寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

もうすぐ稲刈り

2024-08-11 22:45:45 | オーガニック米に挑戦
稲穂は黄色味が増してきました。
佐倉市でも比較的早い八十四石の稲刈り、この分だとあと一週間もすれば早稲米の収穫がはじまりそうです。
昨日、揚水の供給が終了、これから地固めに入ります。
本来、稲刈り近くまで適度に水が湿っているくらいがコメにはいいようですが、コンバインでの刈取り作業を容易にするためです。
ウチのコシヒカリは例年どおり25日前後となる見込み。



そして水田をまわっているとイナゴの幼虫を発見!
ことし我が家では、耕作するすべての田んぼをネオニコフリーにしたことによるものなのか・・・?

イナゴは稲の葉を食べしまう害虫といわれているけれど、なぜか懐かしく嬉しくなりました。

出穂後の草刈り

2024-08-05 20:08:44 | オーガニック米に挑戦
畦の雑草がかなり伸びてて管理が疎かに見えますね?
実はこれには理由があるんです。

この田んぼ右側が慣行栽培、左が今回挑んだオーガニック(無農薬・無化学肥料)栽培で作付けした稲です。

よく見比べると左側のオーガニック田、稲の丈が長く傾きかけています。

穂はけっこう長く重みがあるように感じます。
やっぱり基肥に有機肥料として投入した鶏ふんの量が多すぎたのか?倒伏してしまう不安が拭えません。

また水田内の一部では沢山のヒエがそびえてます。
それでも2回除草機を使ったほか、手作業で草取りした甲斐もあってこの程度で済みました。

まあ覚悟はしてましたけど・・・、このあと水が切れて田面が固まったらヒエ刈りする予定です。


さて本題、出穂後はじめての草刈り。
勤めしながら兼業でやってたころは全く気にしてなかった畦の草刈り、伸びたら刈るの繰り返し
もっとも、しょっちゅう伸びすぎてから刈ってましたけどね。

ところが、この草刈りのタイミングでカメムシ被害を低減できるのだとか。
その根拠として、もともとカメムシは稲化の雑草が好みで住み着いている。
そして稲の穂が出る前後2週間に草刈りすると、住みかを失ったカメムシは水田に入って、まだミルク状のコメを針のようなくちばしでチューチュー吸って黒い斑点米にしてしまうのだそうです。

そこで穂が出るころを見計らって草刈りを済ませ、約一ヶ月間、穂が出た後も刈らずにいたんです。

こうして3年前から草刈りをやっていますが、今年はすべての水田でカメムシ駆除農薬を使わないので、特に時期を外さないよう注意しました。

稲たちも雑草に囲まれてさぞ暑かったろう・・・、これで少しは風通しも良くなって高温障害も防げるかも!?



ところでこの畦の草刈りは気を遣いました。
カメムシ除けとして、畦に臭いを嫌うとされるミントを植えたんです。

見づらいですが右がペニーロイヤルミント、左が香りが強いとされるペパーミント。

草を高めに刈ってやれば気にしないで作業できる丈が短いペニーがいいようです。

ミントは繁殖力が強いといわれてますが、移植後数ヶ月ではこの程度、畦全体に広がるには相当期間を要するようです。

倒伏が心配です

2024-07-20 21:03:53 | オーガニック米に挑戦
今年、一部の水田で農薬と化学肥料を一切使用せず、基肥に鶏ふんを使った栽培をしています。

田植え後の分けつの遅れが気になってましたが、一株あたりの茎数も過剰ぎみとなって穂も出揃ってきました。

そしてもう一つ気になっていたのが葉の色。
通常この時期、葉は黄緑色、鶏ふんの量が多かったのか?緑が濃いめで稲の丈が長いです。


右が慣行栽培、左がオーガニック米に挑んでる水田

これまでの経験から、このような稲はこれから穂の重みと天候(風雨)によって倒れてしまう傾向があります。

今年はじめて挑んだ栽培方法、すべて上手くいくとは思っていませんでしたから倒れても仕方ありません。

田植え後、害虫被害や病気が発生していないだけラッキーと思うようにして来期の参考にします。



さらに気掛かりなことが・・・、いま、まさにカメムシの活動時期。
ことし耕作するすべての水田で農薬(殺虫剤)を使わないと決めています。

そこで対策として、この水田にはカメムシが嫌うとされるミント(ハッカ)の臭いです。
農道側にグランドカバーに適してるペニーロイヤルミントを
ペニーロイヤルミント

 排水側に香りが強いとされるペパーミント
ペパーミント

を畦に移植してやりました。
こうしてみると、草を刈る際、あまり気にしなくてもいい草丈が低いペニーロイヤルミントのほうがいいようです。

はじめて見ましたミントの花

2024-07-06 12:31:54 | オーガニック米に挑戦
無農薬・無化学肥料で挑んでいるこの田んぼ。
コメに悪さするカメムシ対策としてミントを畦に植えてやりました。

朝、水やりにいったら花が咲いてたんです。
あらら繁殖力が強いクローバーと重なってしまいました。
左の白いのがクローバー、そして右側の淡い紫色をしているのがペパーミント。
これがペパーミントの花、かわいいです。

草丈が低いクローバーとミント、どうか協力して畦全体に広がって他の雑草を駆逐しておくれ!

カメムシ対策(その1)はどうなった

2024-07-03 21:20:24 | オーガニック米に挑戦
千葉県北西部地方は、時折まとまった雨が降った関係で中干しが完全でない水田もあるなか、今週末、揚水が再開されます。
まもなく出穂(しゅっすい)を迎えるため十分な水が必要となるからです。

そのころになるとカメムシによる食害が懸念されます。
カメムシはコメになる前の液状の状態の籾に針のようなくちばしを刺して吸います。
するとコメの一部が黒くなる斑点米となって品質低下を招くのです。

今年はカメムシが大量発生などといわれてますが、すべての水田で殺虫剤は使わないと決めました。
その対策として害虫が嫌うとされるミントを植付けたんです。

この完全無農薬・無化学肥料で挑んだ水田、12歩間隔で苗を植えてやりました。

ミントは繁殖力旺盛といっても一ヶ月ほどでは残念ながらこの程度。
耕作するすべての畦道をミントで覆うには数年かかりそうですが、ちょっとずつ増やしていこうと考えてます。


ミント苗を増やすにあたり、葉が付いた節をカットして水挿しして根が出るとポットに植え、苗がしっかりしてきたら畦に移植するという行程です。

この暑い時期になると、地植えがよろしくないようですが、それでも植えてみるか!


そして先日草刈りしてたら、また自生するミントを発見。臭いが強烈です。

日本ではミントでなくハッカというようですが、これは在来種なんですかね?
雑草を刈りたいけど、害虫除けになるといわれてるハッカ(ミント)、それだけ残して雑草刈るというのも面倒です。
さてどうしようか?刈るか・残すか迷います。