外国人労働者の受け入れ拡大を図る出入国管理法改正案が衆院を通過した。
法案はこれまで認めなかった単純労働を容認し、実質的に外国人の永住に道を開く内容である。
事実上の「移民法案」とも揶揄され、将来に禍根を残しかねない。労働市場の人手不足が大義名分とはいえ、なぜ急ぐ必要があるのか。
青山繁晴手記「総理、足元の声をお聴きですか」
『青山繁晴』 2018/11/28
諫言(かんげん)などという格好の良いこと、偉そうなことは、できませぬ。
しかし、かりそめにも日本の唯一の主人公である有権者から負託されたからには、お聞きせざるを得ません。
総理、どうなさいましたか、と。声をお聴きになっていますか、と。
いや、安倍晋三総理も総理官邸の人々も、国民の声を聴いているおつもりなのだ。
すなわち世論調査では、「モリカケ」という悪質な冤罪によって
安倍総理を追い詰めたオールドメディアの行う世論調査であっても、
最近では安倍政権の支持率は上がり、不支持率は下がっている。
いずれも振り幅は小さいが、ほぼすべての調査に共通する傾向だ。
・・・略・・・
安倍総理はまずは、足元の党内の声を聴くべきではないか。
例えば、参議院の厚生労働委員会である。わたしはこの委員会に属していない。
しかし1回生議員として「雑巾がけ」を積極的にやると決めているから、出席できない議員の差し替えを務めていた。
すると野党議員が「妊婦加算」について「おかしいではないか」と問うた。
病院で妊婦と分かれば治療費を余計に払えという制度が4月から始まっている。
わたしの周りの自由民主党席には医師でもある女性議員が複数いる。
その議員らから「人手が足りないから無理にでも外国人を入れようとしているのに、
なぜ妊婦を苛(いじ)めるの」という秘めた声が幾つも聞こえた。
わたしは議事の邪魔にならないよう他には聞こえない声で
「レントゲン一つとっても医師の負担増は分かりますよね。
しかしそれは妊婦ではなく国が負担すべきです。
人手不足は人口減で起きているのだから、妊婦こそ国の宝ですね」と応じた。
そして野党議員が質問を終えるとき、男女を問わず自由民主党席から自然に大きな拍手が起きた。
この厚労委では、水道法改正案の趣旨説明も行われた。
水道事業がこれも人口減で行き詰まりを見せ、老朽化した施設を更新できないでいる。
だから自治体が水道の運営権を民間に売れるようにする法改正で、
すでに前国会で衆院を通過している。
この運営権にフランスの水メジャーと中国が強い関心を持っているとされるが、
命の水、ことに日本は水の邦(くに)でもある。少なくとも外資規制を掛けるべきだ。
・・・略・・・
まだ後輩議員もいない身も顧みず、やらねばならないのは政府原案修正の実現だ。
入管法改正案はこのままでは、ぼくらの祖国を見知らぬ国にしてしまう。
日本国民の中高齢者、女性、そして引き籠もりや鬱によって就職できずにいた若者の就労を実現する、
あるいは外国の国民が日本の社会保障を悪用しないと同時に、日本国民と同じ人権が守られる。
そのための法案修正に与野党が合意するよう、勝手に、非力のまま水面下で動いている。
修正は議員間で行われる。
しかし特定秘密保護法も、安倍総理と渡辺喜美・みんなの党代表(当時)の秘密合意があったから、議員間修正が実現した。
入管法改正についても「修正OK」という総理の意志が背景にないと修正が進まない。
それを確かめる過程で、わたしなりに総理の危機意識を把握したのだった。
その危機感を知りつつ、あえて総理にお尋ねしたい。
長年、選挙への出馬要請を断ってきたわたしがついに決断したのは、
西暦2016年6月の参院選公示が迫るなか、突然に掛かってきた総理からの電話がきっかけだった。
「青山さんが国会に来れば、外務省が変わる。あと経産省も変わるな。
それから部会で発言すれば自民党の議員も変わる」。
これは順に、拉致被害者帰還交渉の難渋、メタンハイドレートをはじめ自前資源の意図的な放置、
党の利権構造、それらを変えたいという安倍晋三総理の強い願いの表れであり、
現場で協力してほしいという要請に他ならなかった。
総理は忙しさでお忘れかもしれないが、これほど印象深い電話も、半生にない。
記憶はまことに鮮明だ。そして法務部会で熱心にわたしの反対を聞いてくれた自由民主党代議士のひとり、
行政経験の豊かな神谷昇・元泉大津市長は、わたしが講演でこのエピソードを話したとき、
「変わった、変わった。確かに議員が変わった」と明るい声で叫ばれた。
総理、まずは足元の党内の声を聴き、それぞれの地元の有権者の声を集めることを急ぎ、なさってくださいませんか。
それ無しでは、来年、仮に衆参ダブル選挙に打って出ても、野党の選挙協力の成否にかかわらず大敗し、政権を失いかねません。
本稿では訪中、北方領土交渉という最近の安倍外交には、字数の制約もあり、あえて言及しなかった。
だが内政だけでこれだけの足元の声とのズレがある。改憲と拉致被害者の全員救出、
この再登板後の安倍政権の本来の目的のためにも、ここではわたしが僭越ながら、こころの電話をお掛けします。
「批判されても仕上げを急ぎたい真意を受け止めたうえで、総理、日本を取り戻すためという再登板の志に戻りましょう」と。
そのとき、もっともしっかり確認しておかねばならないのが総理の意思だ。
1997年1月、ナホトカ号重油流出事故が発生し、青山 繁晴先生の愛する妻である青山 千春水産学博士の大学(当時はポスドク研究員)の研究室へ海中の重油の湧出量を計測調査依頼があり、海鷹丸四世で沈没海域へ向かい調査を行う。その帰り道に、魚群 ...
【青山繁晴】表層型メタンハイドレート開発を取り巻く状況の変化[桜H29/3/3]
VIDEO
2017/03/03 に公開
独自且つ的確な視点と情勢分析による鋭い提言や価値ある情報発信において他の追随を許さない青山繁晴が、
視聴者からの質問に答える形で、日本の現状と未来を展望していく『青山繁晴が答えて、答えて、答える!』。
今回は国会議員の立場から、国会審議とメタンハイドレート開発の進展状況についてご報告いたします。
◆独立総合研究所 http://www.dokken.co.jp/ ※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、
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青山さんとのご縁は 私が生まれて初めてのネットサーフィンで
今でいうブログ その頃は ガイアックスとかいう世界があって
その中のドリームタウンと言う街なのですが
だれでも無料で書けて無料でお友達との交流が出来る世界なのです。
ややこしいので昔のブログだと思って下さい^^
その頃 青山さんはまだ独身でした。
今はどんどんえらくなりすぎて
生のコメントなど書き込んでは下さいませんが
その頃は 平和についてなど 色々教えていただきました。
繁春ではありません 繁晴ですよと
コメントでまちがえて書いてしまった私に
その名前の由来など丁寧に話してくださったことが
昨日のように思い出します。
本当に懐かしい事ですが
誠実であり わが身をなげうってでも世の中をよくしたいと言う
ウソ偽りの無い人だと信じています。
1年前 / 109リアクション /出典: aquablogsposts
http://fancylady2012.tumblr.com/post/155098420545