ダイビング仲間のピーターが中学生の頃、夏休みはパラワンの田舎で過ごして居た。そんなある日、初老の日本人がお爺さんの会社(サルベージ専門)を訪ねて来た。何でも、戦友の形見を探しに来たらしい、それは船の先っぽに付いている。船が沈んでいる正確な場所は判るので、ボートとダイバーを貸して欲しい。爺様は、それを承諾し暇なピーターも同行した。場所に着くと、日本人は船首の物をバールで引き剥がすようにとリクエスト。ベテランダイバーは言われるままに潜水、浮かんで来た時に「金属の塊」を手に持っていた。ピーターが成人した後も、その事はずっと気になっていた。アメリカからの帰り道にハワイの戦争博物館に寄りその物が恐らく「金」だった、と思うに至った。帰国後、高揚した気持ちを抑えながらパラワンに渡った。ボートをレンタルし記憶に従って同じ海域の水深30m(故ベテランダイバーの証言)に絞りサーチしたが「船」を発見することは出来なかった。https://www.youtube.com/watch?v=yt_k70KHX7Q