寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

繁茂してきたものの・・・

2025-03-09 23:47:17 | 米づくり
昨年晩秋に緑肥として蒔いたヘアリーベッチ。冬場に葉が赤くなってしまい枯れてしまう?と思われものの、ここに来てだいぶ元気がでてきたようだ。
先日、畦塗りしたのでトラクターで踏んでしまったが、全体的に勢いがでてきている。

一部ではかなりモジャモジャ状態。
このヘリーベッチには、アレロパシー効果といって雑草の発生を抑える作用があるとか。それを検証したい思いもあって化学肥料や除草剤を使わないで作付け収穫するつもりでいる。

そんな中、ここに来ても集荷業者が提示する買取り価格は凄まじい。
例年この時期、農家の保存米は十分すぎるほどあるのが通常、相場が上がることを期待してのことも、どの農家もほとんど無い状況だ。
我が家の保存米も危機的となっており値上げもしたけれど、お客さんに申し訳ないという思いで、業者買取り価格まで上げられないのが現状です。

そして安全性にこだわって昨年取り組んだ無農薬・無化学肥料で育てた「八十四石米プレミアム」に続くこの緑肥での作付け。付加価値をつけ差別化を図ろうとしてのことも、一般のお客さんはどうしても価格重視、こんな手間かけて作っても・・・?と、いま自分自身ジレンマに陥ってます。

温湯消毒

2025-03-02 19:48:53 | 米づくり
種モミの消毒には薬剤消毒と温湯消毒があります。
昨年我が家では、一部(2袋)約4反分を温湯消毒で栽培、特に問題なく収穫できたので、今年はすべての種モミを温湯で消毒しました。



前回(昨年)は浴室で行なうも、今回はモミの量が増えたので外での作業。お湯を58°で15分間キープを目標に開始したものの、湯温を保つのはとても大変です。

高温のお湯が必要になるため、とても台所のコンロでは間に合いません。そこで、餅つきで使ったボイラーで連続して湯を沸かしましたよ。
なにしろ高温の61°のお湯にモミ2袋入れると一気に4~5°下がります。

それでも容器を去年のプラスチック製のケースから、厚手の発泡スチロール箱にしてみたら、意外と保温効果が高くお湯を足す回数もかなり減り、これはいいかも!です。

薬品使えば手間はかかりませんが、安全性を求めるお客さんが増えたこともあって・・・。あとは無事に発芽してくれるのを祈るばかりです。

それにしても農業政策なんとかしてくれー!

おっと、ここにきて気になる記事が・・・ ↓

日本の食文化

2025-02-24 19:05:54 | コメ農家の思い
昨年から続いてるモヤモヤ今日も発信します。

令和のコメ騒動、農家は集荷業者の買取り価格が上がろうと、これまで懇意にしてくれてるお客さんへの大幅値上げを躊躇してるのが現状だ。 

ここにきて政府はやっと備蓄米を放出する運びとなったが、今回の放出によって本当にコメ価格は抑えられるのか?


大規模コメ農家はさておき、中小農家のほとんどは赤字の状況のなか中山間部で必死になって水田を守っているのだ。

耕作放棄地が増えれば景観は損なわれ、
  • 雑草や害虫の発生
  • 鳥獣被害の多発
  • 防災機能の低下(水田はダム的な役割をもっている)
  • ゴミの不法投棄
など良いことなど何一つない。

またこのコメ価格の高騰で、日本の食文化である「米」を満足に食べることができない家庭は少なくないはずだ。

いまこそ政府には農業政策について真剣に考えてもらわねばならないとともに、消費者のみなさんには顔が見える農家と直接繋がりを持つことを提案いたします。

その後の緑肥はというと・・・

2025-02-22 19:40:45 | 緑肥栽培に挑戦
より安心安全なコメ作りと、今年は更に一部の水田で緑肥での栽培にチャレンジ。昨秋ヘアリーベッチというマメ化の植物を蒔いてみた。
蒔く時期が遅かったためか寒さで葉が赤く枯れてしまったようにみられたものの、幾分緑色に変化してきているようだ。

3月に入り気温が上がれば生長が加速するといわれているが、窒素を固定してくれる根粒菌が出現してくれるか心配だ。
なにぶん初めての試み、化学肥料を使わない手法での栽培、上手く育ってくれるといいのだけれど・・・。


しかし、なにやっちゃちゃてんだか!
今回のコメ価格高騰、こんなこだわり持たずに通常の慣行栽培で収量を確保すればよかったか?とモヤモヤ感が拭えません。
集荷業者の買付といえば、どんなに手間を掛けても価格は一緒ですからね。
より安心安全なコメを求めるお客さんを増やす意外にない!


それにしても政府は流通経路(消えたコメ)に原因があると、そもそも米トレーサビリティー法は機能してるのか?

真相はいったい・・・

2025-02-18 01:14:47 | コメ農家の思い
このところテレビなどメディアで取り上げるようになった「消えたコメ問題」、政府は正体不明な買い付け業者の存在を指摘、一方多くのアナリストやジャーナリストの見解は・・・?

そしてコメ価格高騰するなかで格安で販売されてるコメもあるようだ。安いものには訳がある。
決して不安を煽るワケではないが、なにが真実なのか?それは自身で判断しなければならない時代になったのかもしれない。

消費者のみなさん、安全性を求めるのであれば、顔の見える農家と繋がってください。そのことこそがwin-winの関係になると思うのですが・・・。