つれづれなるままに

恐れ多くも、兼好法師のような文才はありませんが、日常の出来事を「ブログ」に表現できれば幸いです。’05.01.27.大安

小泉 純一郎・考

2005-04-27 13:44:41 | Weblog
小泉首相は昨日(4/26)、就任から丸4年を迎えた。佐藤栄作、吉田茂、中曽根康弘、池田勇人に次ぐ戦後5番目の在任期間で、自民党総裁任期(来年秋)を全うすれば、歴代3位の長期政権になる。これを記念?して、私の「小泉純一郎」感を述べてみたい。私は二大政党待望論者で、イギリスやアメリカに見られるように、緊張感と安定感が政治進化につながると信じる一人である。だから、現在の自民党、民主党どちらにも組しないが、産声を上げた政界再編を期待と不安の目で見守っている。前置きはさて置き、小泉氏については、Y.K.K.(山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎)の一人で、3人の中で自民党総裁に最も遠い政治家で、天邪鬼(あまのじゃく)な変人くらいの知識しか持ち合わせていなかった。当時「自民党をぶっ潰す」発言はじめパフォマンスが多く、それが女性有権者や若者に人気を得て、私は嫌悪感すら持った。ところが、内閣改造で慶応大学教授の竹中平蔵氏を起用するに及んで、私の小泉氏への評価は変化し始めた。当時膨大な不良債権を抱える金融機関を四面楚歌の中で有言実行、その後見事に金融不安を払拭して見せた。期を同じくして、外務省スキャンダル(鈴木宗男問題)で田中真紀子を更迭。私は(丸投げ屋と称される)小泉首相は「いつか竹中氏の梯子(はしご)も外されるのではないか」と危惧したが、金融機関の不良債権処理と同時進行で進められた民事再生制度の下での企業再生や現在審議中の「郵政民営化法案」での二人三脚ぶりは評価されるべきである。「靖国神社参拝」など意固地な面はあるが、どこかで矛(ほこ)を収めるタイミングを見ているような気もする。いつも冷静さを保ちつつ(ただ、以前当時の民主党々主・菅直人氏との国会討論で感情的になったが)、ぶれの少ない、老練な政治家に見られる慇懃無礼(いんぎんぶれい)な尊大さや老獪(ろうかい)さを感じさせない姿勢は、「ひとこと政治」「まるなげ政治」と揶揄(やゆ)されても私の彼への好感度は増しつゝある。

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