も
「私の義妹になるはずだったのにっ!」って
冗談めかしていってくれて、ちょっと嬉しかったりした
#でも、義妹って…いや、ないぞ、きっと…(笑)
彼女は優しくて、美人で、頭が良くて
理想の女性だった
今でもやっぱり、それは変わっていない
彼とも小学校卒業以来、音信不通だった
私立の中学に進んだ彼は、中学、高校、大学…
会うこともなければ、思い出すこともなかった(冷たい? σ^^;)
あの年の正月、10年ぶりに同窓会なんかやるから
思い出しもしなかった彼に逢っちゃったんだ
青白くてヒョロっこかった彼が
日焼して逞しく、すっかり山男(でも街では小綺麗です。念の為)で
正直、誰だかわからなくて、失礼にも「誰?」と聞いてしまった
山になんか登ったことなかった私だけど
山に”居る”ことが好きで、ただ、山道を走っているだけでご機嫌だった私は
なぜか、彼の山の話が楽しくて、ずっと彼と喋っていた気がする
彼と笑って話したのは、後にも先にもあの時だけかもしれない
それから一ヶ月、ほぼ毎日のように電話をしてた
彼にも彼女がいたし、私にも彼氏がいた
でも、二人ともうまくいってなくて、愚痴ったり、慰め合ったり、励まし合ったり
まぁ、ほとんどは喧嘩してたけどね…(--;)
彼氏のことで泣いている私に
彼:「4月になったらそっちに帰るから、俺にしとけ」
私:「ぶわっかじゃないのぉ~っ」
彼:「をっ?本気にしたの??」
なんて軽口を叩いたりして…
友達未満、恋人未満
彼が亡くなって、もう10年が経つ
あの頃の彼よりも、私は大人になっているだろうか?
地獄のような夜と戦って散った彼よりも強くなっているだろうか??
もしかしたら、私は、彼を奪ったその情景をこの目で見てやりたくて
彼が負けた奴に、私は勝ってやりたくて
山に登っているのかもしれない
でも反対に、絶対に遭いたくなくて、彼が負けた奴に勝てるわけがないと
ただ恐くて、逃げ帰ってきているのかもしれない
…お前を超えるくらい強くならなきゃ
帰ってこなかったお前を許すことができないのかな?…
10年の月日はまだ、あの日の苦しみを、悔しさを、風化させてはくれない
こんなに苦しい思いをするのなら、10年ぶりに逢わなければ良かった
たった1ヶ月しかなかったのに
でも、彼に再会しなければ、彼女との縁もそれっきりだった
なら、彼が私に遺してくれたこのご縁を大切にしたいと思う
また、お姉さんと、とりとめもなく思い出話に花を咲かせようかな…
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