「7時35分です」 ドクターの声。
お母様の体を綺麗にしますから 相談室でお待ちくださいね
そう言われ 一人で待っている間に 弟が到着。
あとどうやっていくかについては
私が考えている事に弟にも賛成してもらえたので
すぐに 小さなお葬式 うけおいの A葬儀社に電話を入れてみる。
焼くだけ葬儀のような小さなお葬式にしたいのですが
お坊様だけは呼んで欲しいと 亡くなった母の遺言なのですけれど
そちらの都合はいかがでしょうか。
「はい!大丈夫ですよ。
みな様色々ですからご希望に添えるように
私どもも お手伝いさせていただいていますから
なんでも遠慮なくご相談下さいませ。」と言われ
色々聞いてみた結果
すぐお迎えに上がれますので少々お待ちください。 とのこと
その間に 病院では死亡診断書を用意して下さいましたが
死因は もちろん 老衰。
黒塗りの車ではなく 白いワゴン車系統なので
パット見た目は霊柩車に見えません。
夜の街を A葬儀社まで母を乗せて直行。
着くとすぐに お布団に寝かせ ドライアイスを乗せていくのですが
病院で体を綺麗にしてもらっている間にも 母の口は なかなか閉じなかったので
白いターバンを頭から顎にとめる。
ひょっとしてよみがえるかも知れない人だったら
胸の上にドライアイスを乗せるなど 気がふれたような行為に見えるのだけれど
母の場合は 万が一よみがえれば ただただ また苦痛が始まるだけのことで
私は 静かに穏やかに かぁちゃん~ねむるんだよ と願うばかりでした。
お坊様にお願いするのは 今からでもよいけれど
明日の朝まで待った方が ご迷惑にもならないでしょう
という事で 電話をかけて明日朝9時の約束を取り決める。
予定が決まれば 明日(10日)がお通夜で明後日が葬儀
ところが・・・その明後日(今日11日)は友引となっており
さてどうしましょう と言う相談に入るのだけれど
これは 私と葬儀社だけで相談するよりも
明日の朝 お寺さんを交えて考えましょうという事になりました。
そして 7月10日 朝9時
お布団で寝ている母に お寺さんが お経をあげて下さいました。
お坊様が一旦帰られた後
私は母のそばで 小さなおりんを鳴らす
音が止まると また鳴らす という感じで ゆっくり鳴らし続ける・・・
そうしているうちに 母に化粧をして下さる女性が到着
大きな荷物を持っているから どうなるものかと思っていましたら
ドライアイスで冷え切って冷たく硬くなっている顔には
普通の化粧品ではうまくいかないのでしょう・・・
顔そりから始まって とても丁寧に下地を付け
ファンデーションも 何重にも色を重ねて塗っていく
ターバンでも 綺麗に閉じなかった口元に
脱脂綿を小さく切って 何度も何度も詰めていく
優しく唇を伸ばしてみたり 顎を優しく抑えてみたりしながら・・・
母さんの顔が だんだんと血色がよくなってきて 暖かそうに見える
目はとじているけれど 口元には 微笑みが~
「こないに綺麗に化粧してもらったんは 嫁入りのときくらいだわよねぇ」
と 母は思っている事でしょう
【おりんの音色聴き比べ】お仏壇ちゃんねる
そして 納棺11:00
お寺さんのお経が入る お通夜は17:00からですので
私は 母を預けたままで 一旦帰る。
2017年7月11日 紫陽花
9月で12歳になりますが
まだまだがんばらなくっちゃ~♪
この子たちが認知症になり始めたら
そりゃもう大変だと思いますが
まぁ その時はその時だと 覚悟は決めています
が・・・
いいですねぇ
また会えるのですものね
私も 悲しい話は持っていきたくないと思っています^^
考えてみたら
わたし 独居老人になったのよ
ほとんど食べられなくなって一年です。
去年の11月 急性肺炎になった時に
救急車を呼ばなければ
母は もっと早く楽になれていた気もしますが
生き延びたのも まだまだ生きたいという母の願いだったのかもしれませんし
今は 仏壇の横っちょで 可愛く微笑むだけで
何も言ってはくれませんが
本当はどうだったのだろう・・・
ただただ お疲れ様と 言ってくれているのだろうか
無理なさらないでください
いまの私は、母へのお土産話にしたいと思い・・・
楽しむ毎日を過ごしています。
お疲れが出ませんように。
お悔み申し上げます
静かに穏やかに
微笑みながら眠りについたお母様
最後まで必死に生きてこられたのは
はなさまの介護のお蔭です
本当にお疲れ様でした