「死ぬかい?」「いいよ」老老介護の末に 「本当は2人で逝く予定だった…」夫のその後
精神科医/産業医
介護殺人が起こった時、ほとんどの加害者に共通する特徴は【極端な睡眠時間の減少】です。 大半のケースがうつ病に罹患しています。終わりの見えない辛い毎日を終わらせるに、もう一緒に死ぬしかないと考えてしまいます。本当はもっともっと違った解決策があるはずなのに、心理的に視野がどんどん狭くなり、極端な答えしか見えなくなります。 【介護うつ】といわれる状態は、決して医療だけでは根本解決できません。本人が施設入所を拒否するなど施設入所できないこともありますが、共倒れしないために、すこし強引でも福祉関係者なりが間に入って解決に動くことも求められます。 ただ、まだまだ介護に関わる施設も人材も不足した状態で1件1件に時間をかける余裕がありません。これからの高齢化社会で、このような事件が増えることが想定されます。介護殺人を個人の問題ではなく社会問題として捉え、国として早急な対策が必要なのです。
甲南大学名誉教授、弁護士
柳田國男が『山の人生』で、次の悲惨な二つの事件を紹介している。 妻に死なれた炭焼きが、幼子と養女の三人で極貧の中で暮らしていた。あるとき炭がまったく売れず、食べ物がない日が続いた。ついに子どもたちは炭焼きのことを思い、自分たちを殺してくれと懇願する。炭焼きは、気づいたら庭の丸太に寝そべっていた幼い二人の首を斧で切断していた。 駆け落ちして村に戻ってきた夫婦が、あまりの貧しさに生きて行けず、幼子を連れて互いに帯でくくり合って滝壷に飛び込んだが、女は息を吹き返し、辺りを見れば夫が木で首をくくり、幼子は滝壷までの途中の木にひっかかって死んでいた。 柳田は「意味もなく生き残った人間」という言葉を使う。友人の小説家にこの話を伝えるのだが、そんな悲惨な事件はとても小説にはできないと一蹴される。 この事件もそうだ。世の中の罪と罰の向こう側で、「隠れた現実こそはるかに物深い」(柳田)と嘆かざるをえない。
コメントを お二人だけ写させていただきましたけれど
もうこの問題には 何も書かないでおこうとも思いましたけれど
やっぱり 私の気持ちも書きたく思います。
どこまで生きれば幸せなのだろうかと・・・
それは その人その人の考え方で違うとは思いますが
先が見えているのに どうして苦しみの中で生き続けなければいけないのでしょうか
介護かいごと 優しい言葉で言って見ても
現状は 誰に聞いても心地の良いものではありません。
介護施設・病院の実情と現場を知っている人は
そんなところへ 愛する人を預けたくはありません。
出来るだけ自分自身で見守ろうとは思うのですが
自分の身も思うように動かなくなってきます。
だから
もういいよ
と 思う時には
殺し合いをしなければいけない運命になどにせず
ドリンク一本飲めば 天国へ行けるという方法を
国は 早く考えて下さい。
外国に比べると まだまだ日本は遅れています。
延命ばかりを考えず 本人の意思を尊重してください。
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