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正岡子規 春の俳句

2018年04月09日 10時44分21秒 | 本・おすすめ・お気に入りサイト

正岡子規 春の俳句

 

 

紅梅や 式部納言の 話声

我も画にかゝれて見たし春の野辺

若くなる人の心や春の旅

雲ぬれて春の山寺碁をかこむ

春四月女に似たる男かな

仏壇も仏も春の光り哉

ぞろぞろと土手の上行く春の人

まんりようや春ともつかぬ実の赤さ

 

 

宿帳や春の旅人異名書く

短冊に春の句書いて破りけり

雪の絵を春も掛けたる埃哉

名も知らぬ春の小鳥や腹青き

洛陽の春色動く埃かな

雪解や春立つ一日あたゝかし

庭荒れて鳶の声など春めかす

雨だらだら余寒をふつて落しけり

 

 

僧返る竹の小道の余寒哉

春寒し風の動かす床の軸

春寒き寒暖計や水仙花

寝て聞けば外は冴返る風の音

野辺送りきのふもけふも冴え返る

三月をえらんで人の死なれける

三月や小松の枝に雀二羽

きさらぎに桜驚く暑さ哉

 

2018年4月撮影 庭の椿

 

二月や人の油断を花になる

奥山にひとり香炊く弥生かな

辻堂に絵馬のふゑたる弥生哉

鯛提げて裏町帰る弥生哉

あたゝかに雲をいろどる夕日哉

浅草ややゝあたゝかき撫仏   

 


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